諜報局
「これで10回目のミッション、作業が入るから72時間ミッション」
「月への再着陸と月面基地を設営するためのアルテミス作戦ね」
加速しながら空に向けてメルティスを舞い上がらせる。
「今回の作業はNASA側からも参加をするグレッグ任せる」
「ああ、月周回用の宇宙船のエンジンの取り付けとテストがある」
「これで3年以上の短縮となりますが、逆にそれに繋がるミッションの船員の訓練が間に合わないのでは」
「確かにな、しかしそのくらいはクリアー出来る。皆優秀だからな」
そう言っているうちに大気圏を離脱して軌道に入った。
「同調問題なし」
立体スクリーンには本来地上で建造され打ち上げるはずの宇宙船アルテミス1号が計画を変更して有人宇宙船として宇宙空間で建造されている。
決められた位置で保持するとパルスに任せて後部ハッチへと4人で向かった。
「脳波コントロールで移動できる」
ミリアに背中にある宇宙追加パッケージを説明して特殊ワイヤーをつけると宇宙に出た。
「やっほー、NASAの皆さん、ABCニュースのミリアですよろしく」
初めてなのに元気よく移動しておりNASAの宇宙服とは違い身軽なので移動を手伝ったりしている。
「エンジンをブロックごとに押し出せ」
決められた順番にウラノスで移動していき引き渡していると警戒警報がなった。
「パルスなんだ」
「何者かがオリンポスに侵入を試みております。上空からと海中から、そして空中からミサイルを発射しましたが竜巻に接触した時点で爆発、これは情報収集と思われます」
「国は」
「ロシア・中国・フランスの装備が確認でき通信もその諜報部か軍とリンクしております」
「侵入されたら防御を貝を閉じてもしもの時に備えよ」
「フランスと言うことはASEからミッションが漏れたか」
レグルスと専用回線で話しているとミリアが勢いよく飛んできて私の体に抱きついてきた。
「危ないじゃないか」
「何をこそこそ話してるの」
感が良いと思いながらもパルスにミリアの中にデーターを流した。
「これってアメリカ以外」
「いやCIAかNSAが絡んでても驚かないけど」
「データ貰うね」
ミリアがそう言うとテレビ局と交渉して生中継でこれが全米にそして契約していた他国にも流される。
今行われている状況が映し出され中国の原潜が水中の渦巻きに巻き込まれて海底に叩きつけられ砂地に埋まっていく、
空では色々なタイプのミサイルが命中しており上空からはICBMが上から渦巻きに突入するが外にはね飛ばされ爆発した。
「放射能の中和を行います」
パルスが言うとオリンポスから無人のウラノスが発進し竜巻の外に出るとナノマシーンを散布し海底に沈んだ原潜にも行われ中和を続けていた。
「この様にロシア・中国・フランス等が核を使い危険なゲームで世界を危険にさらす暴挙を行いました。しかし安心してください危険な核物質は彼らの技術で中和され人々の安全と安心を取り戻しました。宇宙からミリア・カーバインがお伝えしました」
「敵にまわしたら恐ろしいですぜ」
「全くだ、これで連中はしばらくなにもできまい」
出撃場所も確認しており第三国を使ったりしているがその前の経路も確認しており各国の諜報局も大なり小なり関わっており、作業を終えてメルティスに戻るとその情報を見ながら予想していた以上で被害は無いので様子をと思うとミリアが、
「何生っちょろい対応なの、ナノマシーンの代金を吹っ掛けてやりなさい、それで支払わなかったら予算を差し押さえ」
「こえなあねえちゃん」
「ねえちゃん」
「いやミリア」
レグルスが失言をしてミリアからにらまれ出ていく、
「ミリアの言うことにも一理あるから直ぐにおこなせるよ、ありがとうミリア」
「良いの、私も一員だから」
そう言うとグレッグが笑いバーボンを飲み干した。
諜報局のTOPにメールを送り今の価値に換算した値段をまいたナノマシーンの総数にかけてそれを関わった組織に均等割りで請求した。
「すごい値段、最先端を越えてだものね、大変そう」
言い出しっぺは気にすることもせずにそこからの対応情報が次々と表示されていく、
「しかしこんなに情報が筒抜けなんて、これはシークレットよね」
「量子コンピューターの更にその先を行く光子コンピューターとでも言うかな」
「これなら深い闇を暴き放題だわ、でもするきはない」
「これをして敵を作りすぎるのもね、もう作ってしまったけど」
そう言うとミリアはコーヒーを飲み何か悪巧みを考えてる美しい顔で画面を見ていた。
「インド洋でバンバス航空B777にミサイル攻撃を行い我々に押し付けるつもりです」
情報を集めているとロシアの対外情報庁であるCBPが動きだし粗っぽいことをと思いながら宇宙の衛星アルテミスに航空機のマークと、それに使われる可能性があるミサイルの動きを監視し始める。
「動いた瞬間にウラノスで破壊をするか」
「それよりもライブと発射の瞬間から発射されて命中するまでだけどその手前で破壊する」
「使用するミサイルはマッハ5で対空攻撃が出来る。S-500プロメテーイ」
使用が表示され配備されたばかりの兵器に驚きながら情報を収集した。
ビクトール・レオノフ、ロシアのミサイル監視や情報収集をしている艦船でアメリカの沖合いにいたはずの艦船が途中寄港してインド洋に現れる。
各衛星アルテミスからのデーターで立体的に表示されており目の前にいる臨場感がある。
「射程は300マイル、もう少しで射程エリアに入ります」
ミリアは疑似ネットワークで現場の上空にいるように設定をして発射を待った。
「CBPが報道用の偽情報の準備を終えました」
それを見ると我々を非難する声明と安保理に対して敵として攻撃をと言うお膳立てまでされており呆れながらも発射を待った。
「ミサイル準備完了、30分で射程ないにB777が入ります」
予定通り飛行場を飛び立った。
「ビクトール・レオノフが航空機を捉えて追尾をはじめました。」
本格的に動き出したのをミリアの父であるカーバイン補佐官にリンクでデータを流す。
「Sー500発射、予定通り自爆用のシグナルは遮断ライブ開始」
「緊急ニュースです。本日インド洋でロシアの諜報艦ビクトール・レオノフからロシアのSー500音速ミサイルが発射されており発射されて13秒後1分で命中します」
発射からの画像が表示され臨場感のある画像がネット動画の3Dでも見ることが出来る。
「我々はこの様な国家のテロを許しません、今ウラノスが迎撃のため向かっており防ぎます」
「ロシアが作戦中止を、ビクトール・レオノフが自爆信号を送信、焦ってますね」
後10秒の所で到着して降下を開始して迎撃を開始する。
このライブに世界中が確認して個人で避難をソーシャルネットワークであげ始めていた。
「南無三」
トリガーを引いてSー500を貫くと100m手前で爆発し世界中から喝采があがりロシアに対する避難をあげた。
「現場からミリア・カーバインがお伝えしました」
「まあまあね、ナオは表情が固い英雄と言う感じで堂々と自信たっぷりにしないと、レグルスはかっこつけすぎ」
ミリアからの指摘に微笑みながら成功をバーボンで乾杯してミッションに戻った。