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そらへ  作者: まうりあ
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ガイア

騒いでいる地上の事は気にせず訓練を続けており島の周囲には無人偵察機が周回して情報を得ようとしている。


「今回は地上ミッションを行います」

「何処の国でかな」


搭載車両のガイアの試験走行を行うことになっているが問題は国で行えば面倒が起こるので月かと思っていると、


「それもありですが、何処の領土にもなってない大陸が有るじゃないですか」


そう言われて今は夏かと思いながらメイティスを発進させた。


「今回は海面に到着後ガイアを下ろしメイティスは水中へ潜り待機させます」


南極海からロス海に入りパルスに操縦を任せガイアにレグルスと乗ると格納庫から飛び出しスラスターで海中にゆっくり沈ませ海底を進む、


「気密も問題なし、動力である核融合炉も問題なし」

「核融合も小型で実用化、オーバーテクノロジーですか」


装備も確認していく、前方に追加の特殊装甲がブルドーザーとしても使えるアームと電磁ブレードを備えており固い金属も容易に溶断できる。

そして車体上面には主力の武器であるブラスターでレーザーよりも少しだけ遅いが目標の破壊エネルギーは桁外れで、最大出力で放てば大戦中の弩級戦艦も一撃で消滅させるほどで出力の調整に気を使うかと思いながら副兵装の高出力レーザーは車体の四隅に球体のが出っ張っておりミサイルや航空機の迎撃を行うためについている。


車体後方にはマイクロミサイルを弾頭に装備しているミサイルが左右にそれぞれ3発づつ搭載されておりキャタピラながらも140km/h以上、不正地でも80km出せる性能で気密も宇宙での作業も考えられ放射線をコックピット内に入らないようにしている。


「気温は0度、南極点に向け行きますか」


私は頷きスラスターを吹かして海面に出て南極大陸に上陸しながら夏とはいえ正面は白い雪におおわれており高鳴る気持ちを押さえた。

探査用のドローンを前方に向かわせ地形の調査や他国の調査団と合わないように進める。


「右2時方向8km先にニュージーランドの観測隊が作業をしている模様」

「視認されるが問題はないか」


大国に報告されて面倒な事になることも考えながら北極点に向け走り、クレパスがあればスラスターを吹かして飛び越え、大きな氷塊の障害物はブルドーザーの電磁ブレードで切り落とし斜面を登り走り続けた。



犬ぞり等ではなくキャタピラのガイアは残り数時間で南極点に到着するところでレグルスが画面を指差す。


「こりゃ待ち伏せだろうな」

「無人偵察機が通ったからと思ったけど」


さらに数時間前左方向から中高度の高さで無人偵察機らしきのが近づいてきたので氷塊にガイアをよせて外部を強制的に冷却して熱感知を避けたが、


「キャタピラの跡でしょうね」


吹雪ならまだ消せたが天候は晴天が続いておりレグルスに指摘され確かにとキャタピラを伝って元に戻り途中でスラスターで移動したが目的地はかわらないのでこの先は危険だった。


「あえてテストのためこのまま南極点に向かうのはどうかな」

「保険のためパルスに上空に待機させましょう」


そう言って海底に潜んでいるメイティスは姿を表しそのまま大気圏を突破してバックアップに入る。


「特殊部隊、対戦車ミサイルや色々面白そうだ」

「レグルス、それじゃあ向かう」


そう言って出力をあげコントロールボールを傾けるとガイアは氷塊の影からおどりでて進む、


「わかってはいるがドローンを呼ばすぞ」


後部のミサイルランチャーの一番外側のハッチが開きミサイルが上空に飛ぶ、これは探査用のドローンとは違い攻撃能力もあるドローンでブースターが切り離されて変形を終えると上空にいるMQ-9無人偵察機を見つけてカートリッジ式のレーザーを発射撃墜する。


「ジャミングを広域で行います」


そうしてる間に前方3方向から携帯ミサイルが発射される。


「迎撃する」


目線でプロットし高出力レーザーで狙って打ち落とす。


「本命は後方ですぜ」


画面の一部に後方からのミサイルが接近しておりトップアタックをするため上昇した所をレグルスが後方の高出力レーザーで迎撃した。

その瞬間他の弾頭と中身が違うのかアルミ箔と煙幕が展開し後方の視界とセンサーの一部が目隠しされる。


「警報、誘導用の測距用のレーザーが車体正面に」


コンピューターからの警報と共に正面の至近距離に隠れていたミサイルが発射されその射手さえ巻き添えを受けるほどの至近でありHEAT弾頭が命中し表面が超高圧にさらされたらしいが、


「さすがは追加装甲も兼ねたきんぞくでさあ、ユゴニオ弾性限界が高くて表面は溶解してませんね、弾頭はアメリカさんならジャベリンで貫通力は600mmだったはず」

傾斜していたとはいえ爆発圧力で装甲を瞬時に溶かすHEAT弾に無傷で終わったらしく正面のブルドーザーの部分のオーパーツの材質に驚きながら自動小銃による攻撃を受けながらも通過しタイミングを見計らったメイティスが急降下してきてVTOLで着陸しガイアとドローンを回収すると離脱した。


「しかしメイティスの表面にも使われてるこの金属はセラミックなんて目じゃない耐熱性ですね」

「しかし最後のは焦った自爆覚悟であそこまで肉薄させて発射させてくるとは」


戻ると救難ヘリで負傷者を回収している上を飛び越え帰投した。

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