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そらへ  作者: まうりあ
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無謀

「月の周回を終え、今減速を終えて国際宇宙ステーションにアルテミス1号は無事到着しました。これで次の計画ではアポロ11号と同じ月の上からお伝え出来るように進めていきます」

ミリアのリポートが終わり世界中で歓声が上がり次のミッションである月面着陸に期待をしており終わった。


「レグルス、火星のミッションをガイアの核融合炉から反応炉の交換完了が終わり次第行いたい」

ガイアはヘリウム3を使った今のテクノロジーでも使うことができる反応炉に置き換えており出力は各国が考えている物よりも桁3つは上であり提供してもいいかと最初は考えたが今は考えてしまう。

「それは良いですがミッションの依頼が」

「戻ってきても間に合うだろ、3か月後だし」

後ろめたさはあるが準備をすると宇宙へとあがった。


「3光分程、途中模擬戦を行う」

レグルスがメルティスで私がウラノスで襲撃を仕掛ける。

メルティスから出撃すると一度離脱してセンサー範囲を外れて先行する。

「2機のダミーを航路設定」

センサーに写るのは同じ大きさであり私ともう1機は発射されたダミーのように動き1つは自分が動くだろうルートを入力済みで接近した。


「長距離ミサイル発射」

4機ずつの多弾頭ミサイルを予測航路に向け3機とも発射をする。

全ての弾頭の頭にはセンサー目潰しを弾頭に搭載しており多弾頭ミサイルがメルティスを見つけたのか頭部カバーが外れて小型ミサイルが発射されそれに対してレーザーとブラスターでレグルスが迎撃しておりそこに向け加速を開始した。


「さすがはレグルス」

回避しながら迎撃しミサイルを発射して弾頭を破壊するとノイズでセンサー範囲が小さくなり、こちらは予測航路に向けレーザーを発射しミサイルを続けてうちこんだ。

レグルスは私と反対のダミーをギリギリ発見したのか進路を変えて迎撃に向かい破壊する。

こちらは後ろにダミーのように最短でまわりこみ残ったミサイルを全弾発射すると一気に加速した。

「そのままそのまま」

トリガーを引くと補助エンジンが抜かれ3Dリアル画像でレグルスは切り離し爆発する。

「これで30%は落ちたな」

追い込むためにミサイルを回避しながら頭を取ろうとしたが急に進路を変更したメルティスはG中和が間に合わない程に急激な運動をおこないその瞬間撃墜されダミーも長距離大型レーザーで撃ち落とされて模擬戦は終わった。


「いやあ本命がどれだか迷いましたがエンジンを破壊されるとは」

「あれで勝てたと思ったら、あの起動は」

「ダミーじゃないとわかりましたからね、メインエンジンを最大で瞬間に出したんで」

そう言いながら体を揉みほぐしながらレグルスは笑った。


「火星は赤いか」

大気圏に突入して地表に着陸させる。

「いちお火星探査機の着地地点からかなり遠いので問題はないと思いますが」

刺激させないため火星まで来ていることは秘密にすることにしておりガイアでおりてからもドローンを展開させ位置を確認しながらテストや採掘そして調査をおこない地下もいくつか自動採掘機を走らせ調査を続ける。

「鉱石等の情報も先ずこの程度でいいか」

「そうですね、月開発が始まればアルテミス2号の建造も始まり火星への計画が始まりますしね」

アルテミス計画は月の開発もだが火星への有人探査も含まれており無人機をいくつも送りこんでおり先取りで情報を収集しているが、

「何れにせよ火星の開発が必要とは思えない」

「どうなるか、自分達のできることを情報を集めるのと同じに進めましょう」

そう言いながら1週間ほど火星で過ごし地球へと帰投した。


「10日後に計画通り、ミッション了解です」

レグルスがNASAとの月へのサポートのため荷物を2度に別けて上げる。

月着陸船や月での建設ユニット等が搭載されておりケープカナベラルにて準備されているのを取りに向かった。


「久しぶりだな、ずいぶんと留守にしていたようだが」

グレッグが出迎えてくれる。

「少し遠出しただけだからな」

そう言うと本体上部の左右に搭載をして離陸する。

「ナオ相変わらずかい、若いな」

グレッグから言われて思い出すがすぐに周囲を確認しながら国際宇宙ステーションに向けての進路をとる。

「しかし早すぎるなアルテミス計画は、ナオ達のおかげで準備は早まったが計画自体を前倒しで行う必要はないんだがな」

「グレッグ、なにか問題があるってことか」

「NASAだからチェックは問題ないと自分は思っているが老人の心配性と言うことだ」

そう言いながらNASAの計画にリンクして問題点をいくつか洗い出し始めたグレッグだった。


「パージ完了、レグルス任せる」

2回目の輸送を終えて長大なコンテナを切り離しウラノスで指定された場所に曳航する。

「あれはミリアですぜ、あいさつしないで良いんですか」

画面が拡大されNASAの宇宙服で船外活動を行っているミリアを見る。

アルテミス1号の船体中央には先にあげたコンテナ2個が取り付けられており本体の反対側に今回運ばれてきたコンテナを取り付ければ今回の計画の目玉である月面着陸に向けての準備が終わる。

「今はミッション中だレグルス、私用なのはなしだ先に帰投する」

画面にはこちらに気がついたミリアが手をあげたが見ていないがごとくメルティスを大気圏突入コースへと向けた。


「後5日でこのアルテミス1号は地球を離れ月開発計画への旅に向かいます。これは人類が新たに未知への領域を開拓する素晴らしい機会ですしフロンティア精神にあふれるクルーに応援をお願いします」

コンテナが接続されチェックが始まるのをliveでミリアが放送しておりいつもと違う少しだけイラついてる感じが見とれ自分もイラつきを感じて机に拳を落として目を閉じて大きく息をはく、

「問題ないなら良いですけど、ミリア荒れてましたぜメルティスが反転したのをみて」

私はレグルスをにらむと肩をすぼめて行ってしまった。


朝から日課のトレーニングを行っている。

心配能力や筋力等をつけたりするため最低2時間はハードな運動を行っておりレグルスも同じ、その後は精神を沈めるために瞑想を行っているがミリアの事を思い出してしまい瞑想にならずにシャワーを浴びた。

「いよいよですが、上海からのコンテナ船に数ヵ月前移動発射台付きのICBMが積載され一昨日アフリカに運び込まれました」

「東風41か、アメリカには」

「伝えてあります」

この時期に危険かと思いながら衛星からの追跡データも送りながら数時間後にはアルテミス1号出発がせまっていた。


「ミリア・カーバインが現場からお伝えします」

「どうやら始まりましたね」

今回からミリアの希望で3Dリアル画像が出来、脳波コントロールで編集なども出来る機材をレンタルしておりそれで放映を行っており目の前にいる感覚にさせられる。

軌道の説明や積んでいる機材の説明などを3Dで説明をおこないようやく発射10分前になった。

「警報、アフリカからICBMと思われるミサイルを1発感知、東風41と思われます」

「レグルス」

「どうして動いてないのかパルス、アメリカ軍や情報局が動いてないか確認してくれ」

「迎撃は」

「こちらのアルテミスは宇宙側に防衛をシフトしております。迎撃には3分必要」

「知らせて任せたのが裏目に出た」

衛星アルテミスが上下の反転を行いICBMをロックして迎撃を始める。

「この軌道何かおかしいですぜ、真っ直ぐ上を目指して」

言われて予測の起動は真っ直ぐそう思っていると高度70kmで核爆発を起こした。

衛星との通信が途絶してしまいミリアのカウントダウンで発進したアルテミス1号の放送も途絶してしまう。

「連中無茶しますぜ、これでいくつの衛星が地上に落下してくるか」

高高度での核爆発は周囲の電子機器を破壊し電離層を使った通信やその他にも悪影響があり範囲も高高度ではかなり大きく我々でも電波や光通信は使用不可になる。

「亜空間通信は」

「そうですね重力がどれ程影響するかはわかりませんが」

メルティス経由で衛星アルテミスとの連絡を行うとパルスが、

「光学センサーにICBMと思われる光源キャッチ、マッハ4で大気圏を飛行中」

「弾頭に対電磁波防御仕様と思いますが」

「衛星も使えないからGPS誘導も電波誘導も使えないから無誘導か」

「無茶しますぜ、光学照準で衛星アルテミスからレーザー攻撃を行います」

私とレグルスそしてパルスで見える場所の衛星アルテミスから狙って引き金を引く、

「電磁波の乱れや熱せられた大気でで光学が歪んでる」

狙うが誰一人として当てられず時間だけが過ぎる。

「予測が出ました。こちらへ向かってくるのは9機、2機は北へそれて中国か日本に」

「その2機を落とせ」

3基のレーザーで狙い撃ち1発は弾頭を破壊され爆発するとミニヤコンカと言う中国の山に落ちる。

もう1つを狙っていると羽の部分を撃ち抜き軌道をかえ落下し始め更に命中すると射ち所が悪かったのか中高度爆発を起こし洛陽辺りを中心として電子回路を次々と焼き地上は真っ暗になった。


「オリンポスの外格を閉じました」

これで何があろうとこちらは安全なので残りを次々と破壊したが3発が中高度で次々と爆発し以前使われた核弾頭の比ではない破壊力に地面は揺れ竜巻も歪んだ後元に戻った。

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