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そらへ  作者: まうりあ
11/17

バカンス

「アフリカのチャド湖、回復しているね」

ミリアの指摘に同意しながら環境改造計画は順調に進んでいると思いながらもこの1年でプローブに対する襲撃は120回にもなり多国籍軍が防いでいるが破壊される場合もある。

「でも徐々に現地の政府が管理を行っていてそれの対価として支援を行っているらしい」

「海の水位も低くなって水没しかかった都市などが生き延びられる可能性が出てきたらしい」

「そして今回が最後ですぜ、グレッグもラストミッションにようやくだろ」

「全くだ、メルティスでの輸送で5年は計画を前倒しアルテミス1号が無人から有人に大型化されたからな、2号は火星探査もと言うことだ」

そう言うと火星探査の為の計画も前倒しにと言うことで動いているのを見せてくれる。

「グレッグも当然ここに残るんでしょ」

そう言われて苦笑いをしながらも、

「そうだな、家内も無くなって子供達もそれぞれだろうからミリアの世話になるか」

そう言うとミリアは嬉しそうに任せてと言って皆を笑わせた。


「さてケープカナベラルへ向かう」

「了解、でも最近侵入少ないよね」

アフリカでの作戦後にいくつかの集団が前時代的なハッキングを行ってきていてパルスが知らせてオリンポスのマザーコンピューターが逆ハッキングで知らぬまに乗っ取り情報を集めており時々大統領補佐官経由で情報を流している。

「色々試して結果がなかなかでないから次の作戦計画中とかじゃないかな」

「色々ハッキングしてるみたいね、企業のコントロールをとか」

「まあ、そういう連中からはお金をむしりとって返せばいいだけだし」

「強盗の上前を跳ねる俺たちは正義の味方だよな」

レグルスの言葉に同意しながら何時ものところに垂直着陸した。


「燃料タンクだ、取り扱いに注意してくれ」

「今回は外部に、パルスチェックを」

「下部フックに取り付け完了」

コックピットに戻り離陸許可を受けて滑走路から離陸して空へと、

「警報、ロックオンされました。地表に高エネルギー反応ジャミングを開始します」

パルスの言葉に回避を行うと地上でレールガンなのか発射され下部の燃料タンクにかすった瞬間爆発した。

スラスターを下に最大限に吹かして吸収できないGで座席に押し付けられミリアとグレッグも小さく苦痛でうめいている。

「レグルス、パージを」

6つついている燃料タンクを次々と切り離していく、機外の温度が上昇して他のタンクも衝撃波で損傷を受けたのか爆発した。


「損傷はありませんが2撃目を射たれれば洒落になりませんぜ」

場所はすでに確認しており一気に降下をしながら照準をつけるとブラスターで周囲の施設を破壊した。

「メルティス大丈夫か」

「地上からレールガンで狙われた。周囲の高圧施設を破壊、本体は証拠に残したので任せて良いか」

「軍に連絡をした。今回のミッションは中止とする。すまない」

軍のヘリコプター等が到着しておりそのまま成層圏まで上がりオリンポスに帰還した。


「異常はなさそうですが洗浄と点検を行います」

レグルスに言われてメルティスを格納庫にいれると機体の損傷チェックと爆炎で黒くなった機体を洗浄していく、

「パパには連絡した。驚いてた国内でこんなことが起きたなんて」

「報告を待つとして休暇を前倒しにするか、結果もだし」

「なら準備しよう、うちのプライベートなのがハンプトンにあるから警備も頼んでゆっくりしましょう」

ミリアの提案にアメリカでと思ったが補佐官の顔をたてるためと言うことでウラノスに荷物をのせてアメリカに飛び立った。


「降下場所は別荘の斜め前の空き地でいいんだな」

「問題ないわ、レインさんにも断ってるし」

どうやら隣に住む老夫婦らしく目的地に到着するとレグルスがエンジンを切って滑空させながら螺旋に降りて最後に吹かして音をたてずに着陸した。


「お帰りミリア」

「ただいまパパ」

ミリアの父である補佐官のカーバインが出迎えてくれ親子の再開を喜ぶ、

「こないだのはすまない事をした、お詫びと言ってはなんだがゆっくりしていってくれ、警護はしっかりさせる」

こうして目の前に砂浜が広がり大きな昔ながらの別荘があり中に入った。


「良き時代の建物ですか」

「そうよレグルス、100年前のを移築したんだから」

ミリアがいうとこちらを見て、

「ナオの家は400年前だっけ、田舎の一度いったけど」

「ああ、良くもってるよなと自分でも思う」

「ナオんち400って」

「屋根は茅葺きだから時々張り替えてるみたいだけど」

「草なのこの屋根、草で屋根なんだ」

ミリアはツボに入ったのか笑って過ごした。


翌日からビーチでゆっくりしながら昼を食べてると、

「そうだ、隣のレインさんから夕食誘われてるの、よろしくね」

そう言われて何を準備すれば良いかと思ったら手配をしてくれたらしくこざっぱりの洋服が準備されており午後早めに切り上げて伺った。

「ミリア久しぶりね」

「マリアも元気で、レインさんも元気そうで」

「何時でも元気なお嬢さんだがなかなか活躍されてワイフと楽しみに見ております」

「招待ありがとうございます。ナオとレグルスそしてグレッグ、楽しませていただきます」

中へ入ると前面がガラス張りで向こう側に海が広がりゆっくりと話をしながら過ごし夕食の後にミリアはマリアと別に話をし始め、レインさんと男達は話し始めた。


「君達は世界を変えたがこの先は何を望んでいるのかな」

そう言われて改めて考えたが、

「自分で何ができるのか、今持っている技術を使えばですが考えきれないのも事実です」

「力を危険視する連中にとっては危険極まりない子供に危険な物を持たせていると考えるだろう」

「そうですね、しかし今の正義は力があればねじ曲げられますよね、その向こうで自分の正義をチームで考えていきたいと思います」

「楽しみにしているよ」

そう言って握手をすると別れた。


「ナオ明日急なんだけどABCニュースのフォックスがインタビューをって言われて承知したから」

ばつの悪そうな事後承諾にミリアは少しためらいながら言うので、

「任せるけど買い物にって思ってたから」

「ずるい男だけで」

「誘おうと思ったら先に」

そう言って翌日3人で顔に変装をするためのマスクをつけて町へ出た。


「セレブの街だな」

「まったく」

「場違いだな」

そんなことを言いながら屋台で食べ物を購入しながら歩いていたが、

「もうそろそろ帰らないと」

「だな」

「待たせるのもな」

そう言って戻った。


「遅い」

むくれてるミリアに皆で言い訳しながらフォックスが挨拶してくる。

「お久しぶりです。今日はよろしくナオ」

「お手柔らかに」

そう言って休日を過ごす私達を映して夜に生放送で色々聞かれる。

言えないことはそう言い自分の意見は率直に言いフロンティア精神が刺激されたのか好評な意見を言ってもらえていると外が騒がしくなる。


「プレジデントが到着しました」

ミリアを皆で見ると済ました顔で、

「ほら出迎えいこう」

そう言われて苦笑いでヘリの所まで行くと二度目となるオーレック・アメリカ合衆国大統領を迎えた。

「いきなりですまないね、来てもらっても良かったんだがバカンスと聞いてね」

建物に入るとABCのクルーが撮影しており改めて紹介と握手を行う。

「今回の件、領土内での事、誠に遺憾に思う必ずや法的に処罰をする」

しばらくするとABCクルーは撮影を終えオフレコで話を行う、

「アルテミス1号の試験航行の後計画通り月を周回を行うがバックアップをお願いしたい」

「了解しました」

「それとアフリカの緑化だが他の大陸の国でもと言うことだがいくつかの国が反対をしている」

「そうでしょうね、利害の方はよろしくお願いします」

これからもついて回る事なので大国の力に頼ることにした。

「それでは良いバカンスを楽しんでくれ」

握手をして会談を終えるとヘリコプターに乗って帰っていった。

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