鍛錬を始めるようです
初めての作品です。アドバイスよろしくお願いします。
「リーダー、次は何をするんだ。」
男が話しかけてきた。見知った顔だ。
「じゃあ、水路を掘ろう。」
「ああ、分かった。」
男が笑いながら応えた。
場面が変わった。
「おいリーダー!」
「教えてくれよ。」
「あんたは、そんなことする奴じゃないだろ!」
「リーダー!」「なんか言ってくれよ!」男が泣きながら言った。
そのとき私は、なにを言えばいいのか分からなかった。
今なら分かるのだろうか?
そう考えているうちに、私は目を覚ました。
「夢...か。」
前世の記憶だ。
「コンコン」
「失礼します。」
「どうしたのリース?」
「朝食ができましたので、知らせに参りました。」
「ありがとう。すぐ行くよ。」
「失礼しました。」
そう言ってリースは、私の部屋から出て行った。
今日は結構寝てたな。
まあ、たまにはこんな日もある。
それにしても、幼児退行が結構進んでいるな。
これから、どうなるんだろうか?
幸い、知識や記憶は忘れてないからなんとかなるかもしれない。
私が私ではなくなる。そんな恐怖を覚える。
「あっ!早く着替えよう。」
それにしても、考えると時間を忘れてしまう。前世からの、悪い癖だ。
着替えが終わった。
「よし!」
行くとしよう。
廊下を歩いていると、兄さんにあった。
「あれ?」
「兄さんどうしたの?」
「今日は、なんとなく遅いね。」
「おはよう。ユド」
「そうなんだ。昨日本を読んでいたら、寝るのが遅くなっちゃってね。起きるのが遅くなってしまったんだ。」
「そうゆうユドこそ今日は遅いね。なんかあったの。」
「いいや、何もないよ。ただ、寝すぎちゃった。」
「へー、珍しいね。あんなに、時間を大切にしてるユドが寝過ごすなんて。」
「そうかな。」
私は、前世で常日ごろから時間をうまく使うかを考えていたから、それがもう癖になってしまっている。
そうして、私たちは雑談しながら食堂に向かった。
「ユド、ついたね。」
「あれ?もう着いたの。」
「ハハッ、そうだね。僕も今思ったところだよ。」
「おはよう。ユド、ラスコ。」父さんが言った。
「父さんおはよう。」
「おはよう。父さん。」
「フフッ」
「二人ともそんなところに立ってないで座りなさい。」
「分かったよ。母さん」
「はい。母さん」
そうして私たち二人は、椅子に座った。
「母さん。姉さんはまだなの?」
「ええ。まだよ。」母さんが続けた。
「いつものことでしょ。」
「そうだね。」
一拍置いて、父さんが話した。
「そうだ。ユドに話があるんだ」
「えっ」
心当たりがないな、なんかあったのか?
「な、何?」
「そんな緊張しなくていいよ。」
「ただ、ユドもそろそろ鍛錬に参加しないかい?」
「もう4歳になったんだし。」
「ほんとに言ってる?」
「そうだよ。」
「顔色が悪いよ?どうかしたのかい?」
そりゃ顔色も悪くなる。
私は、前世で運動がてんでダメだったのだから。
「な、何でもないよ。」
ついにこの時が来てしまった。
「い、いつからするの。」
「今日からしようと思っているよ。いやかい?」
「イヤジャナイヨ」
「ほ、本当かい?」
「ホントウダヨ」
「無理しなくていいんだよ?」
「ムリジャナイヨ」
「じゃ、じゃあ今日から参加しようか」
「ワ〜イ」「ヤッタ〜」「アハハハハハ...」
「ごめん皆遅れちゃった。」
姉さんが来た。
「あれ?皆どうしたの?」
「に、兄さんなんで笑ってるの?」
「あ、アレ見て。ふふっ」
「あれ?…アハハハハ」
「ユド。どうしたの?そんな顔して。」
「あ、アレ?」
「ユド?どうしたの。」
「おーい、おーい、ユド」
ハッ
私は何を!
「あ、戻った。」兄さんが言った。
「どうしたの?兄さん」
兄さんが泣いてる?なんでだ?
姉さんにきいてみた。
「姉さん。なんで兄さん泣いてるの?」
「そりゃ…」
姉さんが言い切る前に兄さんが言った。
「いやさあ。ユドの顔が面白くって。フフッ」
「は、はあ?」
「ユドも戻ってきたしご飯を食べよう。」
兄さんと一緒に、途中からいたけど…。なんでだ?
「そうですね。あなた。」
「さあ皆食べましょう。」
私の疑問は、無視されるようだ。
「「「「「いただきます。」」」」」
ご飯は少なめで、パンとスープと干し肉だった。
一見質素に見えるが、パンは白パンで、スープはコンソメスープだった。
「「「「「ごちそうさまでした。」」」」」
「ラスコとエメラダとユドは、後で庭に集まってね。」
「分かった。」
「分かったよ。」
「はーい。」
そうして、私は自室に戻った。
よしっ!元気を出していこう。
まずは、服を着替えよう。
できるだけ動きやすい服にするか。
そして私は、服を選んで着替えていった。
「着替え終わったから行くか。」
「おっ来た。」
「よし。ユドもきたし鍛錬を始めようか。」
「ラスコとエメラダは、少し動いてから模擬戦を始めといて。」
「分かった。」
「はーい。」
兄さんたちは、模擬戦をするのか。
「ユドは、やれることをやろう。」
「うん!」
「でも、どうしよう。いきなり全部するのは出来ないだろうし...」
「そうだな、5つぐらい覚えようか。」
「いいね?」
「いいよ。」
5つか。覚えれるだろうか?少し心配になる。
「そんなに心配しなくていいよ。」
「5つぐらいなら、すぐ覚えれるから。」
なんで分かったんだろう?
顔に出てたのかもしれない。
まあいいや。
「分かった。」
「じゃあ、構え、なぎ払い、足運び、防御と後、目の運ばせ方を覚えようか。」
「分かったよ。」
「はじめに構えは、正面に構えて相手の剣を見切りやすいように立つ。そして、左右と後ろどちらかにも避けやすいように足を広げる。」
これという型はないんだろうか?
「なぎ払いは、足に力を入れてコンパクトに剣を横に振る。」
「足運びは、膝と足首に意識を向けて丁寧に動く。」
「防御は、剣を傷めないように相手の剣を流すように受けて、避ける。」
「目の運び方は、相手全体を観て動きの連動性を見る。」
「こんな感じかな。」
「何か分からないことはある?」
分からないことか?そうだな。
「防御で、剣で受けないの?」
「滅多に受けないね。」
へー
以外だ。なんかこう、剣で受けるイメージがあったのに。
「なんで剣で受けないの?」
「剣が曲がったり、折れたりするんだよ。」
「えっ、そうなの?」
「そうだよ。剣は、最初に頑丈に作られるんだけど、流石に打ち合うとすぐダメになるんだ。」
「魔剣とか聖剣は、流石にそういうことはないけど高いから買えないしね。」
「父さんは持ってるの?」
「持ってるよ。」
持ってるのか。
「でも、魔剣といってもピンキリさ。」
「弱いものもあれば、強いものもある。」
「へー」
「じゃあ、ユドは練習しといて。」
「分かった。」
3時間くらいたった。
ある程度やってみても、あんまり変わりはしないな。
少し休憩するか。
父さんが歩いてきた。
「休憩かい?」
「うん」
「父さんこそどうしたの?」
「様子見に来たんだよ。」
様子見か。父さんがきいてきた。
「順調?」
「分かんない。」
「それなら少し模擬戦をしよう。」
「えっ」
「早くない!やり始めて3時間だよ。」
「大丈夫、大丈夫。」
何が大丈夫なんだ? 言葉が分からなくなったのかな?
「安心していいよ。」
「どこが?」
言ってしまった。
「ちゃんとエメラダには、手加減するように行っとくから。」
姉さんはダメだろ。一番手加減できなさそうじゃん。
「よし!行こう。」
「……はい。」
少し歩くと、兄さんと姉さんが模擬戦をしているのがわかった。
「はっ」姉さんが叫んだ。
「うっ」兄さんが剣で受けた。
木剣だから真剣より脆いんだろう。剣が折れた。
「まいりました。」
兄さんが降参する。
父さんがゆっくり近づいていった。
「二人とも少し休憩にしよう。」
「「はーい」」
「ふー疲れた。」
「そうだね。」
姉さんと兄さんが芝に座る。
「エメラダ。頼みがあるんだけど、いいかい?」
「いいけど、どうしたの?」
「少しユドの相手をして欲しいんだ。」
「ふーん」
「分かった!」
姉さんは少し考えてから受けた。
「それじゃあやりましょうか。ユド」
「えっ」
「もうするの?」
全然休憩してないじゃん。
「いいのよ。」
「いいんだ。」
そうして、姉さんに引きずられるように位置についた。
「2人ともいいね?始めるよ。」
「始めッ!」
「行くわよ!」
最初に姉さんが突撃してくる。
「来た!」
私は、少し大げさに右に避けた。
「ここだっ…避けられた。」
右に避けた私は、反撃しようとしたが読まれていたようで避けられてしまった。
「………」
「…………」
お互い距離を取り睨み合う。
先に動いたのは、私だった。
「おりゃッ!」
私は、剣を上から叩きつけるように振った。
「……」
姉さんは、後ろにバックステップで下がった。
「ハアっ」
追撃をかける。
「よっと」
気の抜ける声で姉さんが右下に潜り込んだ。
「はい、終わり。」
そのまま後ろに回り込まれて、足を引っ掛けられて転んしまい負けてしまった。
「負けました。」
「エメラダ。ユドはどうだった?」
「まあ普通?」
「んー」
「そうだね。」
少し悩んで父さんが応えた。
「今日はこれで終わりにしよう。」
「「「はーい」」」
「手をしっかり洗ってお風呂に入ってね。」
「それから昼食にしよう。」
「「「はーい」」」
ようやく終わった。
さすがに初日から模擬戦をするとは思わなかった。
着替えを用意したて、お風呂に行こう。
この屋敷は、謎にお風呂にこだわっていて、広いうえに男風呂と女風呂が分かれている。
お風呂は、魔道具で常に温度を保つようになっている。
あれ?先客がいる。
「入るよー」
「おっと」
「ユドじゃないか。」
兄さんだった。
「兄さん早いね。」
結構急いで来たのに先を越されたみたいだ。
「鍛錬で汗かいちゃったからね。」
「いやいや。それにしても早いよ。」
「アハハ」
「朝に準備してたんだよ。」
「でも、そんな時間無かったよね?」
「ご飯食べてから急いで準備したんだよ。」
「へー」
「今度から僕もそうしようかな。」
少し考えてみる。
「いいんじゃない?」
「そうだね。そうするよ。ありがとう。」
「どういたしまして。」
「それより入りなよ。そんなところにいたら、風邪引くよ。」
「体洗ってから入るよ。」
「あっ」
「そ、そうだよね。」
それから少しして、
「先に上がるね。」
「うん」
「ユドものぼせないうちに出なよ。」
「うん。分かったよ。ありがとう。」
「ふー」
「気持ちよかった。」
父さんが、「お風呂に入ったら昼食にしよう。」って言ってたから、リビングに行こう。
「母さん!」
リビングに行くと母さんがいた。
「あれ?ユドじゃない。」
「鍛錬はもう終わったの?」
母さんがきいてきた。
「うん。終わったよ。」
「ふーん」
「ユドはなんでここに来たの?」
不思議そうにきいてきた。
「父さんが、昼食にしようって言ってたから来たんだよ。」
「そうなの?」
「うん。」
「じゃあ少しお話しましょうか。」
母さんは、茶髪ロングのおっとり系美人で、昔父さんと同じパーチィーで冒険者をしていたらしい。
「そうだ。母さんも元冒険者なんだよね?」
「それにしても、昔のことをきくのね。まあ、そうね。それがどうしたの?」
「何の職業だったのかなって思って。」
「そういうことね。ラスコとエメラダは知っているけど、ユドは知らなかったわね。」
「私は、魔法士よ。」
「そうなんだ。」
魔法士か。存在は知っていても詳しくは知らないな。教えてもらうか?
「僕も魔法使えるかな?」
「多分使えるわよ。」
「ユドは、小さい頃に魔力が暴走して、死にそうになってたから。」
「そ、そうなんだ。」
身に覚えしかない。あれって死ぬもんなの?
怖っ
「そうね。両手を出して私の手に乗せてくれる。」
「う、うん。」
何をするんだろう?。
「今から魔力を流すから感じてみて。」
「おっ」
「なんか来る。これが魔力?」
「ええそうよ。」
「なんかすごいね。」
すごいな。暖かくて、気持ちがいい。
あっ…終わった。
「ユド。どうだった」
「えっと」
「暖かくて、気持ちが良かったよ。」
「そう、それは良かった。」
「それにしても、ユド。あなた魔力がとても多いわね。」
少し驚くように母さんが言った。
「そうなの?」
はい、知っています。
「多分、私の八割くらいね。」
「へー」
「その年で私の八割だったら、ものすごく多いのよ。」
「私は、中の上くらいの魔力量なんだけど、。」
少し自嘲したように言った。
「そ、そうなんだ。」
ダメなことを、きいたのかもしれない。
久しぶりに、自分に【鑑定】をかけてみるか。
【名前】 ユグド・ラース・マリュドゥーク
【種族】 人間
【年齢】 4歳
【職業】 剣士
【レベル】 3
【称号】 転生者 伯爵家次男
【HP】 69
【MP】 8914
【攻撃力】 32
【防御力】 28
【素早さ】 37
【運】 298
【スキル】
限界突破 叡智 鑑定 経験値上昇 思考速度上昇 魔力回復速度上昇 剣術lv1
魔力が5000程度増えてたな。
これで8割だから、母さんは11000くらいかな?
「母さん時間があったら魔法教えてよ。」
「良いわよ。別に。」
「奥様、ユグド様ご飯が出来ました。」
「ありがとう。リース」
「行きましょうか。ユド」
「うん!」
よかったら。高評価お願いします。