オークション後
さぁ、さぁ、お待ちかね。
お金持ちから一転、小金持ちまでランクダウンしたが、そのかいはあったのではないだろうか?
まずは蜘蛛人族のラダーナから見ていくとしますか。
地下への階段を降りて行くと、筋骨隆々のむさいおっさんがたっていた。
交換札を2枚渡す。
「でろっ!!」
男が鍵を開け一言そう言うとラダーナが檻から出され、手錠を外された。
やっぱラダーナいいっ!!
口元にほくろが最高だし、真紅の瞳は美しい。
蜘蛛の下半身の毛並みも非常に綺麗だ。
次はたしか「エミ」って呼ばれてたな。
そのエミも同じように檻から出てきた。
その後奴隷紋も登録し終わり、つつがなく屋敷まで帰ってくることができた。
屋敷の中央にある1番大きな部屋で、アイリスがそれぞれに挨拶をさせるとのことだったが、双子に頼んで風呂に入らせ、リッカには服を買って来てもらうことにした。
「アイリス、急に2人も増えてしまって大丈夫か?」
「今更ですか?ご主人様。ご主人様の無茶にはもう慣れてしまってますから大丈夫です」
あらっ?以外に反応か薄いのだが・・・。
んー、まぁ後から考えるか。
今は別の事が重要だからな。
「えーっと、ラダーナとエミだったか。2人共風呂は入ったな?」
「はい、いただきました」
「・・・はい、もらっ、いいただか、いたがきましゅた」
きちっと答えたラダーナと、神噛み、いや噛み噛みのエミ。
「ふぅ、今から1人づつ面談するからラダーナは残ってエミは控え室に。リッカ頼めるか?」
「分かったッス、エミさんこっちッスよ」
エミが出て行ったあと、アイリスとミネルバとラダーナが部屋に残った。
ラダーナは地面に平伏している。
「コノ度は、私の様な人ならザる物をご購入頂キ誠にアリがとう御座イます」
わぉ、卑屈だ。
さてどうしたものか、はっきり言って自分自身で分かっている。俺の性癖は歪んでいて、蜘蛛人族だろうがなんだろうが美しければ欲情してしまう。
いや、まじラダーナが日本にいたら絶対ファンクラブ結成されるって。
それくらい可愛い綺麗だ。下半身が蜘蛛でもそれはマイナスにはならない。
「モ、申し訳ゴざいません。何が至らナイことが・・・私みたいナ蜘蛛人族に大金ヲ・・・」
俺が気を悪くしたと思ったのか、ラダーナがいきなり謝りだした。
ひ、卑屈だ。
「大丈夫だ。何も問題ない。それより説明では蜘蛛人族の姫って言ってたよな?姫なだけあって毛並みがめちゃくちゃいい。触っても?」
「お前も物好きだな・・・」
「さすがご主人様です。私もそう思っていました」
ミネルバは批判的で、アイリスは相変わらず俺信者だな。
「ゴ主人様が望まレルのであれば・・・」
「嫌なら嫌って言っていいから。批判も受け付ける。さっきのミネルバ・・・黒エルフが言った言葉に対して別に責めてないだろ?だからラダーナも言いたい事言っていいからな?」
「イエ、ご主人様ガ不快な思いヲされるのではト・・・」
卑屈オブ卑屈。
「大丈夫大丈夫・・・うおっ!!ヤバっ、なんちゅー手触り・・・シルクってレベルじゃないぞっ・・・。それにこの青い幾何学模様的な見た目もスゲーいい。アイリスも触らせて貰えっ」
「はいっ、ご主人様・・・本当に滑らかで美しいですね」
「わ、私も触るぞ?」
「ミネルバはダメ〜っ!なっ、ラダーナ?」
「ハい」
「なんっ!謝るから・・・」
ミネルバがぎゃーぎゃーいっているが、無視することにしよう。
さてスキルはと、
ラダーナ
種族:蜘蛛人族
職業:
称号:
19歳
レベル:7
HP:900(900)
MP:300(300)
攻撃力:980(980)
防御力:550(550)
素早さ:2200(2200)
魔力:600(600)
器用さ:1850(1850)
運:68(68)
<固有能力>
「ショート転移」
<スキル>
糸魔法:Lv3(粘糸:Lv3 斬糸:Lv2 柔糸:Lv1)
土魔法:Lv3(ストーンバレット:Lv3 アースウォール:Lv2)
複眼:Lv3(幻惑:Lv2 魅了:Lv1)
<加護>
女神の加護:Lv10
<獲得可能職業>
暗殺者:Lv3
<獲得称号>
蜘蛛姫
スキルポイント 300
めちゃくちゃ優秀だな。
噛み装甲、いやいや紙装甲で素早さ特化の暗殺者か。・・・怖っ!!
パーティーの斥候役で隠密とか覚えさせたら恐ろしいな。
「なんで奴隷に?」
「蜘蛛人族の里を守ル為でス。皆を逃す為ニ・・・」
んー、俺にとってはいい事だが・・・。いい子だから自己犠牲精神が高いんだろうなー。
「運が良かったな」
「・・・はぃ」
「あぁ、違う違う。いや、違わないか。蜘蛛人族は災難だったが、俺はラダーナみたいな綺麗な奴隷が手に入って運が良かったって事だ。まークズな事言ってる自覚はあるから責めてもいいが・・・」
「綺麗・・・気を遣ってイタだいて有難ウございます」
「使ってないってーの。言っておくけどめちゃくちゃタイプだからな?夜の勤めも頑張ってもらうからな?」
「欲情サレるのデあれば・・・」
卑屈ー。絶対、ヒクヒクさせてやるぜっ!!




