レベル更新
王都の森で見つけた洞窟だが、ダンジョンで間違いないみたいだ。
ダンジョンと普通の洞窟の違いは、大きく分けて2点ある。
1つ、ダンジョンは成長する。
2つ、ダンジョンは魔物を産み出す。
他にも色々あるが、これが普通の洞窟との大きな違いだ。
王都の森の洞窟・・・もういいやっ、オーガマの洞窟とでも名付けるか。
そのオーガマの洞窟が成長しているかどうかは正直分からない。
成長しているとしても僅かだし、そもそもまだ入り口から少し入った場所までしか確認していないから分かりようが無い。
ダンジョンだと分かったのは、後者の理由だ。
文字通りダンジョンが魔物を、オーガを産み出していた。
壁がメリッメリッとなって、葡萄を指で潰し中身を押し出す様に、オーガが羊水みたいなのと一緒に産み出された。
ダンジョンを見つけてから7日目、ダンジョンアタック3回目の時だった。
リッカは全行程の半分くらい馬車で行っている。
俺のレベルも完全に元に戻っていた。
昨日オーガマの洞窟の地下1階層への階段を見つけた。
そこに挑むことにする。
一階のマッピングは8割終了していて、宝箱等は無かったので、地下1階には期待している。
「オーガが3体います、ご主人様」
3体か・・・今ならいけそうではあるが、命がかかっている、慎重にもなる。
「目潰し作戦でいくぞ?」
「はい、ご主人様」
「了解した」
「わかりましたわ」
「<スタンフラッシュ>」
例によってトーチで誘き寄せ、トーチを全て消してからアイリスの<スタンフラッシュ>。
俺とミネルヴァとベアがそれぞれ走り込む。
左のオーガを俺が担当、真ん中はベア、右がミネルヴァだ。
「<レーザーポインター>」
もう、ちょっとしたレーザー兵器になりつつあるスキル<レーザーポインター>を、蹲る左のオーガの頭に向ける。
当たった!だが、オーガはすぐ腕を上げてレーザーをブロックした。
あっ、腕が焼き切れた。
「ガゴンッ!!!」
右で大きな音がした。
聞き覚えがある、あれはベアのシールドバッシュだ。
構わず、目の前のオーガに集中する。
<ダッシュラッシュ>で切りつけ、そのまま切り抜ける。
後ろから<真・スラッシュ>でオーガの身体を斜めに割く。
「<照明ボム>」
すぐベアの方を向いてシールドバッシュで倒れているオーガに<照明ボム>を放つ。
俺に注意が向いた様だが、それは悪手だ。
ミネルヴァが溜めた<極みスラッシュ>を放って斬り伏せた。
「ピコンッ」
やっとだ、やっとレベル更新した。
カナメ・クロサキ
種族:人族
職業:先導者:Lv10(MAX) 剣士:Lv10(MAX)
称号:トーチ野郎
16歳
レベル15
HP:2450(2450)
MP:3460(3460)
攻撃力:2660(2210+400+50)
防御力:2810(2210+600)
素早さ:2120(2120)
魔力:3460(3460)
器用さ:2450(2450)
運:100(100)
<固有能力>
「好転」
<スキル>
トーチ:Lv10(聖火:Lv:5 篝火:Lv4 転移の灯台:Lv7 照明ボム:Lv7 ウィルオウィプス:レベル8 小型防御陣地:Lv1)
回復:Lv5(ヒール:Lv7 異常状態ヒール:Lv2 エリアヒール:Lv1)
アイテムボックス:Lv6
鑑定:Lv6
翻訳:Lv5
気配遮断:Lv6
身体強化:Lv7
状態異常耐性Lv4
レーザーポインター:Lv6
<技スキル>
真・スラッシュ:Lv4
トーチボール:Lv6
パリィ:Lv5
剣気:Lv3
回転斬り:Lv1
<加護>
女神の加護:Lv10 鬼神の加護:Lv2 水の加護:Lv1
<獲得可能職業>
幻惑士:Lv1 盗賊狩り:Lv1 剣豪:Lv1
小太陽:Lv1 騎士:Lv1 灯台守:Lv1
<獲得可能スキル>
ウィークアタック
LED懐中電灯
サーチライト
<獲得称号>
盗賊の天敵
性奴隷の主人
人型モンスキラー
鬼殺し
スキルポイント 2220
わぉ!久々のレベルアップだから色々変化している。
順番に見ていくとしますか。
とりあえず、職業の<先導者>と<剣士>がレベルMAXになっている。
それに伴ってだと思うが、<小太陽>ってのと<騎士>、<灯台守>ってのが獲得可能職業に増えてる。
<小太陽>?小覇王みたいでカッコイイ・・・のか?
<小太陽>・・・周りを明るく照らし出す。トーチの消費MPが0になり、トーチ派生スキルの消費MPが1/5になる。トーチに由来するスキルの威力が増す
・・・なんかよくわからん。
まぁ、<先導者>の上位職なんだろうな。
あとは、
<騎士>・・・剣・盾・槍の攻撃力・防御力に補正がかかる。
つまり、武器の適正が増えたのかな?
何だこの安心感、普通の職業はやっぱりいいなぁ・・・何っ?<小太陽>って!?
あとは、
<灯台守>・・・守りに特化した職業。トーチの消費MPが0になり、トーチ派生スキルの消費MPが1/3になる。防御スキルに補正がかかる。
んー、悩む。
トリプルジョブには出来そうだが、要求されるスキルポイントは1500。
取れるっちゃ〜取れる。
が、スキルポイントは何かあった時の為にある程度キープしておきたいので、今回は見送ることにする。
職業は上位職の<小太陽>と<騎士>に変更した。
次は、トーチがLv10になって<小型防御陣地>なるものが増えた。
多分これ、<小型防御陣地>と書いてトーチカと読むんだろう。ダジャレかよっ!!
<小型防御陣地>・・・半径5m持続時間1分耐久(HP+防御力)×10までの結界を作る。
結界内部から結界外部への攻撃は可能。
は?ヤバくない?
これは強い!!
耐久の(HP+防御力)×10を計算する。
(2450+2810)×10=52600
これが、どれだけ攻撃を防げるかわからないが、少なくとも、俺の命を奪える攻撃を20回近く防げる計算にはなる。
その間内側から攻撃しまくりと・・・流石トーチLv10のスキル、エゲツない。
ただ、消費MPは300となっていて燃費がすこぶる悪い。
<小太陽>の効果でMPが1/5の60になるからまぁ大丈夫だが。
クールタイムがどれくらいか知らないが・・・、えっ?クールタイムないじゃんっ!!
試しに使ってみたらクールタイム無いどころか、重ね掛けできたし、しかも90秒〜100秒続いた。
これも<小太陽>の効果だろう。
トーチ派生スキルの威力が上がってる。
約五割増しは強い。
役立たずの汚名返上が出来そうだ。
それから回復の派生スキルで、<エリアヒール>が増えた。
<エリアヒール>・・・徐々に回復するエリアを作る。
説明ザックリやな〜。
まぁ、分かりやすいスキルだけど・・・。
・・・きっ気を取り直して<回転斬り>、
<回転斬り>・・・遠心力を乗せた回転する斬撃
・・・・。
突っ込まんよ?
さてさて・・・あと増えたスキルは、
<サーチライト>・・・魔物の弱点、隠し部屋の入り口、罠など、トーチの光に照らされた場所の違和感を察知することが出来る、パッシブスキル。
なるほど、これは取りたい・・・。
消費スキルポイントは、300。
えーぃ、取っちゃえ。
そして、称号が増えている。
<鬼殺し>・・・鬼人系を攻撃する際に攻撃力が増す。
変更する。
何が何でも変更する。
だってカッコイイじゃん。
鬼人系以外に効果は無いけど、たまにはいいじゃん!!情け無い主人を卒業したいじゃない!?
称号だけでもカッコ良くなりたい。
<トーチ野郎>はトーチの威力が若干上がるだけだから正直いらないからな。
今までロクな称号が無かったから付けてたが、もういらない。
最終的なステータスはこうなった。
カナメ・クロサキ
種族:人族
職業:小太陽:Lv1 騎士:Lv1
称号:鬼殺し
16歳
レベル15
HP:2750(2750)
MP:3760(3760)
攻撃力:2960(2510+400+50)
防御力:2810(2210+600)
素早さ:2020(2020)
魔力:3460(3460)
器用さ:2450(2450)
運:100(100)
<固有能力>
「好転」
<スキル>
トーチ:Lv10(聖火:Lv:5 篝火:Lv4 転移の灯台:Lv7 照明ボム:Lv7 ウィルオウィプス:レベル8 小型防御陣地:Lv1)
回復:Lv5(ヒール:Lv7 異常状態ヒール:Lv2 エリアヒール:Lv1)
アイテムボックス:Lv6
鑑定:Lv6
翻訳:Lv5
気配遮断:Lv6
身体強化:Lv7
状態異常耐性Lv4
レーザーポインター:Lv6
サーチライト:Lv1
<技スキル>
真・スラッシュ:Lv4
トーチボール:Lv6
パリィ:Lv5
剣気:Lv3
回転斬り:Lv1
<加護>
女神の加護:Lv10 鬼神の加護:Lv2 水の加護:Lv1
<獲得可能職業>
先導者:Lv10(MAX) 剣士:Lv10(MAX)
幻惑士:Lv1 盗賊狩り:Lv1 剣豪:Lv1
灯台守:Lv1
<獲得可能スキル>
ウィークアタック
LED懐中電灯
<獲得称号>
盗賊の天敵
性奴隷の主人
人型モンスキラー
トーチ野郎
スキルポイント 1920
HPとMPそれに攻撃力が少し増えて、素早さがほんの少し減った。
さーっ!!狩りの時間だっ!!
っと、その前にベットの上でカリを使う時間が先になりそうだ。
久々に気持ち良く家に帰った。




