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チート?いいえトーチです  作者: 取手名
45/62

悩乱

翌日からは3人でダンジョンに潜っている。

前回追い剥ぎに会う前は10階に<転移の灯台>を転写していたので、そこから再スタートだ。


リッカはクリスさんが用意した馬車でレザレに向かっている。

誰か人を雇って行かせればいいじゃんって思うかもしれないが、転移できる事は秘密だ。

クリスさんも周りの護衛にすら教えていない。

それに人を雇うにも金がかかる。

そして、多分他国の辺境伯を殺す事になるんだ。

知っている人間は少なければ少ないほどいい。

リッカしか馬車を運転出来ないのがいたい。時間が出来た時にでも全員運転出来るようにしよう。

そうすれば、移動中全員とヤる事ができる。無駄にはならないはずだ。


アホな事を考えていると、アイリスの警告があった。どうやらオークがいる様だ。

そして、警告はミネルヴァに飛んでいた。

やはりミネルヴァは部下の仇であるナズールを殺せる算段がついて浮ついている様だった。


「ミネルヴァ、ナズールの事で浮つくなっ!!後で責めて責めて責めまくってやるから俺のことだけ考えろ!」


何を言っているんだと、ミネルヴァが一瞬キョトンとした。


「・・・フッ・・・フフッ・・・アッハッハ・・・何かと思えばキサマらしい気の使い方だなっ。大丈夫だ、ご主人様に迷惑をかけるからどう償おうと考えていただけだ。ナズールの事など考えてないからヤキモチはよせっ」


「やっ、ヤキモチじゃないんだからねっ!?馬鹿ミネルヴァっ!もう知らないっ!」


正直、キモって目で見られたがくじけない。

ミネルヴァも気を遣って普段言わないのに「ご主人様」って言ったのだろう。


「でも、責めて責めて責めたてるのは冗談じゃないからな?」


「いいんじゃないですか?ご主人様。私は今日からアレが始まってしまいましたので・・・」


・・・・?・・・えーーーーっ!!!

アイリスも責めて責めて責めさせる予定だったのにーーっ!!


当然だなと頷きながらも心の中では泣いていた。いや、何故だか塩辛いものが口に届いた。


っと、こんな場合じゃない。

ダンジョン産のオークだ。気合いを入れ直す。

・・・はい、アイリスとミネルヴァが倒しちゃいました。

今日は12階まで降りた。


俺のレベルが1上がった。

2人に比べて俺のレベルが低いから当然だ。

リッカもレベルが上がらないから、後からパワーレベリングでもしよう。

とりあえずステータスを見てみる。


カナメ・クロサキ

種族:人族

職業:先導者:Lv9 剣士:Lv9

称号:トーチ野郎

16歳

レベル14

HP:2200(2200)

MP:3160(3160)

攻撃力:2410(1960+400+50)

防御力:2560(1960+600)

素早さ:1870(1870)

魔力:3160(3160)

器用さ:2200(2200)

運:100(100)


<固有能力>


「好転」


<スキル>


トーチ:Lv9(聖火:Lv:5 篝火:Lv4 転移の灯台:Lv4 照明ボム:Lv6 ウィルオウィプス:レベル2)


回復:Lv4(ヒール:Lv6 異常状態ヒール:Lv1)


アイテムボックス:Lv5


鑑定:Lv5


翻訳:Lv3


気配遮断:Lv5


身体強化:Lv6


状態異常耐性Lv3


レーザーポインター:Lv4


<技スキル>

真・スラッシュ:Lv3

トーチボール:Lv5

パリィ:Lv3

剣気:Lv2


<加護>


女神の加護:Lv10 鬼神の加護:Lv2 水の加護:Lv1


<獲得可能職業>


幻惑士:Lv1 盗賊狩り:Lv1 剣豪:Lv1


<獲得可能スキル>


ウィークアタック

LED懐中電灯


<獲得称号>


盗賊の天敵

性奴隷の主人

人型モンスキラー



スキルポイント 1870


スキルポイントも貯まってきたので新しく職業を取りたいのだが、あと少しで先導者と剣士がLv10になる。

上位職が気になるのでまだ使わないでおく。

新しいスキルは特に無いのだが、ウィルオウィプスのレベルが上がった。

それに伴いステータスも上がった様だ。


ウィルオウィプス

種族:アンデット

職業:召喚獣(召喚者カナメ)

称号:ザ・ファースト

0歳

レベル2


<固有能力>


「物理無効」


<スキル>


トーチ:Lv1(聖火:Lv:2 篝火:Lv2 転移の灯台:Lv2 照明ボム:Lv2 ウィルオウィプス:レベル2)



<加護>


女神の加護:Lv6 鬼神の加護:Lv2


<獲得可能職業>


先導される者


<獲得可能スキル>


<獲得称号>


スキルポイント 200



職業が先導される者!?

まぁ一応説明を見てみた。


<先導される者>・・・先導者のステータスによって強化される



なるほど・・・、これはいるな。

俺のステータスが上がればウィルオウィプスも強くなるって感じか。

スキルポイント100を使い職業<先導される者>を付ける。

残り100で<転移の灯台>のレベルでも上げておくかな。


ウィルオウィプス

種族:アンデット

職業:先導される者Lv1

称号:ザ・ファースト

0歳

レベル2


<固有能力>


「物理無効」


<スキル>


トーチ:Lv1(聖火:Lv:2 篝火:Lv2 転移の灯台:Lv3 照明ボム:Lv2 ウィルオウィプス:レベル2)



<加護>


女神の加護:Lv6 鬼神の加護:Lv2


<獲得可能職業>


<獲得可能スキル>


<獲得称号>


スキルポイント 0



ってかウィルオウィプスはステータス表示されないんだが、その辺りはどうなっているのか・・・考えても無駄かな・・・。


レベルも上がったので12階に<転移の灯台>のマーキングをして一旦帰宅した。


今日倒したのはオーク×2、ウインドウルフ×2、ゴブリン3×2、スライム3。

採取したのが、紅キノコ×6、何のかわからない魔石1である。


達成料と素材代をまとめると金貨2枚前後になった。

屋敷に戻った後、<転移の灯台>でリッカが運転する馬車まで転移する。



「あいでっ!!」


馬車はまだ走っていて、転移した拍子に転けてしまう。

リッカが声に気づいて馬車のスピードを落とし、それから停止してくれた。

馬を近くの木に留めた後、荷台にリッカが上がって来た。


「ご主人っ!!早かったッスね!」


「まぁな、レベルが上がったから早めに帰ってきたんだ。到着予定の町まではまだ時間がかかるか?」


「そうッスね〜、あと2時間ってとこッスかね〜。ところで、1人で転移して来たんスか?」


「あぁ、お前だけキツイ仕事をさせて済まないな・・・。ってのと、転移がちゃんと出来るかなってな。あとマッピングの様子も見たくてな」


「大丈夫ッスよ。変に気を使うなんてらしくないッス。ご主人はご主人らしく振る舞えばいいッスよ」


「だよなぁ・・・、そういえば今日からアイリスが生理らしいんだ。俺らしく振る舞えって言ったよな?」


「えっ?アレ?こっ、ここでするッスか?冗談ッスよね?」


馬車の荷台には万が一に備えて野宿出来るように寝具も載せてある。

そこにリッカの顔を押し付け、手を後ろ手に捻り無理矢理ホットパンツをずり下ろす。

リッカは少しだけ身を捩り抵抗したが、何度か激しく肌と肌がぶつかる音がすると、リッカの嬌声が馬車の荷台に鳴り続いた。


1度で治らず、へばっているリッカを引き起こし、上に跨らせる。

下から突き上げ浮いたリッカの身体を、美しい桜色した二つの突起を引っ張る事で下に引き戻す。

リッカは、眉を歪ませ歯を食いしばる。

そうして耐えることを許さない様に、桜色の突起を引っ張り顔を引き寄せると、口内を舌で蹂躙する。


口内に舌を入れられている為、歯を食いしばって耐えることも出来ずにいるリッカを、しばらく下から責めたあと上に覆い被さり、馬車の荷台の床が抜けるくらいに腰を叩きつけた。

乾いた破裂音と、粘度の高い淫靡な水音、それに断続的な嬌声がしばらく続いた。


そして・・・沈黙の中、断続的な呼吸とその合間に唾液を嚥下する音がした。



「・・・ハァ・・・ハァ・・・どう・・・したッスか・・・ご主人・・・?」


「・・・・多分・・・こんな・・・計画的に人を殺すなんてしたことがない。それに他国とはいえ要人を殺すなんて大それたことをしようとしてるんだ・・・だからかな・・・すまん・・・」


「・・・ハァ・・・ハァ・・・いいッスよ。ウチはご主人に救われたッスから。ご主人が追い詰められていてアイリスさんが受け止めれない・・・そんな時ぐらいは好きな様にウチにぶつけてッス」


リッカがかすれているが優しい声で言ってくる。

さらに優しい手つきで頭を撫でられた。


「・・・ハァ・・・ははっ、リッカのくせにっ」


「正直、嬉しかったッスよ、ご主人。弱みを見せるなんてなかなかしないッスからね、ご主人は・・・」


少しゆっくりした後、2人御者席に寄り添って座り、無言で町まで進んだ。


(あぁ・・・なんか、こんなにゆったりと時間を過ごすのは久々な気がする)


ミネルヴァの為にもナズールを殺す。

それは決定事項なのだが、使命感に覚悟が付いて来ていなかった。

自分は大丈夫だと思っていた。

他国の要人を殺すという大それた計画への不安なんて、自分の女を悲しませた奴への制裁と考えれば難なくやれると思っていた。


だが、心は軋んでいたみたいだ。

いつもは、アイリスが受け止めてくれていた。

アイリスに吐き出せない事で、リッカに不安をぶつけてしまったみたいだ。


(まだまだガキだな俺は・・・)


受け止めてくれたリッカに少しだけ、少しだけ感謝しながら、町に着いて宿を取った後、リッカと共に屋敷に戻った。



もちろん、ミネルヴァは責めて責めて責めたてた。

リッカは、


「ヒリヒリするから今日はもうパスッス」


って言っていたので明日ならいいのだろう。

どう責めるか考えながら眠りに着いた。




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