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チート?いいえトーチです  作者: 取手名
19/62

受け取り

やっとパルスパルに到着した。着いた途端だが、ダークエルフに色々することを妄想し悶々としていた。アイリスには悪いが代わりに受け止めてもらった。


翌日、奴隷商の所に行き無事ダークエルフを受け取り、奴隷紋も問題無く刻んだ。ダークエルフは予想通りの美女で今宿屋の部屋の俺の前にいる。

ポニーテールが似合いそうな銀髪の長髪で、腰くらいまである。顔はほっそりしていてちょっと気が強そうな切れ長の目、瞳は美しい金色。その目で俺を睨み付けている。身体つきは細っそりでスラリとしているが、胸はアイリスより少し小さめで・・・と言うかアイリスが大きいので、対比で小さく感じるのであって、決して小さくはない。むしろ普通よりかなり大きい。

ステータス確認しますか。


ミネルヴァ(所有者:カナメ)

種族:ダークエルフ

職業:(奴隷)

称号:

17歳

レベル:15

HP:500(500)

MP:320(320)

攻撃力:900(900)

防御力:500(500)

素早さ:800(800)

魔力:350(350)

器用さ:800(800)

運:57(57)


<固有能力>


「共有」


<スキル>


無属性:Lv2(オートシールド:Lv1)


火属性:Lv2(ストレングス:Lv1)


<加護>


女神の加護:Lv5


<獲得職業>


剣士:Lv4 指揮官:Lv4


<獲得可能スキル>


身体強化:Lv3


<獲得称号>


敗戦の将


スキルポイント1250



前衛タイプだな・・・、武器なしで攻撃力が900もあればそりゃ拘束するわなっ。でも奴隷紋があるのに?

怖いからかな?

職業が獲得可能じゃなくて、獲得職業ってことはスキルポイントは使用しなくても付けれるってことか。

固有能力は、


共有・・・お互い、又は一方的に感覚を共有できる


それは凄い。

オートシールドはいわゆるバフだな。かけた相手を5分間守る盾を作り出すみたいだ。耐久力は、かけた相手のHPの半分らしい。ストレングスは自分専用のバフで30秒ほど攻撃力が高まるらしい。


「なるほど、ミネルヴァ・・・今日からよろしくなっ?」


「よろしくだとっ?誰がするかっ!」


ツンツン娘もおら〜好きだ〜。

でも、ちょっと気が強すぎだな・・・。


「ミネルヴァさんでしたか?ご主人様に失礼ですよっ!!」


アイリスが怒っている。まじかっ!


「アイリスっ!?怖い怖いっ!大丈夫だから、多分奴隷になったばかりだから緊張してるんだよ。大目に見てあげよう?」


「ご主人様がそうおっしゃるのであれば・・・」


「ミネルヴァ、とりあえず明日からダロンの街に向かう。それでだ、向かう途中危険もあると思うんだよね。出来れば手間を掛けさせないでくれるとありがたい」


「キサマが、主人なのだから命令すれば良いだろう?逆らう事なんて出来ないのだからっ」


「私生活において、無理矢理命令はあまりしたくないんだよ」


「はぁ?キサマは何を甘い事言っているのだ?人を奴隷にする奴なぞロクな奴じゃない。そんな奴が言う甘い言葉など誰が信用などするものかっ!」


「ふぅ、あのな〜。お前は将だったんだろ?なら奴隷を使う貴族達を沢山見てきた筈だ。奴隷の兵も使ってきたんじゃないのか?」


「・・・」


「そして今まで奴隷を嫌悪ぐらいはしたかもしれないが、気にとめたか?いざ自分が奴隷になったら使う方を責めるのか?・・・まぁいい、少しずつでいいから慣れていってくれ」


ミネルヴァは悔しそうな目をこっちに向けながら俺を睨み付けていた。

夕食は部屋で食べると言って部屋まで持って来てもらった。普通にミネルヴァの分もあり、普通に会話しながら食べた。ミネルヴァが以外そうな顔をしていたので特にルールがある訳じゃない事を力説した。


今日の夜はミネルヴァがいるから慣れさせる意味でも営みはお預けだ・・・。

彼女を奴隷にしてから俺の運気がだだ下がりな気がしないでもないが、後に頂くのだ。白黒エルフ丼をっ!!そう決意して眠りについた。



それから数日かけてダロンの街に帰って来た。その間ミネルヴァはずっと無愛想な態度でキツイ目をこちらに向けてきていた。

途中、夜に我慢が出来なくなってアイリスを頂いている間はチラチラこちらを見ていたので、いずれ自分もだと自覚はあるのかもしれない。

ダロンの街の宿屋に着くと宿屋の娘エリーが奴隷が増えた事を根掘り葉掘り聞いてきたがさらりと流した。


「奴隷が増えた経緯はいずれまた話すから、部屋を変更したいんだが・・・」


「あー、ごめんなさい〜!部屋が満杯で空いてないんだよねーっ。しばらくは今の部屋でお願い出来ませんか?ゴシゴシも無料にするから他の宿屋には行かないで〜って、私のゴシゴシは必要ないか・・・じゃあどうやってお金を落として・・・違う違う、引き留めるか・・・いやんっ!それはまだ早いよぅ・・・」


「エリー?その必要もないぞ。とりあえず3人×10日分払うよ。手縫いやタライも人数分頼む」


「は〜いっ、まいどあり〜っ」


満室なら儲かってるんだろうし、そんなにガツガツする必要ないんじゃないかと思ったが、ここの親子は金にがめついからしかたない。

ミネルヴァの購入金額は大金貨6枚までクリスさんが交渉で下げてくれた。解呪の成功報酬は大金貨10枚なので日本円で400万ぐらいはある。

だが、ミネルヴァの装備やらなんやらでまた減るんだろうなぁ。


「アイリス、ミネルヴァが来たお祝いに夕食は外で食べないか?それと装備を買いに行く」


「かしこまりました。ご主人様」


ミネルヴァには冒険者として活動することを話している。一言だけ「わかった」と言っていたから問題はないのだろう。


「ミネルヴァは能力が前衛だな。装備はアイリスのをそのまま使ってくれ。アイリスは・・・確か弓術士というのがあったな?」


「はいっ、弓は比較的得意です」


「なら弓と短剣ぐらいは必要か・・・。あとは・・・ミネルヴァの服と冒険者登録だなっ!」


めちゃくちゃ過密スケジュールだ。別れてやるべきだな・・・。アイリスの事は信用しているから買い物を・・・ダメだダメだ。変な男が寄ってくる可能性がある。一緒に行動だな。


丸一日使ってスケジュールをこなした。アイリスの職業は弓術士Lv1、ミネルヴァは剣士Lv4を付けた。

アイリスには白木の弓と矢をとりあえず100本(矢筒に入らないのはアイテムボックスに入れた)と短剣ではなく黒鉄の曲剣という刃渡り50cmぐらいのを購入した。

ミネルヴァは防具と予備武器としてちょっと高い短剣を購入し、メイン武器はアイリスのお下がりを装備して貰う。


次、服はなるべく急いで買って貰った。俺の分はアイリスとミネルヴァにそれぞれ1着ずつ選んで貰う。


「えーっと・・・ミネルヴァ?そんな軍人みたいな堅い服はなぁ・・・」


「キサマの格好によってキサマの格が決まる。だからもっとピシッとした格好をだな・・」


「わかったわかった・・・それでいい」


色々あった・・・。

冒険者ギルドでは、


「またそんな胸の大きな・・・今度はダークエルフですかっ!!キーッ当て付けですよね?1度死んでみますか?ゴォラッ?」


「オーラじゃなくて本性が漏れてますよっ!!」


って下りがあったりした。

所持金は大金貨1枚と金貨3枚、日本円で130万円まで減ってしまった。

外食を済ませて宿屋に戻る。


「ふぅ、あの飯屋は美味かったな?」


「はいっ!ご主人様」


「ミネルヴァはどうだった?」


「あ、あぁ・・美味しかった」


「それでミネルヴァ、今まで先延ばしにしていたが、俺の奴隷になるのは嫌だったか?」


「嫌に決まっているっ!キサマのというか奴隷になる事がだっ」


「それはどうしようもない事です。犯罪奴隷ですので解放もありませんし、ご主人様以上に素晴らしいご主人様もいませんから、これ以上ない幸せだと思うべきですっ!!」


「ありがとうアイリス。俺以上に素晴らしい奴が居るか居ないかは別として、俺はミネルヴァを手離す気はないからそれは諦めてくれ」


「それはもう諦めている。だが、私には使命があるのだっ!!それを果たさせて欲しいっ!それさえ叶うなら・・・」


「使命?・・・色々事情がありそうだな。敗戦の将という称号に関係あるのか?」


「あぁ・・・私はある国に仕える兵士だった・・」


ミネルヴァは2つ隣の国、バストール王国の兵士だったらしい。固有能力<共有>によって若くして指揮官に任命されたようだ。ミネルヴァの<共有>は感覚を共有できるスキルで、戦場の味方の視覚などを共有することにより戦況を把握し、戦いを有利に導くことができた。

国王の息子の後押しもあり、王国の4大将軍にまで上り詰める。周囲の人間の妬みや、いやらしい感情を<共有>によって読みとるが、なんとか耐えていた。

だがある時の戦争で、自分の直属の部下に裏切られる。信頼していた部下故に<共有>を使う事はせず、全幅の信頼を置いていた為、ミネルヴァはアッサリと戦場で拘束されてしまう。犯されそうになった所にあの奴隷商人が来て買い取ったという。


「以前から、こちらの動きを相手が知っている感じがしていたんだ。裏切り者がいる・・・私が調査を命じた副将本人が裏切り者だったとは・・・。色々な人間に<共有>を使い、そのドス黒い感情に辟易していたとはいえ、私の怠慢が副将の裏切りにつながり、そして・・・多くの部下を失った。副将ナズール・・・あいつに正義の裁きを下す事が私の使命なんだっ」


「そうか・・・わかった。冒険者をしながら情報を集めて、使命を果たす手伝いをしてやる。その代わり奴隷になった事を自覚しろっ。何度も言うが、あの商館で一目見て気に入ったんだ。手離す気はないからな」


「わかっ・・分かり・・・ました。・・・ご主人様」


「やめろっ!お前にご主人様呼ばわりされるのは何か気持ち悪い」


「なっ、き、気持ち悪いだと?キサマが自覚しろと言ったのではないかっ!」


「喋り方は普通でいい。そっちの方が、セッ◯スする時に屈服させてるみたいで興奮する」


「なっ!!・・・変態めっ!」


ちょっとだけ空気が柔らかくなった気がした。アイリスとミネルヴァ2人がかりで身体を拭いてもらう。トーチの赤色光に照らされたミネルヴァの黒い褐色の身体は艶めかしい。興奮に我慢出来ずそのまま押し倒した。

ミネルヴァは最初怖がっていたが、アイリスと<共有>させると、行為をしていないのにイッたみたいで準備万端になっていた。イッた感覚が怖かったのだろう更に怖がったが、覚悟を決めたみたいだ。俺と<共有>させて最初痛がったもののすぐに良くなってきたのだろう、アイリス以上に良く鳴いていた。

ミネルヴァとの行為はスポーツ的な激しさがあったので寝る前にアイリスに優しくしてもらって眠りについた。


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