表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
チート?いいえトーチです  作者: 取手名
10/62

真実

目が覚めた・・・知らないおっぱいだ・・・。

俺は知らないおっぱいの中に挟まれていた。

いや、知ってる。アイリスのおっぱいか・・・いや、服の上からでは真のおっぱいを知らないと言える。


「おはようございます、ご主人様。ハッ!失礼しました。ご主人様の体温が低くなっていましたので・・・温めなければと思い・・・つい・・・」


アイリスは飛び起きてすぐに床に土下座した。


「大丈夫だ・・・それよりも急に離れたら寒いし・・・それに昨日のスキルの確認もあるからこっちに・・・」


「はいっ、しっ失礼します・・・」


アイリスは元の位置に戻り、胸で俺の顔を挟む。

すっ、素晴らしい・・・このままもう一眠り・・・いやいや違うステータスの確認だっ!!


アイリス(所有者:カナメ)

種族:エルフ

職業:なし(奴隷)

称号:なし

16歳

レベル:18

HP:230(250)

MP:1(540)

攻撃力:520(520)

防御力:360(360)

素早さ:400(400)

魔力:1(450)

器用さ:620(620)

運:30(30)


<固有能力>


「風読み」


<スキル>


風魔法:Lv3(ウインドフォロー:Lv1 ウインドエッジ:Lv1)


雷魔法:Lv2(スタンボール:Lv1)


魔無しの呪い:Lv5


主従の祝い:Lv5


<加護>


女神の加護:Lv5


<獲得可能職業>


細剣士:Lv1、弓士:Lv1、弓術士:Lv1


<獲得称号>


薄幸のエルフ


呪いに耐えし者


スキルポイント1610


おぉっ!!呪いが祝いになってる・・・あと女神の加護?も付いてるみたいだな・・・。

説明は・・・、


主従の祝い:Lv5・・・主従で構築されたコミュニティで祝福を共有できる。ただし、共有できる祝福はこのスキルレベル以上にはならない


なるほどね・・・女神の加護がアイリスに付いたのは祝福だからと・・・まぁこれで命の危機はなくなったが、もう1つの呪いが解けてないなぁ〜。

もう一回やってみるか・・・。


「固有能力<好転>を発動します」


あれっ?今回エラーは?ってかまたごっそり抜けた・・・。

昨日よりましだが・・・。

スキルを確認すると、「魔無しの呪い:Lv5」が消えていた。新しいスキルは増えてなかった。<好転>していいスキルになると思っていたが、消えるだけの場合もあるのか?


よくわからないことは考えても分からない。

今はアイリスと話をしないとな。


「アイリス・・・」


「はいっ!!!・・・いかがなさいました?ご主人様」


「だから・・・なんでいちいち床に土下座するんだっ?いいからっ、こっちに座って・・・」


アイリスは恐る恐る俺の横に座る。

あー、これは警戒されてるなぁ〜。呪いの件で俺の身を案じて警戒してくれてるならいいけど、そうじゃないなら凹むぞこれ・・・。


「アイリス・・・アイリスの呪いは消えたから」


「えっ?」


「だから呪いは消えたっ」


「えっ?えっ?・・・どうして・・・」


「俺にはそういうスキルがあるって思ってくれればいいから。そのスキルを使ったから倒れたんだ。ほらっ!」


俺はそう言ってアイリスのステータス画面をみせる。


「・・・・・・ご主人様?」


「・・・?見えない?」


これはあれか?この画面は俺にしか見えないってことか?ほらっ!って見せた俺ってアイリスからアホの子に見えてる?ごまかさなければ・・・


「ほらっ!ほほほホラを吹いてるわけじゃないよって言いたかったんだ」


「はぁ・・・もしかしてご主人様はステータスと呼ばれる物を見ることができるのですか?教会の一部の人がそういったステータスを見ることが出来ると聞いたことはありますが・・・」


「そーっ、そうなんだよ。それから背中の傷も<ヒール>っと良かった・・・」


「い・・・痛みが・・・呪いを解除できて、ステータスまで見ることが出来き回復まで・・・ご主人様は教会の幹部の方なのですか?」


「違う、たっただの冒険者だよ。それでだが、アイリスには明日から冒険者ギルドで受けた依頼を一緒にこなしてもらうが、問題ないか?」


「はい。私は冒険者として活動してもいいという事を了承した奴隷ですので、ご自由にお使いくださいませ」


「・・・それから・・・ゴクっ・・・」


最初が肝心なはずだ。有無を言わせない!


「はい・・・その・・・恥ずかしいですが・・・それも了承した奴隷ですので・・・ただ、呪いが本当に解けたのか心配で・・・」


「解けたっ!これは間違いないっ」


自信満々に言うしかない。威厳だよ、ご主人様としての。


「・・・では・・・はい。ご主人様の物としてご自由に・・・」


「ドンドンドンっ!!カナメさんっ!!居ますか?クリスですっ」


はぁーもぅ、何っ!?今一番大事な時間なのにっ!

この為に命張ったんだよ?人間、命の危機が迫るとやっぱり元気になるんだよっ!!命を張ってズボンも張っちゃうんだよっ。


「ドンドンドンっ!カナメさんっ!?」


アイリスがこっちを見て「どうしましょう?」と口の動きで聞いてくる。ヤバイっ!エロい!もうアイリスの口しか目に入らないっ。

だが鋼の精神力で、なんとか扉の方に目を動かす。


「かしこまりました。ご主人様」


アイリスが扉を開けると、安堵した表情のクリスさんがいた。


「いや〜良かった〜。もう死んでいるかもと思って焦りましたよ〜」


えっ?どういう事?クリスさんが俺に呪い持ちの奴隷をあの奴隷商に売らせたのでは?

えっ?えっ?でもクリスさんに恨みを買った覚えないし、よくよく考えるとおかしな話だな。


「いや〜、実はリーゲルなんですが、私の兄弟子でして・・・。私どもアール商会の前会長が病気で伏せてまして。次期会長の座を巡って争いがあり、結果私が次期会長との話になっております。リーゲルはその私の友人であるカナメ様に私が紹介したとして不良品を売り、その結果カナメさんが死んだら私の所為にして評判を落とす策略だったようです。はぁ・・・」


思考が追いつかないぞ?つまり、リーゲルはクリスさんの評判を落とす為に俺に呪い持ちの奴隷を売ったと・・・。


「それでリーゲルですが、こちらで内密にシ・ョ・リさせて頂ければと・・・。もちろん代金はお返しします。奴隷契約は返品不可となっているとお聞きしておりますので全力で呪いを解く方法を見つけて見せますので・・・」


「あーっと、クリスさん?代金は無条件で返してくれるんですよね?」


「もちろんでございます。それから呪いの方も・・・」


「呪いの方は大丈夫っ!!詳しくは聞かないで欲しいけどね」


「だっ、大丈夫なのでございますか?何か対策をお持ちで・・・呪い封じ?解除?耐性?いや、どれも前の主人が試したとか・・・いや、詮索はヤボですね」


そうしてくれと伝えるとクリスさんはリーゲルの処遇について話してくれた。

元々リーゲルは素行の悪さから奴隷商人という地位に落とされたらしい。俺がもし奴隷商人の地位に落とされたとしたらご褒美でしかないが、商人にとったら卑しい職業として恥ずべきことらしい。そして今回の騒ぎが起きた為、もう落ちるべき場所もなく、とうとう首から上が物理的に落ちるみたいだ。


「今回は私どもの信用をお守り頂きありがとうございました。こちらが返金分のお金で、こちらが慰謝料でございます」


慰謝料で大金貨3枚っ!!慰謝料の方が高いんだが・・・あっなるほど、リーゲルが最初に提示した金額分ってことかな?わからんが、金はいくらあってもいいので遠慮するつもりはない。


「ではこれで・・・クリスさん、今回は何もなかったどころか、アイリスに出会えたんだ。お金も戻ってきたし、いいこと尽くめだ。だからあまりきにしないでいいですよ!?」


「そう言って頂けると助かります。では今日はこれで・・・」


クリスさんは出て行った。だがもうさっきまでのテンションではなくなっていたので、明日からのギルド依頼に向けて、武器や防具を買い揃えに行くことにした。









評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ