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出会い

西村さんは、入学して最初のクラスの友達だ。1クラス40人の、その半分の女子のなかの一人。3学期まで、話したこともなかった。

それが、学年最後の席替えという時に、文字通り急接近した。

窓側の一番前の席に西村さん、隣が僕だ。

「前川くんかー、よろしく」

席が決まったとき、彼女が先に声をかけてきた。

「よろしく」

帰りのホームルームが終わると、西村さんが僕にまた声をかけてきた。

「前川くんさ、いつも同じ電車なんだよね、帰り」

「え、そうなの?」

「うん、K駅でしょ?」

「そこまで一緒?」

部活が終わって帰るとき、途中までバスケ部の奴らと一緒でも、乗り換えるとK駅までの5駅は1人だった。家から高校が遠いのだ。同じレベルの高校はもっと近くにあるから、普通はここまで通わない。

「わたしS駅だから。知らなかったでしょ?」

西村さんが得意気に笑う。

「隣じゃん。まじかよ……」

「わたしのこと覚えてるか不安だったからさ。今までは声かけられなかったんだよね。……で、わたしの名前わかる?」

「わかるよ、西村さん」

入学してからこれまでのテストで、国語の学年トップを外したことがなく、いつも福本先生に褒められているから、人間に興味の無い僕でも覚えていた。

「よかった、これから駅で会ったら声かけるね」

西村さんは、見た目は地味なのによく話す子だった。

「ああ、うん。そうして」

僕は気のない返事をした。

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