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第1話 その男”シオン”
――――――――チュンチュン――――――――
「ふわぁぁぁぁ。」
小鳥達の心地よいハミングで目が覚めるのと同時に大きく口を開けてあくびをかき、気持ちの良い目覚めを決めたその男の名は”シオン”。
堀の深い顔立ちで、神は透き通るような銀で目は見る人すべてを引き込むような淡い澄んだ青で、かなりの色男に見える。
――――――――コンコン―――――――
「入れ。」
そのノックの音ともに入ってきたのは使用人と思われる格好をしたものだった。
「シオン様、朝食の準備が整いました。」
「ご苦労様、すぐに向かう。」
「かしこまりました。では、お先に失礼します。」
今しがたドアのノックとともに入って来た黒髪ロングの美女こそ、シオンの一番信頼する仲間であり、シオン専属の使用人だった。
処女作です温かい目で読んで貰えるといいです。