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私は寝言のように呟いた。

「仮死状態にはなりたくない。しかし負けたくはない。」

この寝言を黒板に数式を書いていた先生に聞かれてしまった。

「二宮。睡眠時間が確保できないほどゲームをやりすぎるな。」

カミカゼクエストか。あのゲームをクリアするには一度仮死状態になって黄泉の国にある宝剣を奪わなければならない。ただのゲームならよかった。これは現実だ。私は心の中で呟いた。

 今日という一日は長く感じた。理由は憂鬱だろう。これは命を掛けたデスゲームではない。では何のためのゲームなのだろう。あのゲームは勝っても何もない。ただし負ければ一億円の借金が待っている。では何を掛けるゲームなのだろう。

 もしかしたらただのロールプレイングゲームだったのかもしれない。だとしたらゲームクリアという物があるのかもしれない。ゲームクリアの先に何があるのかは分からない。

気になるのが手紙。あれには試験運用と書かれていた。真意が理解できない。第一回地方戦争は十三年前に行われた。第一回地方戦争開催と試験運用は矛盾しているように感じる。第一回地方戦争の結果がどうだったのかは知らない。第一回大会があるのならば試験運用をする必要はない。第一回大会を参考にして大会を運用すればいいのだから。

試験運用という言葉の意味。ゲームの目的とクリア後の世界。謎が頭の中を回る。


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