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救世主 後編

業火に見舞われたあのマンションに飛び込むのは自殺行為だ。普通の人はそう考える。しかし私は違う。私は鞄に仕込んだマスクを顔に付ける。白煙の見えるマンションを見て深呼吸した。その後私は野次馬から消えた。

周りの人々は気が付いていない。野次馬の数は多数いる。その人数を覚えている人はいないだろう。さらに野次馬の目線は火災のあったマンションに向いている。その中で人が一人消えたことなんて気がつくはずがない。

 それから一分後、突然健太が母親の前に現れた。奇跡に周囲の人々は驚く。少年は警察官に証言した。

「仮面の人が助けてくれたの。」

まるで少年の話は夢のようだ。この街には都市伝説がある。逆神隠し。子供が絶体絶命となった時、突然子供が現れるという物だ。この都市伝説を経験した子供は全員仮面の人が助けてくれたと証言する。

 この仮面の人というのは私のことだ。私はテレポートをすることが出来る。脱出不可能の状況であると知ると人助けをしたくなる。テレポートを利用して。

 しかし私は目立ちたくはない。仮面を着用して人助けをしているのはこれが理由だ。このプライドが原因で都市伝説という物が生まれた。


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