再会 後編
私は前方を見る。そこには先ほどまで尾行していた女性が立っている。
「一つだけ聞きましょう。あなたは何者ですか。警察にしては下手な尾行でしたから警察ではないでしょう。答えによってはあの携帯のようになるかもしれません。」
彼女の言葉で分かったことがある。私の携帯を破壊した要因は彼女だということだ。私は聞き返す。
「俺の携帯のことか。」
彼女は苦笑する。
「他に何がある。と言いたいけど、君何歳なの。そのセリフは、とある国民的漫画のパロディーでしょう。」
「アニメの特番が年一回はあるでしょう。一億人が選ぶアニメの名場面とかいう番組が。それで知った。リアルタイムで見た世代ではない。」
何を言っているのだと私は思った。彼女は笑みを浮かべる。
「数多の人々を能力で脅迫してきたけど、あのアニメのパロディーで返答してくる人には初めて会った。」
和んだ所で一応彼女にも質問しよう。
「二宮です。あなたはこのカードを見たことはありますか。」
私はカードを見せる。すると彼女の顔つきが変わった。
「このカード。どうして。あのゲームは終わったのではなかったのですか。」
私は確信した。彼女は第一次地方戦争の参加者だ。彼女は私に質問する。
「所で仲間は集まりましたか。」
「いいえ。後一人足りません。タイムリミットは明日です。」
彼女は指示を出す。
「では一時間後ファミリーレストランで会いませんか。チームメンバーは全員参加です。」