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ねくら  作者: 名無しの
其の② 消極少年と自殺少女
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料理のデキる子、デキない子



取り敢えず、この状況を冷静に考えてみよう。


 弁当→手作り→+α女の子の→ボクの為→ボク→カス=ああ、罠か……。


 間違いない。

 食べたらボクは死ぬ。

 

 きっと口から泡を吐いて喉をかきむしって惨たらしく死んでしまうんだ。

 そんな死に方は僕のポリシーに反している。

 

 ……だが、腹が減っているのも、これ事実。

 

 腹が減ったら、空腹で、どちらにせよ僕は死ぬ。

 ならば、これ、食べなきゃ駄目だよね。

 というか、損だよね。

 

 弁当か………

 

 コンビニ弁当ならいくらでも食べた事が有るけれど、それとは何が違うのか?

 というか、手作りの弁当って食べられるの?

 どうせ手作りとは言っても冷凍食品てんこ盛りのやたらカラフルなあれでしょ? まったく、こう見えても僕は健康に気をつかっているのだから、そういうのは願い下げだけど……健康に気を使う必要もあんまり無いけど……。

 

 ごたごた考えこんでもしょうが無い。

 よって、これより思案を放棄する。

 

「まぁ、食べるか……」


 少女の料理(鍋)の腕は認める。

 確かにおいしかった。

 うん、あれは旨かったな。

 ああ、ヨダレが………という事は、少女の弁当は十二分に期待が出来るレベル。


 ………しかし、僕は怖い。


 何が怖いって人の作った弁当が怖い。

 人肌のぬくもりが怖い。

 

 この前のあれは別だ。

 

 少女は同年代に見えないし(僕はロリコンじゃない)あの場(調理の)には僕も同席していた。

 そう、つまり、あれはイリーガルな事態であった。

 だからあれはノーカウント。


 うーむ、どうしようか……


 これ食べなかったら、少女、怒るよね。

 むしろ、僕絞められるよね。

 

 ……困った。

 

 頭を抱えてそのまま寝てしまいたい……。

 

 結論、どちらにせよ僕は死んでしまうではないか。


 

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