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ねくら  作者: 名無しの
其の① 狂実少年と現実少女
14/43

にっき


 

 初めて見たときから僕は彼女に惹かれていた

 どの様に表現すればいいのだろうか

 彼女はどん底にいた僕に手を差し伸べてくれた

 彼女は僕を見てくれた

 彼女だけは僕を見てくれる

 彼女は他の誰とも違う

 彼女は特別なんだ

 彼女を一目見るだけで

 僕は生を実感できる

 彼女はとても美しい

 穢れのない

 純真な瞳

 触れたい

 彼女に触れてみたい

 彼女の吐息を感じたい

 彼女を僕だけのものにしたい

 彼女は僕にふさわしい 

 彼女の名前を知りたい

 彼女は明日もあの場所に来るのだろうか

 大丈夫

 大丈夫だ

 僕らはまた会う

 絶対に

 絶対に

 僕らは

 また出会う


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