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ネコ好き女子、ネコ戦士になる  作者: リュウ
第5章 ネコ戦士、世界の脅威に備える

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5-2 ネコ戦士、再び王都に行く

リーナさんの子供たちを見送った後、私はモールやツラーオを時々倒しては村の収入源にしていた。

ツラーオを倒していると、たまにツラーオより危険なオオツラーオがいることもあって、その時はオオツラーオも倒した。

ツラーオが鶏胸肉なら、オオツラーオは鶏モモ肉なので、村で食べるだけじゃなく、王都に卸しても良く売れて、ベリー村はさらに潤うんだそうだ。

ギルド長によると、オオツラーオはツラーオの中で強くて大きいやつがさらに大きく育ったモンスターってことだった。

だから、オオツラーオは倒してもしばらくしたらまた現れる…ってことらしい。

おいしい肉がちょいちょい食べられるのはうれしいけど、私は何だか物足りなさを感じてた。

ファイアドラゴンやサンダードラゴンみたいな大きな強いモンスターと戦わないと、これ以上は強くなれないかもしれない。

いつか現れるかもしれない山みたいに大きなドラゴンと戦うためには、今よりもっともっと強くならなきゃいけないのに…

そう思ったので、私はまた王都に行くことにした。

モンスター研究所のケラーさんに、大昔にネコ戦士と戦った大きなモンスターに関する情報を聞きたい。

そう思ったので、私は村長に頼んで、伝書鳩を飛ばしてもらうことにした。

朝に飛ばした伝書鳩は昼前には戻り、翌日にギルド長が私を迎えに来るという知らせを持ってきた。


翌日の午前中にギルド長は馬に乗ってやってきて、

「ネコ戦士殿、迎えに参った」

と私に言った。

小一時間の馬の休憩をはさんで私たちが王都に向かおうとしていると、

「モモちゃん、また王都に行くの?」

「いいなあ、何度も行けて」

「私たちも行きたいわ~」

三人娘がそう言ってきた。

ああ…またカールさんがため息ついてるのに…気づけよ三人娘…

私がそう考えてると、

「ネコ戦士殿は遊びに行くのではない。やがて戦うことになるであろう大型モンスターたちに関する情報を得るため、モンスター研究所長に会いに行くのだ」

ギルド長が三人娘に向かってきっぱりと言ってくれた。

三人娘は

「えっ…あっ…」

「ご…ごめんなさい…」

「お仕事なんだね…」

と謝って引き下がったけど、カールさんはまたため息をついてた。

なので私もついでにため息をついてから

「ギルド長さん、お願いしますにゃ!」

とギルド長に言った。

ギルド長はうなずいて

「では参ろう」

と言って私を馬に乗せてくれて、馬を走り出させた。


前回と同じく二時間半ぐらいで私たちは王都に着いて、ギルド長は馬をギルドの外の厩舎につないでから、私をケラーさんのとこに連れてってくれた。

「お疲れ様っす!」

「ようこそ、ネコ戦士殿」

傭兵たちが挨拶してくれたので、私も

「お疲れ様にゃ!」

と挨拶を返して、傭兵たちの横を通ってケラーさんのところに向かった。

「ネコ戦士殿、ようこそおいで下さった」

ケラーさんが頭を下げたので、私も頭を下げて

「突然すみませんにゃ。お邪魔しますにゃ」

と謝った。

ケラーさんは

「今後現れるかもしれぬ大型モンスターに関する情報を知りたいとのこと。古文書を解読してまとめたものからご説明しよう」

と言って、手元の本みたいなのをめくった。

すごい分厚い紙の束だ。

「今後現れる可能性が高いのは、アクアドラゴンというモンスターだろう」

そう言って、ケラーさんはイラストつきのページを見せてくれた。

そこには、前脚がイルカのヒレみたいになってて首がすごく長い水色のドラゴンの絵が描いてあった。

「アクアドラゴンは大昔、王都の東の村近くに現れたとある。その村は海辺にあり、アクアドラゴンは海から現れた時に津波を呼び…そして、その村は滅びたのだ」

それを聞いて私はぞっとして、全身の毛が逆立った。


「ドラゴンが津波を呼んだのにゃ…?」

私がそう聞くと、ケラーさんは

「正確には、アクアドラゴンが泳ぐことによって海が大きく波打ち、それが津波となったとのことだ」

と言った。

「そのアクアドラゴンも大昔のネコ戦士が倒したのにゃ?」

私の問いに

「うむ。その当時の我が国の王が隣国の王の魔の手からかくまっていた四人のネコ戦士が、アクアドラゴンを討伐した…と記録にはある」

とケラーさんは答えた。

私はすごく…とてつもなく不安になってしまった。

今のネコ戦士は、私ひとり。

たったひとりのネコ戦士で、アクアドラゴンを倒せるんだろうか…

私は、自分の体が震えていることに気がついた。

ケラーさんもそれに気づいたみたいで

「今、ネコ戦士殿はひとりしかいない。なので、ひとりでアクアドラゴンを倒せなどとは言わん。撃退し、しばらく海辺に寄りつかなくするだけでも良いのだ」

と言った。

「…撃退すらできなかったら…どうするにゃ?」

私の言葉に、ケラーさんは目を伏せて

「…この国は、滅びるかもしれん…」

そう言った。

 

今、膝の上でネコがしっぽのお手入れをしてます。ネコの筆作り…かわいいw←

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