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ネコ好き女子、ネコ戦士になる  作者: リュウ
第4章 ネコ戦士、新たな脅威に挑む

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4-4 ネコ戦士、より強い新たな装備を作る

ギルド長の言った通り、しばらくするとギルドの人たちが馬に乗ってやってきた。

すでに角が折られて皮を一部剥がされているサンダードラゴンを見て、

「…ネコ戦士って、すげぇな…」

とギルドの傭兵たちが、ぼそっと言った。

なんだか怖がられてるみたいだけど、そんなのは放置だ。

「ケラーさん、サンダードラゴンのお肉は食べられるにゃ?」

と私が研究所長のケラーさんに聞くと、

「文献によれば、この肉は食べられなかったとある。また体の大きさの割に骨は細いので、骨の利用価値もほぼないだろうとのことだ」

とケラーさんは言った。

「にゃんだ…お肉も骨も使えないのにゃ…」

私はサンダードラゴンがベリー村へのお土産にならないのを残念に思った。

「だが、ネコ戦士殿の装備としてはかなり優秀な物が作れるそうだ。防具は火にはやや弱いが、雷・水・氷には強い…と古文書にはそう記してある」

ケラーさんがそう言った。

えー…ファイアドラゴンのピンクの装備、気に入ってるのになー…と思った私は、

「サンダードラゴンの装備はかわいいにゃ?」

とケラーさんに聞いてみた。

ケラーさんの目が点になった。


ごほんと咳払いをして、ギルド長が

「ネコ戦士殿はかわいいと思える装備を好むのだ。なので国王陛下より賜った勲章も、胸ではなく頭の装備につけたのだ」

とケラーさんに言った。

ギルド長が笑いをこらえてるように見えたのは、私の見間違いじゃないと思う…

ケラーさんは”かわいい装備とは…?”と、うんうんうなりながら、カバンから分厚い本みたいなのを出して、めくり始めた。

「…大昔のネコ戦士の装備の中には、異なるモンスターの素材を合わせたものもあったようだ。それならばファイアドラゴンとサンダードラゴンの良い所を合わせ、より強い装備を作ることも可能だろう」

ケラーさんはそう言った。

「ただ、異なる素材を合わせた装備を作るには、鍛冶師にかなりの腕前が求められるだろう。ベリー村の鍛冶師の腕次第と言えるが…」

ケラーさんがそう言うので、私は

「ケンさんなら、きっとできるにゃ!」

と答えた。

もうこれは、ケンさんに必死でやってもらうしかない。

「その装備の作り方も、ベリー村の鍛冶師に託したネコ戦士装備のカタログに記載されているはずだ。そう言って、鍛冶師に頼むと良いだろう」

ケラーさんの言葉に私はうなずいた。

ファイアドラゴンとサンダードラゴンの合成装備がどんなものになるのか、とっても楽しみになってきた。

…でも、見た目もかわいいといいなぁ…と私は思った。


サンダードラゴンの死体は放っておくと腐って悪臭を放出するようになるので、みんなで穴を掘ってその場に埋めることになった。

私はベリーの実をもうひとつ食べて、大きなシャベルでどんどん地面を掘り返し、大きな大きな穴を掘った。

そしてサンダードラゴンのしっぽを持って引っ張って、その穴の中に入れた。

「土をかぶせるのは、お願いしますにゃ!」

私が傭兵たちの方を向いてそう言うと、

「ひ、ひえぇ…」

傭兵たちは何とも言えない表情でそう言った。

「ネコ戦士殿、ベリー村まで送ろう」

ギルド長がそう言うので、

「ギルド長さんも馬さんも大丈夫にゃ?」

と私は尋ねた。

サンダードラゴンの雷に当たったのに…と心配になったからだ。

「うむ、大事ない」

ギルド長がうなずき、馬もひひんといなないたので、私はサンダードラゴンの皮と角を馬の両脇のカバンに入れてもらってから、ギルド長の前に飛び乗った。

荷物が増えたせいで、来る時より馬への負担は増えたけど、馬のスピードはそんなに遅くならなかった。

すごいわ、この馬…やっぱり調査兵団の馬みたい…

そんなことを考えながら、私はベリー村への帰途についた。


「モモちゃん!」

「モモちゃんっ!!」

村に戻るとみんなが総出で出迎えてくれた。

「ただいまにゃ!サンダードラゴン討伐完了したにゃ!!」

私がそう言うと、おおっ!!と、みんなが声を上げて喜んでくれた。

「でも、お肉も骨も使えないから、私の装備しか作れないのにゃ…」

と私が言うと、

「いやいや、とにかく無事で良かったよ」

バーサさんがそう言ってくれた。

装備と聞いてケンさんが走ってきたので、私は研究所長のケラーさんから聞いたことを伝えた。

「なるほど…異種ドラゴンの合成装備か…腕が鳴るぜ!!」

ケンさんがそう言ったので、私はサンダードラゴンの皮と角を持って、ケンさんの工房に走った。

ケンさんはカタログをなめるように見た後、

「ファイアドラゴン装備も皮が硬くて苦労したが…こいつはさらに大変そうだ。モモちゃんも、ちっと手伝ってくれねぇか?」

と言った。

ケンさんによると、ドラゴンの皮は石材を削るようにトンカチとノミを使わないと、ヒトの力では切れないとのことだった。

「わかったにゃ!!お手伝いするにゃ!!」

自分の装備を作るお手伝いができるというので、私は何だかうれしかった。

ファイアドラゴンの皮の残りとサンダードラゴンの皮に型紙を当てて、ケンさんがトンカチとノミで切れ目を入れた後、私がトンカチを殴ると、皮はきれいに切れていった。

武器は、サンダードラゴンの角を削って、ファイアドラゴンの武器と合体させて…と、夢中でケンさんのお手伝いをし続けていると、いつの間にか夜が明けていた。

いつもケンさんは、こんな風に私の装備を作ってくれてたんだ…と、私は感動で震えた。

そして新しい装備…ファイアドラゴンとサンダードラゴンの合成装備は出来上がった。

 

今日も激寒です。ネコは部屋のベッドで日光浴しながら寝てます。いいなぁ…パソ室寒い…

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