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ネコ好き女子、ネコ戦士になる  作者: リュウ
第1章 ネコ戦士、降臨する

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2/10

1-2 ネコ戦士、異世界での生活を始める

村長は村はずれの小さな家に私を案内してくれた。

「こちらがモモ殿に滞在して頂く家になります。トイレ、風呂、ベッドの他に、国より支給された必要最低限の装備も用意しておりますので、お確かめください」

村長に言われて、私は家の中をチェックすることにした。

トイレは人間用っぽいなー…便座は洋式…隣に置いてあるバケツからひしゃくで水を汲んで流すなら、一応水洗トイレかな?

お風呂は…どっかからお湯持ってきて入れるのかな…でもお風呂の後、ドライヤーもないのにどうやって毛を乾かせばいいんだろ…

などと考えていた私は、遅まきながら気づいた。

私はネコなのに、二足歩行してるんだ。

鏡があったので、ちょっと後ろに下がって自分の全身を映してみると、頭身は仔ネコぐらいだ。

でも身長は多分1メートルとかそのぐらいだろう。

鏡に映った自分の姿は、まるでネコのモモがうちに来た頃みたいな姿だった。

愛猫モモのことを思い出して、私は涙が出そうになった。

「しばし休まれた後、村を回ってみられてはいかがでしょうかな?」

シワシワの顔で笑う村長に、

「…わかりましたにゃ」

と私は答えた。

やっぱり語尾に「にゃ」がつくんだ…

私は村に来てからずっと気になってたことを村長に言った。

「村長さん、私に敬語はいらないにゃ。もっと普通にしゃべって下さいにゃ」

すると村長は顔のしわが伸びるほど驚いた顔をした後、

「わかりました…いや、わかったよ、モモ」

と、またシワシワの顔で笑って言った。

「これからよろしくお願いしますにゃ」

私はそう言って頭を下げて、少しの間ベッドで丸くなって休むことにした。


目が覚めたらまた自分の部屋のベッドだったり…病院のベッドだったりしないかなーと思ってたけど、やっぱり村の家の中だった。

うん、やっぱり死んだんだな私。

母を一人残して死んじゃうなんて…なんて親不孝者なんだろう…

そう思ったけど、私は頭を振ってその考えを振り払った。

これからの自分自身のことを考えなきゃ。

起きたら村を回ってみろと言われていたので、とりあえず村を回ってみることにした。

果物や野菜が並ぶ八百屋っぽい店の前に行って、店の品物を眺めていると、

「やあ、起きたのかい?モモちゃん」

と店主らしいおばさんが声をかけてきた。

どうやら”敬語をやめてほしい”と言ったことを村長から聞いていたらしい。

「モモちゃん」

という呼び方に、私はまた涙が出そうになった。

うちのネコはモモという名前だったけど、家族みんな「ちゃん」づけで呼んでいた。

それを思い出して黙ってしまった私に、

「これ持っていきな」

とおばさんが笑って、大きな赤紫色の皮の丸い果物を差し出してきた。

「私らには普通のベリーの実だけど、ネコ戦士には、いざという時に役立つものらしいって伝説があるんだよ。だから持っていきなよ」

おばさんはそう言ったけど、私は文無しだ。

「お金持ってないにゃ…」

と私が言うと、

「これから村のために色々してもらうことになるだろうから、食べ物はタダであげることに決まったんだよ。頑張っておくれよ、モモちゃん」

おばさんはまた笑って、ベリーの実を差し出した。

「ありがとにゃ…」

アラサーオタク女の私に、この世界で何ができるかはわからない。

もしかしたら何もできないかもしれない。

でも、とりあえず頑張ってみよう…と、私はベリーの実を受け取った。


果物と野菜の店の他に、焼いた肉を扱う屋台もあった。

お腹が空いていた私に、屋台のおじさんが串に刺して焼いた肉をくれた。

あっさり塩味でおいしくて

「これは何の肉にゃ?」

と店主に尋ねたら、店主は

「王都から仕入れた干し肉を戻したやつだよ」

と言った。

干し肉って干した肉でしょ…そんなのでも水?とかお湯?で戻せるんだ…

私はちょっと驚きながらも、焼いた肉をおいしくいただいて、お礼を言ってからまた村を回った。

鍛冶屋さんみたいな所があったのでそこに行くと、

「よっ、モモちゃん。ネコ戦士用の装備のカタログがあるから、見ていくかい?」

と店主が言って、防具とか武器とかを絵で描いたカタログみたいなのを見せてくれた。

するとその中に、ピンク色でワンピっぽい、ちょっとかわいい防具があった。

「これって、お値段はいくらにゃ?」

そのイラストを指さしながら私が尋ねると、店主は

「これは千ジロだけど、素材は自分で集めてきてもらわなきゃダメなんだ」

と答えた。

どうやらジロってのがこの世界でのお金の単位らしい。

「素材とお金はどうやって集めたらいいのにゃ?」

と聞いてみると、

「村からの頼みごとを聞いてくれたら、村からお金がもらえるよ。ネコ戦士なら国からの依頼もあるだろうけど、そうしたら国から報奨金が出るだろうな」

店主はそう言った。

「素材は、モンスターを倒して皮やなんかを剥ぎ取ると手に入るんだ」

続く店主の言葉に、私は固まった。

モンスターを 倒して 皮やなんかを 剥 ぎ 取 る…

…やっぱり戦士だから戦わなきゃ…なんだ…ね…

 

クリスマスイブですね~。友達からネコグッズをプレゼントとしてもらいました。かわいすぎて使えないから飾りますw←

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