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ネコ好き女子、ネコ戦士になる  作者: リュウ
第2章 ネコ戦士、異世界になじみ始める

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2-7 ネコ戦士、モモイロヒヒの装備の秘密を知る

バーサさんと一緒に村に戻ると、王都からギルド長が来ていた。

村長の方からギルド長に、今回の件についてあらかた話をしていたらしい。

「…で、ネコ戦士殿、モモイロヒヒとの取り引きはいかに?」

ギルド長が尋ねてきたので、私はバーサさんの提示した条件をモモイロヒヒが承諾したことを伝えた。

「…なるほど、ネコ戦士殿の言葉なら、モモイロヒヒに通ずる…ということなのだな」

ギルド長はうなずきながらそう言った。

なので私は、

「今回の依頼内容はモモイロヒヒの討伐もしくは撃退ですにゃ。どっちも達成してないから、依頼は失敗ってことになるにゃ?」

とギルド長に聞いてみた。

するとギルド長は

「いや、討伐より撃退より、村にとって良い結果となったのだ。報酬金は受け取ってもらおう」

と言って、一万ジロが入った布の袋を私に差し出した。

受け取ってみると、すごく重かった。

でも、お金より私は、モモイロヒヒの装備が欲しかった。

ピンクのワンピ風の、かわいい装備。

「…私、モモイロヒヒの装備が欲しかったのにゃ…」

ついそうつぶやいてしまった私に、ギルド長は

「モモイロヒヒなら、この国の北部にあるバツ村近くで死んでいるのを村人が発見し、その素材は王都で保存しておるが」

と言った。


えっ、マジ?!

モモイロヒヒの装備、作れちゃうの?!

私は心の中で小躍りした。

「その素材でネコ戦士用の装備、作れるにゃ?!」

ギルド長にそう聞いてみると、ギルド長はうなずいて

「恐らく可能であろう」

と言った。

やったー!!ピンクのワンピ風装備ー!!

…と私は喜んだけど、ひとつ疑問が残った。

「モモイロヒヒって真っ黒だったんにゃけど…どこが桃色なのにゃ?」

と私はギルド長に尋ねてみた。

するとギルド長は

「モモイロヒヒはオスが桃色で、メスが黒いのだ。なのでモモイロヒヒのあの桃色の装備を作るには、オスの素材が必要なのだ」

と答えてくれた。

えっ、オスがピンクでメスが地味な黒?

前世のクジャクとかとおんなじなんだー、なるほどな…と私はうなずいた。

…じゃあ、あのモモイロヒヒはメスで、お母さんだったんだな…

だから子供を守ろうとしてたんだ…

私は胸のあたりがきゅっと締め付けられるのを感じた。

そんな私に、ギルド長は衝撃的なことを告げた。

「モモイロヒヒは繁殖期以外、オスとメスは完全に別行動だそうだ。その時期以外のオスは狂暴で、メスはオスから逃げながら子育てをする…とモンスターの研究家が言っていた」

…ということは、モモイロヒヒの装備を身に着けてたら、あのメスと会えなくなる…?!


「…モモイロヒヒの装備、やっぱりいらないにゃ…」

私の言葉にギルド長は驚いた。

「なぜだ?モモイロヒヒの装備が欲しいのだろう?」

ギルド長の問いに

「メスのモモイロヒヒとは取り引きして友好的関係を築けたのにゃ。でも、オスの匂いのする装備を身に着けたら、あのメスは寄ってきてくれなくなるかもしれないにゃ…」

私はそう答えた。

「ううむ…そうか。そういうことならやむを得んな…」

ギルド長はそう言った後、ふと思い出したように続けた。

「そういえば、桃色の装備はほかにもあったはずだ」

と。

そして、ギルド長は鍛冶屋のケンさんからネコ戦士装備のカタログを借りてきて、私に見せてくれた。

「これだ。これもモモイロヒヒの装備に似てはいないか?」

とギルド長が指さしたのは、モモイロヒヒの装備より少し濃いピンクの装備だった。

ワンピ型で、スカート部分が花びらみたいになってて、かなりかわいい。

「この装備の素材は何なのにゃ?」

と私が聞くと、ギルド長が答えた。

「ファイアドラゴンだ」

…えっ…マジでファンタジーみたいなモンスターじゃん…

火ぃ噴くんじゃないのか…

「ファイアドラゴンは、数年前に一度この村の南に現れてから発見されていないが…」

ギルド長の言葉に、私はほっとした。

まだそんなのと戦うのは怖い。

「ファイアドラゴン発見したら、依頼してくださいにゃ」

そんなモンスターと戦うなんてまだ早いわ!!

と思いつつ、私はギルド長に向かって愛想笑いをしておいた。

 

今日もややあったかいので、ネコは日の当たる所でぬくぬくしてます。私はエアコンつけずに入力してるから寒いですがw

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