【鬱注意】私を殺して
――もしも、あの窓から飛び降りたら
ふと、そんなことを考えることがある。
気分が悪い時に、窓から下を見下ろすことがある。
空を見上げてぼーっとすることもある。
そのたびに、私は私を殺してる。
疲れた時。泣きたい時。死にたくなった時。
想像する。
架空の私が窓を開けてベランダに出て、飛び降りるのを。
落ちた架空の私が意識を失って、死ぬ。
そうしたら、変われない私でも新しくなれる気がするから。
家族が悲しむとか、そういうのは響かない。
学校と家族と過剰な期待とストレスとルールとくだらない世界とインターネット。
全部が私を苦しめる。世の中の本質を知ってしまって嫌になる。
たまに落ちてくる幸せが、誰かによって握りつぶされるのを、黙って見ている。
音楽を聞くと、心が落ち着く。本を読むと、世界観に没入できる。少しの間だけ、忘れられる。
小説を書いていると、心が踊る。歌を歌えば、気持ちが安らぐ。
勉強をしなきゃいけないと、精神が病む。
ネットの友達に疲れるけど、ブロックできずにいる。
結局、ネットに依存してる。
気持ちって生き物だと思う。
怒られた直後に、あるいは夜にピークが来て、書きたいと思っていた暗い暗い気持ちも、気づいたら薄まってる。なんでだろうね?いまもこうして、薄くてペラペラになった気持ちで、執筆してる。
ほんと、意味わかんない。
大人って、面倒だよね。
台湾有事がどうとか、日中がどうとか。
日本は中国無しでは生きていけない。
MADE IN CHINA の文字を見ない日があっただろうか。
それでいえば、アメリカだってそうだ。
とにかく、面倒そうだから大人になりたくない。
税金とか、だるそうだしさ。
でも、親にスマホ制限されたりしていつまでも縛られるのは嫌だ。
だけど一人暮らしは、ちょっと怖い。
平和に生きれたら良いのに。
完璧になれたら良いのに。
ある日突然、すごい能力でも開花したら良いのに。
周りのすべてが輝いてた。
楽しそうに話すクラスメイトも、
ふざけあってる男子たちも、
チョークを握る先生も。
私は才能がなかったから。
そっと息を潜めてる。
だれかの標的にならないように。
不確かな概念で生き延びれるように。
恋とか、分からない。
どうして一緒にいようとするんだろう。
眩しくて失明してしまいそう。
明るい朝とか、ないよ。
暗い夜はたくさんあるけど。
ポケットに忍ばせた、カッター。
ペン型になっているから、みんなシャーペンだと思ってる。
Suicaだってある。
いつでも逃避行できるように、なんて。
他愛もない会話が、少しずつ私を蝕む。
大人の親切がストレスを生む。
分かったふりなんかしないでよ。
中途半端な理解者なんかいらない。
こうして
また一日が過ぎて、
また一週間が過ぎて、
また一ヶ月が過ぎて、
また一年が過ぎて、
十年が過ぎて、
百年が過ぎて、
人生終わって、
今度こそ本当に死ぬんだ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。




