死神さんとは‥離れられない運命‥
時より、死神さんが、うちに飾られてある。家族写真を眺めている。
やっぱり死神さんは妹かもしれない。死にそうな兄を助けに来たのかもしれない。でもずっと僕の所にいるけど、死神の仕事は大丈夫なのだろーか、あれから、3ヶ月経って、電気が復帰され、水道は流れ、ガスも復活して生活は立て直された。あとは僕の病気だけだけど、いつまでも、兄として、甘えてるワケには行かないかも。
「死神さん‥僕はもう大丈夫だよ、当分死なないと思うから、自分の仕事に戻ってくれても構わないよ、ありがとう‥楽しかったよ、一緒にいて、たくさん甘えてゴメン、社会復帰できるか、もう分からないけど、不甲斐ない兄を許してくれ、会えて嬉しかったよ」
「何を言ってるんですか?葵君は死にますよ?死ぬ準備を進めてるじゃないですか?私の役目は葵君を、あの世の神様まで、運ぶ役目なんです。それまでは、離れられない運命なんです。あと、葵君の妹ではありません‥。」
AIに似た‥感じで淡々と話す死神さんは、無表情で、瞬き一つせず、パッチリとした、巨峰みたいな大きな目でこちらをジッと見ていた。
「えっと甘えてしまうよ?寝てる時も胸もんじゃうよ?」
「お好きにどうぞ‥。」
「キ‥キス‥もしたくなるよ/////」
「お好きにどうぞ‥。」
「えっと、、オチンチン触って欲しいです」
「出してください‥。」
返事の間も、話し方も、セリフも、決められた口調みたいだ、、唯一の感情があるとすれば、今、死神さんが手に持っている、家族写真だけだ。
「僕の家族に興味があるのかい?」
「‥‥‥。」
死神さんは、僕の家族写真を戻し、宙に浮き、体育座りを始めた。これ以上答える気はないようだ、
ふと思った。この体育座りの仕方は、子供がお母さんの中にいる時の姿勢に似ている。
「その姿勢が落ち着くのかい?」
「はい‥‥。」
「なぁ、、今度またマックのポテトフライを一緒にたべような」
「はい‥‥。」