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エピローグ:影の果てに灯るもの

夜が明ける。

凍てついた空気の中、少女は身を隠す小屋の隙間から、かすかな光を見つめていた。


逃げた先には、何があるのだろう。

希望か、破滅か、それともまた、誰かの意思に縛られるだけの未来か。


それでも、歩くしかなかった。

誰かに与えられた使命ではなく、自ら選んだ道を進むために。


かつて、彼が名を呼んでくれた。

あの一言だけが、今も胸の奥で、灯りのように揺れている。


彼は、まだどこかで剣を振るっているのだろうか。

あの日と変わらず、誰かを守るために。


少女はそっと、胸元のペンダントに触れた。


それが、祈りでなくてもいい。

ただ、もう一度――

彼の隣に立ちたい、そう思った。

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