幕間:命名記録―ラグナ=ハウル―
記録日:星暦1725年翔月13日
記録者:ギルド記録管理局:第二記録班 レメル=ヴァイス
◉ 記録対象個体
- 仮分類:異常個体(魔獣種/大型・咆哮型)
- 識別特徴:漆黒鱗、双角、尾部二又形態。咆哮による魔力干渉(恐慌効果)を発生。体表より瘴気様反応を継続的に放出。標準個体との魔力構成差は230%以上。
- 行動特性:視認時点での脅威度はB+相当。知性は限定的と推測される。反応速度・攻撃行動に異常な凶暴性と連続性を確認。
◉ 命名個体名
- 正式名称:ラグナ=ハウル(Ragna Howl)
- 命名理由:「終焉を告げる咆哮」を意味する
- 命名者・承認:冒険者ギルド本部ギルドマスター、グレイム=ロッシュの承認を受けて記録班により命名
◉ 対応記録
- 対応者:B級冒険者二名、A級冒険者一名による三名共同パーティ(パーティ名未定)
- 戦闘結果:個体討伐確認、魔核回収済
- 記録補足:
- 対応時の連携記録より、以下の協調性が確認されている。
- 前衛による高精度な間合い制御
- 援護・回避・撹乱の交差的配置
- 咆哮干渉下における瞬時対応
- 魔核は既知魔獣種のものと魔力構造が一致せず、“異常個体”と暫定分類。
◉ 補足・備考
- 他支部の記録班からも、類似の“異常魔核”を有する個体報告が増加傾向にあり、ギルド上層部としての統合的調査と、星歴記録局との連携が求められる段階に入っている。
- 本記録は、討伐対応者の戦闘報告および観測隊員記録に基づき、正規記録班によって作成。
- 分類および命名は今後の分析結果に応じて再整理の可能性あり。




