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兄妹対決!

「君たちは離れるんだ」


カイザーは素早くロディたちに指示を出した。

彼がこれから何を行うつもりか察した彼らは数キロ離れた島へと移動した。


遠くからでも戦闘は観察することができる。加勢ができるとは思わないがせめて見守りたいと思ったのだ。彼らが去るとスター流最強の男は能力を解放した。


彼は自らの体温を太陽と同等に高めることであらゆる物質を蒸発させることができる。

大抵の敵であれば能力を発動した瞬間に跡形もなく消し飛ぶのだが、ハニーは違った。


熱風とは比較にならぬ超高温を浴びても服が焦げる程度で立っているではないか。

上空なので周囲への被害は限られているが、それでもカイザーは自分に出せる全力で能力を発動すると真っ向から妹と対峙し、己の最高技を発動した。


「天に祈り、己の過ちを悔いて、来世に生まれ変わるがよい……太陽の拳!」


熱い魂を右腕に宿すことで放つ一撃必殺のストレートパンチは相手の肉体だけでなく魂さえも蒸発させ転生させる尋常ではない威力を誇る。


渾身の力で放たれた拳は周囲を真昼よりも明るく照らしていく。


「おおおおおおおおおおおおおおッ」


咆哮し拳を打ち込んだカイザーだが、しかし妹は全身を闇のエネルギーで武装し防御していた。


「ハニー。私の最愛の妹よ。私の拳はそんな闇では止められぬ!」


何重もの装甲を紙のように破壊して妹の身体に着弾させたが、そこで彼の拳から光が弱まった。


「やっぱりお兄ちゃんは優しいね」

「……」


覚悟を決めたはずだったが、最後の最後で迷いが出た。慈悲を消すことができなかった。

何かの間違いだという可能性を捨てきることができなかった。


カイザーの能力は極めて強大であるが故に使用時間の短さと体力の消耗が激しい。


優しく両手で包むようにして受け止められた丸太のように鍛えられた腕は瞬く間に逆に極められ、ボキリと乾いた音が島々に響いた。


黄金の右腕が折られたのだ。


戦いを見守っていた仲間たちは声もなく息を飲む。


力尽きたカイザーは海へと落下し、盛大な水柱が上がった。



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