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ハニーが悪に染まった理由!

ロディは眉間に皺を刻んでハニーを睨んだ。彼女の愛らしい顔が底知れぬ悪魔に思えた。


上位のジャドウが最高必殺技を叩き込んでもなお、倒せなかった。彼の気配は感じない。


島の爆発に巻き込まれたが先ほどの戦闘によるダメージを加味しても死ぬような奴ではない。機に乗じて逃げたのだと考えた。否、そう信じたかった。安否は別にして、敵はまだ戦闘をできる状況にある。


腐ってもカイザーの妹なのは伊達じゃない。


この兄にしてこの妹。化け物染みた強さだ。


「ハニー。君に何があった? 君の最期は私たちがよく知っている」


ハニーは目を伏せた。


「そうだね。私は死んじゃったよ。でもね、こうして蘇ったんだ。暗黒星団のおかげでね♪」

「暗黒星団……だと」


聞きなれた単語にカイザーは耳を疑った。

あの組織はメープルが壊滅させたはずだったからだ。

ハニーは首肯して。


「私は宇宙を漂っていたんだけど、偶然暗黒星団の本拠地にたどり着いちゃって。そこで悪のエネルギーを与えられて蘇ったんだ♪」


ウキウキと心底嬉しそうに語るハニーは無邪気そのものだ。

彼女は話を続ける。


「私は最終兵器としてずっと封印されていたんだけど、サイキングが壊しちゃったから目覚めちゃって。面白そうだから地球に来て遊ぼうかなって思ったんだよ」


ハニーは嘘を語っているようには思えない。

だが真実だとすればこれほど辛いことはなかった。


あれほど優しかった妹が悪の組織の兵士として再利用されるなど悪夢だ。


カイザーはロディ達を庇うように前に立ち、宣言した。


「君はあの日、私に『全宇宙の平和を守るヒーローになってね』と言った。私は兄として約束を守る……兄として私が君に引導を渡す!」

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