ジャドウ、逆転の進化技!!
ジャドウは普段は忌み嫌っている背中の天使の翼と悪魔の翼二枚一対計四枚の展開し髪と髭を風に靡かせた。いつものような手加減はない。相手を甚振る余裕はない。
力の緩みを見切った彼は翼で滑空しながらハニーを蹴りで強襲してダウンさせ、己の最大技に踏み切る。
だがロディはいつもと技のかけ方が異なっていることに気づいた。
従来の冥府ニードロップは右足だけで行うのだが、今のジャドウは両膝で行っている。
「ただでさえ一撃必殺の冥府膝を二発同時とか、絶対食らいたくねぇな……」
怖いもの知らずのロディでさえその破壊力を想像し引きつっていた。
「冥府ダブルニードローップ!」
ジャドウの両膝がハニーの痩せた腹に深々と食い込んだ刹那、大地が割れた。
衝撃波がカイザー達にまで襲い掛かってきたので彼らは上空へと避難した。
マックイーン島は崩壊し海へと飲み込まれていく。
「ハニーの最期か……」
カイザーは唇を嚙み締めた。
自分には絶対にできない戦闘だった。
『悪をもって人を救いに導く』
かねてより公言してきた信念通りの死闘をジャドウは全うしたのだ。
全身全霊の一撃により島は滅びた。
しかし。
島を飲み込んだ渦からパッと人影が飛び出してきた。
それはすぐにカイザーたちと同じ目線となる。
「また会えたね」
相手の言葉にロディは思わず声を発した。
「嘘だろ……」
口の端から滴った血を拭いながらハニーはにっこりと笑っていた。




