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ジャドウとハニーの魔術対決 1
ジャドウの剣は薄く軽い。振り回したり刺突や斬撃を放つのには向いているが耐久性に難がありすぐに使用不能になるのが欠点だった。
流派に所属する前の彼は剣術のみで冥府の王に成り上がっただけのことはあり、巧みな剣でハニーも若干苦笑いをしながら紙一重で突きや斬撃を躱していく。これが並の悪魔なら何体も撃破されていただろう。
「少しはできますな。さすがはカイザーの妹」
「褒めても何もでないよ」
「褒めてはおらぬ。見下しているのだ」
ジャドウは軽く息を吸うと二十人ものジャドウに増殖した。
「すごいっ!」
「これぐらい魔術の初歩ですな」
大人数のジャドウは一斉に切りかかるがハニーは回転蹴りで全ての分身を吹き飛ばして本体の脇腹にも蹴りを当てようとするがジャドウはギリギリで後退して難を逃れる。
「次はこれはいかがですかな」
ジャドウが十本の指の間に挟んでいるのは小型の爆弾だった。ミニサイズのそれを投擲すると周囲が爆発し、ハニーが白煙に包まれたが、彼女は衣服を軽く汚しただけで平然としている。
「これじゃあお洗濯が大変だよ」
「吾輩の攻撃がなくともその衣服は洗濯が面倒なことこの上ないであろう」
「バレたか」




