スターのためにジャドウ出陣!
単調な攻撃にハニーは眠そうな目を向けていた。
何をするのかと期待してみれば単なる銃撃では芸がないにもほどがある。
彼女は手を広げて自身の頑丈さをアピールするかのように無防備で彼の弾丸を食らいながらゆっくりと降下していくと、ふわりと海面に降り立ち初めて彼らと同じ目線で対峙をした。それから一瞬で間合いを詰めてロディの顔に裏拳を見舞って倒そうとするが、それを掴んで止めたのはジャドウだった。
「小娘よ。このような弱者などいつでも倒せるであろう。それよりも吾輩と戦いませぬかな」
「ジャドウはあのころと変わらないね。今日私が来ることも占いでわかったの?」
「左様」
「なら私と戦うとどうなるかも占いでわかるよね」
「生憎ながら吾輩は自らのことは占わぬ主義でしてな。それにその口ぶりから察するに吾輩に勝てる見込みがあるようですな」
「勝てるよ。強くなったからね」
「ならば、スター流で勝負してみますかな」
「うん。君がそれで満足するなら、そうしようか」
適当に間合いをとった両者は砂地をリングに見立てて闘気を全身にみなぎらせていく。
ジャドウは白の闘気をまとわせながら残るメンバーの戦力情報を念で共有させた。
『イーストウッド島の地下帝国の討伐には成功したが、李、ヨハネス、ムースは戦闘不能。美琴は能力封じの毒を打たれたのみだが一日での回復は難しい。星野も天使のアッパーの使用により戦闘続行はできぬ。そして今、不動が倒れた』
『これ結構マズい状況じゃねぇか』
『左様。ロディ、お前でも理解できるほどに流派は追い詰められている。だからこそ吾輩が此度は戦う。少なくとも星野よりは役に立ちますからな』
『……感謝する』
『カイザーよ。礼など不要。全てはスター様のために』
ジャドウは不敵に笑って虚空からタロットカードを出現させると、小手調べとして手裏剣のように投げつけた。鋭利なカードはヤシの木を切断するほどの切れ味だが、ハニーは必要最小限の動きで回避していく。全てカードを投げ終わったジャドウは肩をすくめてから腰の鞘からサーベルを抜刀して切りかかる。
「そんなオモチャで私を倒せるかな」
「吾輩も同じことを思っていますぞ」




