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李とのスパーリング
李は手数と速度が自慢のアタッカーで、雑魚兵相手には無類の強さを発揮する。
スピードで勝るということはそれだけ多くの打撃を相手が反応する前に与えて先手を取ることができるのだが、メープル相手にはどれだけ打撃を見舞っても一向に通じない。
「あなたの拳は軽いわ」
拳を取って顔から地面に叩きつける。何度も同じ攻防が繰り返された末に李は高く跳躍した。
単なるドロップキックかとメープルは判断したが、当てが外れた。
李は錐もみ回転しながら全身に炎を纏って降下してきたのである。
下手に防御すれば両腕ごともっていかれるのは明らかだった。
「螺旋火炎蹴りーッ!」
ギリギリまで引き付けて、回避。
蹴りは鉄柱に当たって不発となったが命中した箇所は高熱で後ろの光景が見えるほどの風穴が空いていた。まともに食らっていれば胴体を貫かれていただろう。
この攻撃で力を使い果たした李はダウンしてしまったが、メープルは確実に手ごたえを感じていた。
自分と戦うことによってメンバーの実力が上がってきている。




