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リバースサーフェス ~この魔法の廃れた世界で 転生薬剤師さんが 魔導王(マグスロード)を目指します!~  作者: 吾妻 八雲
シーズン6 【ルミナラ創生編】

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探し人の世界へようこそ!

感想やレビューもお待ちしています!

(例:「面白い!」だけなどでも結構です!)


その頃、ガルシアはサーフェスレルムで人を探していた。


「確かこの辺だったと思ったが?」

ガルシアは、以前の記憶を頼りにある街を訪れていた。


そこにはボロボロの 小さな 家が建っていた。


小さな子供たちがはしゃいでいて ボロボロな服と靴を履いていた。


「ここか•••」

「アレクシア!」


一生懸命 子供の世話をしていた アレクシアが振り返った。


「おお、ガルシアではないか!」

「ああ、もうその演技はいい!」


「ああ、そうだな•••」

「それで、こんなところへどうした?」

アレクシアが、尋ねた。


「ああ、レオン様を覚えているか?」

「様?ああ、覚えているよ。あのバカ強い魔法使いのエリートだろ?」

「ああ、そうだ。今はレオン様のもとでお世話になっている」

「お前が?」

アレクシアは不思議そうな眼で見つめた。


「そこで、提案なんだが、俺たちの仲間となって、仕事を手伝って見ないか?」

「私が?」

「ああ、どうだ?」


「なぜ。MDの資格があるのにリバースレルムで稼がない?」

「この孤児院の手伝いをしないと、アイツらがのたれ死んでしまう!」


「お前もバカだな!」

「バカとはなんだ!」


「バカだからそう言った!子供たちの世話が忙しくて働けないで貧乏のままじゃ意味ないだろ!」

「そんなことは分かっている!でも人手が足りないんだ!」


「ああ、お前が実直でいい奴だと言うことは良く分かった。俺は、そいつらも含めてすべての面倒見てやる!」

「みんなも?」


「ああ、そしてお前は、レオン様のもとでギルドマスターとして働け!」

「子供たちは?」


「どうせこもボロ小屋にいたってしょうがないだろ!」

「孤児院だ!ボロ小屋じゃない!」

アレクシアは涙が溢れだしてきた。


「ボロ小屋じゃ•••」

「分かっている!すべて俺に任せろ!」

ガルシアはアレクシアを抱き寄せた。


「お前も、変わったな!」

「ああ、レオン様のお陰だ!」

「分かった、頑張るよ!」


「ああ、お前には戦士ギルドのマスターをお願いする!」

「了解!ガルシアギルド長殿!」

アレクシアは涙を振り払うと、ガルシアに敬礼した。


アレクシア ♂

リバースサーフェス

上昇と下降

(Zenith /Nadir)

「ゼニス•ネイディア」

魔法属性は、炎、風、光属性

元の職業は、剣道師範



「次は、アーリか!」

ガルシアは汗をぬぐうと次の街へ向かった。


そこには立派で大きなお屋敷が建っていた。


「ここだな!」

ガルシアはベルを鳴らすと、


「どちら様ですか?」

「アーリの友人のガルシアと言うものだ!」

家の使用人はゴツい男の声でびっくりしてしまった。


ガルシアはまたベルを鳴らすと、

「アーリの友人のガルシアだ!」


使用人が怯えながら出てくると、

「失礼する!」

ガルシアは、一言そう言うとズカズカと家の中へと入っていってしまった。


「ああ、困ります!私がご主人様に怒られてしまいます•••」

使用人は一生懸命止めようとするが、まったく気にせずアーリの部屋の前までやってきた。


「本当に、すいません•••」

アレクシアが使用人に何度も謝っていた。


「アーリ!」

「ええ、ガルシアさん?」


アーリは、空耳かと思った。

「アーリ!ガルシアだ!」


アーリはドアを開けてガルシアに飛びついた。

「ああ、ガルシアさん!」

「ええっと、私もいるのだが?」

「ああ、アレクシア•••」

少し残念そうに言った。


アレクシアは微妙な顔になった。


「アーリ!なぜ閉じ籠っている!」

アーリは突然悲しそうな顔になって塞ぎ込んでしまった。


「お嬢様はご病気なんです!外へ出ていってください!」

「病気?」


「精神的に参っているのです!」

「なるほど!」


ガルシアは、アーリをシャンと立たせると、顔をしっかり見て言った。


「アーリ、俺を信じろ!」

「お嬢様は、何人もの有名なお医者様でも治せない難病なんです!」

「うるさい!」

ガルシアが使用人を黙らせた。


「アーリ、俺だけを見ろ!」

「はい、ガルシアさん!」


ガルシアが少し眼を瞑ると、アーリもつられて眼を瞑った。


「プシュケ•レストレーション!」

ガルシアは優しく唱えた。


アーリは今までのことを考えていた。MD試験以来、自分のことが信じられなくなり、密かに思いを寄せていた、ガルシアに会えなくなってしまうことを悲観して、自分の殻に閉じ籠ってしまった。


今、目の前にそのガルシアがいる。

今言わなければ、今しかない!


アーリはゆっくり眼を開けると、

「ガルシアさん!好きです!」

「ああ、俺もだ!」

ガルシアが優しくキスをした。


「そうだったのねーーー」

アレクシアは遠くを見ていた。


「お嬢様!大丈夫ですか?」

使用人が心配そうに尋ねる。


「もう、大丈夫よ!だってガルシアさんがいるんだもん!」

アーリはケロッとして何事もなかったかのように立ち上がった。


「ガルシアさん、ありがとう!」

「ああ、お前にお願いがある!」


「なんでも言って!」

「レオン様のもとで魔法使いギルドのマスターとして働いて欲しい!」


「分かりました!」

「よかった!」

ガルシアはホッとした。


「それでいいのねーーーー」

アレクシアはまた遠くを見ていた。


「ああ、アレクシアいたんだ•••」

アーリはアレクシアがいたことにやっと気がついた。


アレクシアは落ち込んでしまった。

「さあ、次行くぞ!」

ガルシアがアレクシアの肩を叩いた。


アーリ ♀

リバースサーフェス

美貌と醜悪(感情)

(Graceful /Grotesque)

「グレイスフル•グロテスク」

魔法属性は、炎、風、水、土属性

元の職業は、女子高生


「次が厄介だな•••」

ガルシアは面倒くさそうに呟いた。

「リバース!」


次回 死神の世界へようこそ!


続きの気になった方は、

ぜひともブックマークをお願いいたします。

最下部の⭐5もつけていただけると幸いです。

頑張って続きを書いちゃいます!

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