表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リバースサーフェス ~この魔法の廃れた世界で 転生薬剤師さんが 魔導王(マグスロード)を目指します!~  作者: 吾妻 八雲
シーズン6 【ルミナラ創生編】

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

96/172

ノクターニアへようこそ!

感想やレビューもお待ちしています!

(例:「面白い!」だけなどでも結構です!)


「レオン!」

「クラリッサ!なぜここに?」


「レオン、なんでガルシアが?」

クラリッサは仇をみる眼で睨み付けた。


「クラリッサ、待ってくれ!」

レオンがガルシアをかばおうとすると、


「いえ、いいのです王様ソブリン!」

ガルシアが押しきって前へでた。


「何よ!ヤル気!」

クラリッサは身構えた。


ガルシアは黙ってクラリッサの前に片ひざをついてこうべを垂れた。


「なんのつもり!」

クラリッサが怒って言うと、


「クラリッサ様、数々のご無礼大変申し訳ありませんでした!」

ガルシアは頭を下げながらクラリッサに誠心誠意の謝罪をした。


「様って•••何?」

クラリッサは少し困惑した様子でレオンの方をみて助け船を求めた。


「ガルシア、もういいよ!」

「はい、王様ソブリン•••」


「さっきから王様ソブリンって何?」


「ガルシアは、僕の臣下になった」

「嘘•••」


「ガルシアは、仇でしょ!」

「いや、真の仇はマリフィスだ、ガルシアは何も悪くない。【青龍】の事件の時もまだガルシアはいなかったそうだ!」


「そんなの嘘よ!」

「いや、本当だよ、クラリッサ!」

レオンはクラリッサを優しく抱き寄せた。


クラリッサは悔しくて涙が止まらなかった。


「マリフィスは、僕がキッチリ殺しておいたから!」

「レオン!」

クラリッサはいつまでもレオンの胸で泣きじゃくっていた。


「ガルシアは、僕の建国を手伝ってもらうことになったから•••」

クラリッサは複雑そうな顔をしているがレオンの決めたことに文句を言う気にはなれなかった。


「クラリッサ様、よろしくお願いいたします」

ガルシアはクラリッサの前で片ひざをついた。


「もう、分かったから•••」

まだぎこちない感じだった。


「ところで、ガルシア!」

「はい、王様ソブリン!」


「早速、闇のソーサリーエレメントのところに案内してもらえるか?」

「かしこまりました!」


•••••••


「ここが、ソーサリーエレメントか!」

レオンはあまりにも何もなくて言葉を失った。


「はあ•••申し訳ありません•••」

「いや、ガルシアが謝らなくても•••」

クラリッサがついフォローしてしまった。


「レオン!レオン!」

「何か声が?」


「レオン、私は闇の大精霊のルナシェイドと申します」

「と、申しますじゃないよ!お前のせいでみんなが迷惑してるだろ!」

「だって、マリフィスでいいかなってあの時は思ったんだもん•••」

ルナシェイドはちょっと困ったふりをしてごまかそうとした。


「だもんじゃないって!」

「ごめんなさい•••」

ルナシェイドは元気のない声で謝った。


「レオン、契約してくれる?」

「ああ、契約はするよ!でも、適当なことだけはするなよ!」

「はーい!ごめんね!」

ルナシェイドは可愛く舌をだした。


「こいつ大丈夫か•••」

クラリッサはかなりイライラした様子だった。


「じゃあ、今からあなたは闇のソーサリーエレメントの契約者、闇の国の王様ソブリンよ!国の名前は?」

「この国をノクターニアとする!」


「レオン様、おめでとうございます」

「クラリッサ、ガルシア、よろしくお願いする!」


「ははー!」

「レオン、よろしくね!」


Nocturnia: (ノクターニア)

光と闇が永遠のワルツを踊る影に隠された王国。

ソーサリーエレメント:闇属性

王様ソブリンは、レオン  

リバースサーフェス

光と闇(自然)

(Luminous / Shadow)

「ルミナス•シャドウ」

魔法属性は、全属性

元の職業は、アサシン


「して、王様ソブリン!何をすればよろしいでしょうか?」


「実は、ガルシアの役目はもう決まっているんだ!」

「何なりと!」


「ここに冒険者ギルドの都市を作ろうと思う」

「なるほど!いいですね!」

ガルシアも少し楽しそうだ。


「そこで、ガルシアには、そのギルド長になってもらう!」

「私がですか?」


「ああ、お前は腕っぷしは超一流、頭もいいし、何より見映えがいい!」

「見映えですか?」


「ああ、見た目は大事だぞ!まず、人は見た目で判断するからな!」

「ハッ!」


「でも、ここは本当に何もないな•••マジでマリフィスって無能だったのね」

クラリッサが呆れた様子で言うと、


「面目ありません•••」

ガルシアが申し訳なさそうにすると、


「いや、ガルシアは悪くないから•••」


「ちょっと、ハーベルとエリスさんに相談してみるよ!」

「それは、名案!」


「ガルシア、ギルドを立ち上げるのに人手がいるから、こころ辺りをあたってくれ!」

「分かりました」


「ただし、元エクリプス•エンクレイヴのメンバーはNGだぞ!」

レオンはガルシアの耳元で囁いた。

「了解しました!」


レオンはクラリッサを連れて、ルミナラへと向かった。

「ルナシェイドも来るか!」

「やった!レオン、大好き!」

「ちゃっかりしてるな!」

「えへ!」

「ルナシェイド!よろしくね」

クラリッサが優しく声をかけた。


「ハーベル!」

「レオン!どこ行ってたの!」


「ちょっと、いろいろあってマリフィスをブッ殺してきたわ!」

「はあ、やるな!」


「じゃあ、正式に闇のソーサリーエレメントと契約したんだ!」

「ああ、ルナシェイドだ!」


「ハーベル!よろしくね!」

「君が問題児の大精霊か!」


「問題児はヒドイ!」

「まあ、しょうがないか•••」

レオンはあきれ顔で言った。


「ルナシェイド!久しぶり!」

「フィエッタ!1000年以上ぶりかな?」


「うん、ずっと閉じこめられていたのよ•••」

「それは、災難だったね!」


「ルナシェイドもやらかしちゃったみたいだね•••」

「やらかしって•••」


「まあ、その話はいいから•••」

レオンが口を挟んだ。


「ああ、ごめんねレオン!」

「ああ、気にしないで!」


「ハーベル!新しい国をノクターニアって言う名前にしたんだけど」

「うん、いい名前だね!」


「それが、本当になんにもないところなんだ!」

「建物は?」


「アジトらしき建物が一つあるだけで、何もなかったわ!」

クラリッサが付け加えた。


「マジか•••」

「うん、マジ!」


「じゃあ、エリスさんにお願いしてノクターニアの方にも建物をお願いしよう!」

「うん、頼むよ!」


「あと、転移所の設置もお願いしたいんだけど?」

「分かった、すでにアズーレセラとウィスパーウッドとは国交が樹立してるから、二人に言ってノクターニアも加えてもらうよ!」

「助かる!」


「レオン!ガルシアのことは?」

クラリッサが小声で聞いた。


「ああ、それともう一つ知らせることが!」

「なに、レオン!」


「実はガルシアが僕の臣下に加わったんだよ」

「うわ、いいな!ガルシアさんか!俺はずっと悪い人じゃないと思ってたんだよ!いいなーーー」

ハーベルは本当に羨ましそうに言った。


「ハーベルだから大丈夫か•••」

「取り越し苦労だったね•••」

レオンとクラリッサが胸を撫で下ろした。


「うん?」


「そういえば、これを渡しておくよ」

ハーベルがそう言って、レオンとクラリッサに何かを手渡した。


「なに?」

「ああ、イヤーカフスだよ!」


「いや、それは見れば分かるけど?」

「エリスさんの国で産出された金属と宝石で作られた品で、それにテルミットの機能を付与したものだよ!」


【テルミット•イヤーカフス】UR


「なるほど、これなら特定の人だけ話すならスマホをいちいち出すより便利だね!」

「うん、思い浮かべるだけでいいしね!」


「転移はどうするの?」

「転移は、設定したら宝石部分に触れれば移動できるよ!」


「ありがとう!」

「ハーベル、最高!」


「ハーベル!できればもう一つお願いできないかな?」

「ああ、ガルシアさんの分ね!」


「エリスさんに言って、すぐに送ってもらうよ!」

「エッ?物も送れるの?」


「うん、転移所とは別に直送で品物を送れる施設も作ったから、転移所と一緒にレオンにも渡しておくよ!」

ハーベルは光るキューブをいくつか手渡した。


「助かる!」

「使い方は?」


「キューブを適当な場所において【オープン】って言えば大きくなるよ!しまう時は【クローズ】ね!」

「オッケー!」


「ちなみに俺が許可してない人には使えないから、盗まれることもないよ!」

「ありがとう!」


「早速、エリスさんから届いたみたいだから設定してと、はい!」

「ハーベル、やること早!」

ハーベルは、もう一つのイヤーカフスを手渡した。


「じゃあ、僕たちは一度もどって転移所を設置してくるよ!」

「分かった!」

「いろいろありがとう!」

レオンとクラリッサはお礼を言って飛んでいってしまった。


「レオン、もう風の精霊使いこなしてるんだ•••」


次回 冒険者ギルドへようこそ!


続きの気になった方は、

ぜひともブックマークをお願いいたします。

最下部の⭐5もつけていただけると幸いです。

頑張って続きを書いちゃいます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ