マリフィス VS ガルシアの世界へようこそ!
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「まずはお前からだ、ガルシア!この裏切り者が!」
「いや、今になって裏切ったわけじゃない!」
ガルシアは少し寂しそうな顔で話し始めた。
「俺が、エクリプス•エンクレイヴへ入ったのは2年前だ!その時から薄々考えてはいたんだ」
「お前、2年前って【青龍】の事件の後じゃないか?」
レオンが驚いて尋ねた。
「はい王様、【青龍】の事件を知ったのは、私が加入してからしばらくのことでした•••」
「ガルシア•••」
レオンは少しガルシアをかわいそうだと思い始めていた。
「その頃、闇の王であったマリフィスの力は絶大で、この人に着いていけば間違いないと思い込んでいた」
ガルシアは少し悲しそうな顔になった。
「しかし、【青龍】の話を聞いてからマリフィスの同行を探ってみると、本当に王の器なのか分からなくなってしまった•••」
「ガルシア、うるさい!」
マリフィスはイラついている。
「私が、王に成り代わろうとも考えたが、私は王の器ではなかった•••」
「もう戯言はいい!」
マリフィスがしびれを切らせて、
「ファクチャル•イリュージョン!」
「プシュケ•スタミナ!」
すかさずガルシアが能力を解放した。
ガルシア ♂
リバースサーフェス
精神と肉体(自然)
(Psyche / Stamina)
「プシュケ•スタミナ」
魔法属性は、光、風、炎属性
元の職業は格闘家
「ガルシア、お前では私は倒せない!分かっているだろ?」
マリフィスが嫌味な顔で言った。
「ああ、分かっている、でも王様のためにお前を再起不能ぐらいにはしてやる!」
「できるものならやってみろ!」
「ああ、ちょっと待て!マリフィス、お前の弱点を俺は知っている!」
「弱点だと?」
「ああ、お前がアルク様との闘いを自慢気に話しているのを聞いて違和感を覚えたんだ!」
「違和感だと?」
「お前は、非現実に相手を閉じ込めている間に、なぜ現実の方の本体を攻撃しないのか?いや、できないのか?」
「うっ•••」
「それができるなら、お前は無敵だ。でも、しないのはなぜか?」
「結論から言うと、お前は相手を非現実に閉じ込めるためには、自分も非現実世界に入る必要があるのではないか?」
「ああ、うるさい!それが分かったからと言って何が変わる?非現実世界のどこにいるかが分からなければ意味はないだろ!その前に相手を屠ればいいだけのこと!」
「ヴォイド•エンスネア•イリュージョン!」
マリフィスが唱えると、ガルシアの周りから暗闇の空間が一瞬で広がり包み込んだ。
マリフィス ♂
リバースサーフェス
現実と非現実(現象)
(Factual / Illusion)
「ファクチャル•イリュージョン」
魔法属性は、光、闇、炎、土属性
元の職業は、精神科医
「ハイパーエンパワーメント•スタミナ!」
ガルシアは体が10倍ほどでかくなった。
現実世界では、マリフィスとでっかくなったガルシアが向き合ったまま動かなくなって止まっていた。
ガルシアは、気を巡らせてマリフィスの場所を探った。
非現実世界では、すべてはマリフィスの思うがまま!
ガルシアの周りをマリフィスが取り囲むと、無数の剣でガルシアを突き刺した。
ガルシアはそれに耐えている。
「ふん!」
気合いですべてを振り払ったが、血が凄い勢いで吹き出した。
「最終奥義!雷豪審判!」
ガルシアが両手を広げて天を仰ぎ叫んだ。
すべてのものが避けることはできない雷撃が辺り一面に降り注いだ。
「ぐわー!」
隠れていたマリフィスにも直撃した。
二人が現実世界に戻ると、
「ふーー!」
ガルシアは血だらけで満身創痍だった。
「そんな身体で私の極大魔法が防げるかな?」
「待った!」
レオンが辺りの時間を一瞬凍りつかせたかのように鋭い一言を放った。
思わずマリフィスも詠唱を止めてしまった。
「ガルシア、ありがとう!十分だ休んでいてくれ!」
レオンは、そう言ってガルシアに肩を貸すと、ガルシアは虚ろな眼でこう言った。
「王様、ありがたき幸せ!」
「ご苦労!」
レオンはガルシアを労うと、ハーベルからもらっていたポーションを手渡した。
【フェニックスポーション】UR
ガルシアはポーションをひと飲みすると見る見る傷が消えていった。
「くそなんだ、そのポーションは?」
マリフィスは、悔しそうに近くにあった樹を殴り付けた。
次回 マリフィス VS レオンの世界へようこそ!
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