【玄武】の世界へようこそ!
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「完全踏破、おめでとう!」
そとに出ると、セノンとルミオが待っていてくれた。
「セノンさん!」
ハーベルが嬉しそうに近付いた。
「う、ルミオさん••••」
レオンは気まずそうな顔で見ていた。
「うん?レオン!契約したんだね!」
「ああ、はい•••」
「久しぶりに会いたいな!」
「いいですけど•••」
「ガク!会いたいってさ!」
レオンが臥竜を呼び出すと、
「ルミオ!久しぶり!」
「おお、久しぶり、いい主人を見つけたな!」
「うん、ルミオよりもレオンの方強かったぜ!」
「よく言うよ•••」
レオンはふて腐れている様子だった。
「臥竜、しっかり使えるんだぞ!」
「分かってるよ!」
「冥竜は、ハーベルと契約したのか?」
「もちろんでしょ、ハーベルの方が強くてイケメンだし!べーーー!」
「ハハハ、二人ともいい主人が見つかって良かった!」
イケメンスマイルで笑った。
「チェッ!」
レオンは気に入らない様子だった。
「まあ、その話はそれくらいにして千年迷宮のことについて話さないと!」
「ああ、そうだった。ゴメン、ゴメン!ハハハ!」
また、イケメンだ•••
「セノンさん、千年迷宮のことって何ですか?」
ハーベルが尋ねると、
「実は、完全踏破すると迷宮の管理権が譲渡されるのよ!」
「ええ•••」
「でも、めったにそんなことないから、慌てちゃって!」
「いや、いや、そんなの困りますよ!」
「いや、自動で譲渡されちゃうからどうしようもないよ•••」
「ええ•••」
「でも、パーティーで踏破した場合は、誰に譲渡されるの?」
「メンバー全員に権利があるみたいだね!」
「はあ•••俺は面倒だから管理なんかできないよ!」
「僕もそんなことしてる暇も興味もないよ!」
「ええ、クラリッサは?」
「私も、そんなことより殺らなきゃいけないことがあるから•••」
「殺らなきゃって•••」
「あとは、ネルにお願いするしかなさそうね!」
「ええ、私ですか•••」
みんなの目線が一気に集まった。
「分かりました!私がやればいいんでしょ!」
ネルは、半分やけになって受けてしまった。
「ネル、大丈夫よ!」
「セノンさん!」
「私が責任もってレクチャーするからね!」
「セノンさん、ありがとうございます」
ネルはセノンに抱きついて喜んでいた。
「今なら、完全にシステム化されているから管理もしやすいし、ルールなんかも自由に変更できるからね!」
「はい!」
ネルも、少しやる気が出てきたようだった。
「じゃあ、話すんだなら家に帰るね」
レオンは足早にその場を去ってしまった。
「レオン、ルミオさんにライバル意識がすごいね!」
「まあ、闇魔法のスペシャリストとしては悔しいだろうしね!」
「うん?」
ルミオはとぼけたイケメンスマイルで笑っていた。
「ハーベルもソーサリーエレメントと契約したんだよね?」
セノンが興味津々に聞いてきた。
「あ、はい!」
「じゃあ、早速リバースレルムにレジオンを造らなきゃ!」
「いや、そんなすぐには•••」
「私はこの時を待っていたのよ!」
「待ってた?」
「ええ、レジオンを造るお金なら心配は要らないわよ!」
「お金?」
「ええ、国を造るなら何よりお金が必要でしょ?」
「確かに•••でも俺に返せる宛なんかないですよ?」
「いいのよ!返す必要なんてないから!」
「返さなくていいってどう言うことですか?」
「お金なんか心配する必要ないってことよ!」
「いや、答えになってないですよ!」
「まあ、まあ、私に任せなさい!」
「ええ•••」
「セノンさん、親戚のおばちゃんみたいになってるぞ!」
クラリッサが茶化すと、
「おばちゃんはひどい!」
「せめて、お姉さんにして!」
「はい、はい•••」
「ああ、あと俺とネル結婚したんで!よろしくお願いします」
「ええーー!お姉さん嬉しすぎて!」
「はあ•••」
「ルミオさんも大変ですね•••」
「ハハハ•••」
さすがのイケメンも形無しだった。
「とりあえず、師匠に報告してくるので一度帰ります」
「分かったわ!おめでとう!」
「ハーベル!ネル!おめでとう!」
セノンとルミオが祝福してくれた。
「ああ、そういえば!」
「ハーベル、どうしたの急に!」
「忘れるところだった」
「ルミオさん、【玄武】の宝玉持ってるんですか?」
「うん、持ってるよ!ほら!」
アイテム袋からあっさり出てきた。
「早くい言ってくださいよ!」
「ええ、聞かれてないし•••」
「もしかして、神器もあるとか?」
「もちろん、ほれ!」
あっさり【堅盾】が出てきた。
「くうう••••」
「まあ、ルミオさんだし•••」
「そうだね•••」
「みんな!どういう意味!」
セノンが怒った口調で問いただすと、
「セノンさん、ルミオさん、
ごめんなさーーーい!!」
みんなは、謝りながら走っていってしまった。
「まったく、あの子達ったら•••」
「みんな、いい子達だね!」
「うん」
ルミオはセノンの肩に優しく手を回してみんなが走って行くのを眺めていた。
次回 シーズン6 【ルミナラ創生編】
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