結婚式へようこそ!
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「儀式の準備が整いました!」
メイドの妖精がいそいそとやって来た。
ハーベルたちもなぜかタキシードを着せられていた。
女王様の前で待つ二人の前に、着飾ったフィエッタが先頭に現れた。
ネルは純白の衣装で、クラリッサはオレンジ色のドレスを着ていた。
レオンはクラリッサをチラリと見ると、
「か、可愛い!」
なんかドキドキして意識をしてしまっていた。
「では、まず契約の儀式を執り行います」
「ハーベルさんとフィエッタ王女は前へお願いします」
二人が前へ進み出ると、女王様が両手を頭の上に掲げた。
荘厳な音楽が流れてくると、女王様が祈りを捧げた。
「ハーベルとフィエッタは、これでひとつとなりました」
「ハーベル!よろしくね!」
「フィエッタ!よろしく!」
「続けて、ハーベルさんとネルさんの婚姻の義を執り行います」
「えっ!」
ハーベルは急にドキドキしてきて少し取り乱してしまった。
そこへ結婚にふさわしい曲が流れて、純白のドレスを着たネルがゆっくりと入ってきた。
女王様の前まで来ると、ネルはドレスの裾を引いて丁寧にお辞儀をした。
ハーベルが優しくネルの手を取ると、ネルは少し頬をピンクに染めて優しく微笑んだ。
「では、お二方は前へ!」
進行役の妖精が導いてくれた。
女王様が、二人の顔を見ながら祝福の祈りを捧げて、ペアのフェアリーリングを用意してくれた。
ハーベルは、ネルの左手の薬指に小さめのリングをはめてあげた。
ネルが大きめのリングをハーベルの指にはめると、ハーベルはネルと近いのキスを交わした。
「おめでとう!」
女王様がそう言うと、一斉に花火が上がりお祝いムードで盛り上がった。
「さあ、レオンとクラリッサもこちらへ!」
女王様が二人をハーベルたちの横に招き寄せると、
「クラリッサ!よろしくお願いします!」
レオンが、右手を出して頭を下げて、ドキドキしている。
「よろしくね!」
クラリッサは目に大粒のうれし涙をいっぱい浮かべながら、その手をしっかりと握った。
「おめでとう!」
「今日はおめでた続きです!皆さんおおいにお祝いしてあげてください!」
女王様はそう言って乾杯の音頭を取ってくれた。
「みんな優しいね!」
「そうだね、ネル!これからよろしくお願いします!」
「こちらこそ!ハーベル、大好き!」
ネルはハーベルの頬にキスをして跳び跳ねて喜んでいた。
「なんか、大変なことに成っちゃったな!」
レオンが近付いてきてそう言うと、
ハーベルとレオンは、肘をぶつけて拳を合わせた。
その夜は遅くまで騒ぎが続いていて、なかなか眠ることができなかった。
次の日の朝、
「ハーベル!これで正式に光のソーサリーエレメントの契約者となりました。新しい王様としての初仕事です」
「はい!」
「国の名前はどうしますか?」
「はい、ルミナラとします」
Luminara:(ルミナラ)
太陽が沈むことのない永遠の昼間に包まれた輝かしい王国。
ソーサリーエレメント:光属性
王様は、ハーベル
リバースサーフェス
療薬と毒薬(存在)
(Remedia / Venomyst)
「レメディア•ヴェノミスト」
魔法属性は、無属性
元の職業は、薬剤師
「とても良い名前ですね!」
「これからよろしくお願いします」
そう言うと、ハーベルはみんなの前で丁寧にお辞儀をした。
歓声が沸き上がるといつまでも止むことはなかった。
「ハーベル!これを!」
女王様がフィギュアを手渡してくれた。
No.95 フェアリークイーン UR
次回 飛び降りの世界へようこそ!
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頑張って続きを書いちゃいます!




