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「さあ、この調子でどんどん行くぞ!」
「オーーー!」
ハーベルとレオンは異常にハイテンションではしゃいでいた。
「男の子ってたまにワケわからないよね•••」
「そうですね•••」
クラリッサとネルは困惑していた。
第六章 迷宮名
「煉獄砂漠」1階
~“Purgatory Desert”~
「うわ、アッツ!」
「暑いですね•••」
「砂漠か•••」
レオンのテンションが一気に下がってしまった。
「そうだ!」
ハーベルが急に大きな声で叫んだ!
「ビックリした!」
「良いこと思いついたんだ!」
「とりあえず、スカイバイクからみんな降りて!」
ハーベルが何やらスカイバイクをいじり始めた。
「よっし、これでできた!」
「何をしたの?」
「まあ、いいから乗ってみてよ」
レオンたちがスカイバイクに乗ってみると驚いた。
「ええ、暑くない?」
「本当だね」
「快適なんですけどーーー!」
「何したの?ハーベル!」
ネルが不思議そうに尋ねた。
「スカイバイクを改造して、外界とは別の領域を風魔法で作り出して、炎と水の魔法で温度と湿度を一定に保つように設定したんだ」
「ああ、無属性の設定スキルか!」
レオンが思い出したように言うと、
「ハーベルは、とことんチートだね」
クラリッサが呆れ顔で呟いた。
「これで快適に踏破できるぞ!」
「オーーー!」
また、異常なハイテンションに戻ってしまった。
「男の子ってまったく••••」
「はあーーー!」
砂漠ではでかい魔物がバンバン出てくる。
「うおーーーー!」
ハーベルは、大きな雄叫びをあげながら爆走して、【FeatherEagle-HC01】で撃ちまくっていた。
「琥珀たちも出してあげよ!」
「エマージ•スピリット!No.1 No.9」
「琥珀、影!よろしく!」
「ブヲーーー!」
「ウォン!」
「フィエッタって召喚扱いじゃないみたいだね?」
「ええ、私は実体として存在しているから、数には入らないわよ!」
「琥珀、影!魔物が出たら好きに狩っていいからな!」
「ブヲーーー!」
「ウォン!ウォン!」
第六章のボスは、エターナルラースという巨大なミイラの魔物だった。
「ミイラか俺に任せてよ!」
ハーベルがそう言って、
琥珀と一緒に構えを取ると、
琥珀は「黒炎拳!」を放ち、
ハーベルは、
「エボンファイア•ヴェノミスト!」
を放った。
先に琥珀の黒炎拳で炎に包まれたが、
エターナルラースは、表面の包帯を脱ぎ捨て本体のミイラが姿を表した。
周りに骸骨戦士を無数に召喚して襲いかかってきたが、ハーベルの放った小さな黒紫色のボールが骸骨戦士とエターナルラースの上で止まると急激に大きくなり、すべてを包み込んでドロドロに溶かしてしまった。
「なんだあの攻撃•••」
「ちょっと、グロいな!」
クラリッサが吐いてしまった。
「やりすぎちゃったか•••」
「ブヲーーー!」
琥珀は雄叫びをあげていた。
「まあ、倒したからいいってことで、次々!」
レオンは淡々として先を急いだ。
第七章 迷宮名
「天空直下」1階
~“Just below the sky”~
「今度は、空ーーーーー!」
「よっしゃ!」
「ここは、ひたすら降りていくだけみたいだから楽そうだね!」
「ヒャッホーーー!」
みんなで踏破率を確認しながら降りていった。
「もう、ラスボスか?」
「ええと、エーテリオンか!」
エーテリオンは、鳥型のロボットでミサイルで攻撃してくるようだった。
「これ、下に地面があるみたいだよ!」
「本当だ!」
「偽物の空か!」
「今度は誰が行く?」
「うんじゃ、私が行くよ!」
クラリッサが颯爽と
【EclipseRay-KC99】を構えた。
「オブシディアン•レーザー•ミスフォータス!」
「グレイシャル•ウォール•ラックシャード」
素早く詠唱すると、ミサイルはすべて分厚い氷の壁で自動で防ぎつつ、漆黒のレーザーが高速で移動するエーテリオンを追尾して攻撃していた。
「クラリッサ、やるな!」
レオンが感心しながら腕組みをしていた。
「よっし、終了!」
クラリッサは手をパタパタとはたいて見せた。
「みんな、スゴすぎる•••」
ネルが少し気後れしているようだった。
第八章 迷宮名
「豪雪地獄」1階
~“Snowy region”~
「今度は、寒い?•••いや、スカイバイクのお陰で全然寒くないや!」
「なんか不思議!」
「外はあんなに吹雪いてるのにね?」
「快適ーーー!」
「ここも砂漠同様、ひたすら走り回るぞ!」
「オーーー!」
「まだまだ、男どもは元気だな•••」
「みたいね•••」
女子二人は少し疲れていた。
「今度はエバーラスティングブリザードだって!」
最終階には吹雪を纏った氷の狼が現れた。
「さあ、最後はネルよろしく!」
レオンがネルの背中をそっと押した。
「ええ、私ですか•••」
ネルは少し怯えた様子だった。
「ネル!大丈夫だよ。みんなも付いてるし!」
ハーベルが優しく声をかけてくれた。
「うん!」
「フォレスト•チャーム•ジェンティリス!」
ネルが呪文を唱えると、氷だらけの洞窟が一瞬で森のように緑で鬱蒼と覆われた。
「サンドストーム•セヴェルス!」
続けて唱えると、
今度は一瞬ですべてが砂と化し、エバーラスティングブリザードは何もできずに蟻地獄のように砂の中へと埋もれて行った。
「ネルもやるな!」
レオンはまた腕組みをしながらうなずいていた。
「ネル!やったね!」
ハーベルが近付いてハイタッチをした。
「ああ、ドキドキした!」
ネルもやっと安心した様子だった。
次回 悪魔の契約へようこそ!
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