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リバースサーフェス ~この魔法の廃れた世界で 転生薬剤師さんが 魔導王(マグスロード)を目指します!~  作者: 吾妻 八雲
シーズン4 【表裏の書誕生編】

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ソーラーネルへようこそ!

感想やレビューもお待ちしています!


後日マリフィスは、サリエルを行きつけの店に呼び出した。


「先生、お招きありがとうございます」

「いえ、こんな店で申し訳ない」


「いえ、いいお店です。個室まで用意していただけるなんて、光栄ですよ」

「そう言っていただけると助かります」


「それでお話しって何ですか?」

「折り入ってご相談があるのですが?」


「相談ですか?仕事のことですか?」

「ええ、仕事も関係あります」


「サリエルさん、魔法が使えますよね?しかも、かなりの使い手とみました」

「ああ、その件ですか•••まあ•••」


「そこで、相談なんですが!」

「はい!」


「あなたも王様になって頂けませんか?」

「王様に?なにを馬鹿げたこと•••からかってるんですか?先生!」


「いや、冗談でこんなお願いしませんよ。あなたの社長としての器とその業績を活かしてみませんか?」

「業績を?」


「ええ、こことは違う世界で王様となり、電力会社を

一から立ち上げるお手伝いをしたいのです」

「違う世界?」


「おお、ご興味が出てきましたか?」

「少し•••詳しくお聞きしたいです」


マリフィスは都合の悪いことはすべて隠して、上手く口車に乗せた。


「なるほど、ではそのリバースレルムという場所に行けば、私が王様になって新たに事業を始められるということですね」

「そうなんです」


「でも、先生に利益はあるのですか?」

「もちろんです。サリエルさんがリバースレルムで電力を供給していただければ、私の国も大変助かります。料金の方も勉強して頂けるとさらに助かりますが•••ハハハ!」


「分かりました。先生のお役に立てるのなら尽力しましょう!」

「助かります」

マリフィスはサリエルの手を握って頭を下げた。


これが上手く行けば、電力問題も解消される。恩も売れて一石二鳥だ!


「早速ですが、リバースレルムへはどのいうに行くのですか?」

「ああ、簡単です」


「リバースサーフェス!」

マリフィスはシュッとリフトを開けて見せた。


「おお、なんですかその裂け目は?」

「リフトと言ってリバースレルムへ行くための門のようなものです」

「なるほど、ではもっと詳しい話をしましょう」


サリエルはマリフィスの話しにまんまと乗ってしまい、リバースレルムへのめり込んでいった。


「社長!こんな砂漠に連れてきていったいなにをさせるんですか?」

「スカイバイクで周りを探索して、まずは先生のおっしゃっていた、ソーサリーエレメントと言うものを探しあてるんだ!」

「ええ、こんな広いところをですか?」

「ああ、100人もいれば見つかるだろう?」

「分かりました」


「ちなみに、見つけたものには金一封だ!」

「それは、やる気が出てきた!」


「さあ、行け!」

「了解しました!」


一気にスカイバイク100台が四方八方へ散らばっていった。


しばらくすると連絡が入った。


「社長!見つかりません!それより、どでかい変な生き物がいてケガ人が続出しています」

「分かった。ケガ人は先に帰らせて残りは化け物に注意して探索を続けてくれ!」

「了解です•••」


サリエルは自らもスカイバイクに乗って化け物の出た周辺を探索に向かった。


「この辺りか?」


「助けてくれ!」

社員の悲痛な叫びが響き渡った。


そこには巨大なオケラのような昆虫の化け物が社員を襲っていた。


「ソーラー•フレアブラスト!」

サリエルが両手をからだの前で伸ばして親指と人差し指で円を作った。


その円から凄まじい光の束が放出されたかと思うと、

オケラの体をそのまま真っ二つに切り裂いてしまった。


「うを!」

「さあ、君も探索を続けてくれ!」


「しゃ、社長!」

「気を付けてな!」

「はい!」


砂漠には、とにかく大きな魔物が出てくる。


サリエルは片っ端から討伐して社員たちの補助を続けた。


数時間後、

「社長!ありました!」

「おお、あったか?」


サリエルが早速向かってみると、真っ赤に輝く大きな水晶がゆっくりと回転していた。


「これが、ソーサリーエレメントか?」

サリエルが近づいて水晶に触れてみると、語りかけてきた。


「サリエルよ、我が名はエンフリード!待っておったぞ!」

「ああ、エンフリードよ!我に力を!」


「よかろう!炎の力を存分に使うがよい!」

「感謝する!」


サリエルの身体が赤く光り出すと、溢れる魔力が炎のように見えた。


「素晴らしい!」

「エンフリードよ、リバースサーフェスと魔法の使い方を教えてくれ!」

「よかろう!」


「ソーラー•ルーナ•ドミニオン!」

サリエルのリバースサーフェスの力によって外界とは完全に独立した領域を、ソーサリーエレメントの周り数キロに渡って展開した。


その領域は、特殊な力に守られていて

砂漠にいるにも関わらず、温度と湿度は快適に保たれ土地も緑が生い茂り、オアシスが点在していた。


「ここをセレスティアルオアシスドームと名付けよう!」


サリエルはセレスティアルオアシスドームを何ヵ所か造るとその間を同じような領域でトンネルを作って結んでいった。


「社長!さっきとはまるで別世界ですね!」

「そうだろう!これなら行けそうだ!」


「早速ここに本社ビルを建設して、電力供給システムを構築して、他国への電力供給を開始するんだ!」

「しかし、それには莫大な資金が必要となりますが?」


「そんなもん投資だ!今ある金をすべて使ってもいい!必ず、やり遂げるんだ!」

「はい!」


「見てみろ!この太陽の恵みを!これだけの太陽エネルギーがただで使いたい放題だぞ!」


サリエルは満足そうに笑っていた。


Solarnelle: (ソーラーネル)


金色に輝き、永遠の光に温められた太陽を浴びた領域。


ソーサリーエレメント:炎属性


王様ソブリンは、サリエル

リバースサーフェス

太陽と月(自然)

(Solar / Lunar)

「ソーラー•ルーナ」

魔法属性は、光、闇、土属性

元の職業は、官僚


次回 シーズン5 【千年迷宮攻略編】

   心機一転の世界へようこそ!


続きの気になった方は、

ぜひともブックマークをお願いいたします。

最下部の⭐5もつけていただけると幸いです。

頑張って続きを書いちゃいます!


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