表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/172

「スキル」の世界へようこそ!


「そう言えばさっきなんでびっくりマウスはクラリッサを襲ってきたんだ?」

「ビッグマウスね、あれはわざと魔力障壁を解いたのよ」


「わざと?」

「そう、魔物も無意識に魔力を操作しているのだけど、相手が自分より強いと思ったら逃げるでしょ?でも、魔力障壁を解除して相手の攻撃が効くんじゃないかと思わせるのよ」


「なるほど、油断させてそこを一気に叩くってことね、俺もケンカの時によくやってたわ、そう言えば•••」


「まあ、相手も生き物だからね、色々考えてるのよ」

「分かった、次は俺が行くよ」


ハーベルは、ネズミの群れの前に立つと完全に魔力を消した。


「バカ!完全に魔力障壁消したら死ぬよ!そのネズミだって立派な魔物なんだからね!」

クラリッサが叫んだ。


ハーベルの周りのネズミが一斉に飛びかかった。

その瞬間、魔力障壁を張ったかと思うとナイフをくるりと一振してすべてのネズミを消し去った。


「かーー、ハーベル危ない!」

「分かってるよ、もう一匹そこに!」


ハーベルは、最後に襲いかかってきたボスネズミの眉間にナイフを投げて突き刺した。


「ああ、びっくりした!」

「危険なことしないでよ!」


「みんな静かに!」

「どうした?」


「レッドベアよ」

「熊か•••」


ハーベルは、みんなをかばいながら少しずつ後ろへ下がっていった。


パキッ!


クラリッサが、落ちていた枝を踏んでしまった。

レッドベアがそれに気がついてこちらを睨み付けた。


「二人は逃げろ!」

ハーベルが、二人を森のそとへ押し出した。


「あなたも逃げて!」

「いや、やってみる!」


ハーベルは、ナイフを持ち替えると身体中の魔力を一気に循環させた。


身体の周りは土属性の魔力で覆い、ナイフに氷属性を付与させた。


「ハーベル、もう氷属性が使えるの?」

「それより止めないと!」

「ちょっと待って!見てレッドベアが警戒している•••」


「普通なら躊躇なく襲ってくるのにハーベルを強敵だと認識したのよ!」

「でも•••」


二人は息を飲んでハーベルとレッドベアを見つめた。


先に動いたのはレッドベアだった。

レッドベアが右手を大きく振りかぶると、ハーベルの頭めがけて素早く振り下ろした。


ハーベルは左手を岩のように硬くした魔力で覆いそれを防ぐと、氷のナイフでレッドベアの胸元を素早く何度か突き刺した。


突き刺した部分から一気に氷が広がり氷のトゲがレッドベアの身体を貫いた。


「ウギャ~~!」

レッドベアが痛みのあまり仰け反って怯んだ瞬間、ハーベルが真上に飛び上がった。


「なにするつもり?」


ハーベルは、レッドベアの頭よりも高く飛び上がると、ナイフを氷の剣のように長くしてレッドベアの脳天から突き刺すと大きな音を立てて倒れ込んだ。


「やった!」

「ハーベルすごい!」


レッドベアは、消えてアイテムへと変わった。


「それって、レッドベアナイフじゃない?」

「あ、ナイフだね•••」


「なかなか良いものだね」

「そうなのか?」


「スマホのアプリでアイテム鑑定できるものがあるからダウンロードしておきなさい!」

「そんな便利なものがあるのか•••」


ハーベルは、早速ダウンロードしてカメラでレッドベアナイフを確認してみた。


【レッドベアナイフ】R


レッドベアの属性である炎を纏った

ナイフで「威嚇」スキルが付いている。


「Rってなんだろう?」

「アイテムのレア度よ、最高ランクはURでウルトラレアだね」

「そう言うことか、レア度の高いものの方が価値が高いってことだな」


「まあそう言うこと、でもレア度が低くても使えるアイテムはたくさんあるから、アプリでよく学習しておいて、ちなみにアプリで確認できるものは今までに確認されたものだけだから気をつけてね」

「分かったよ」


サーフェスレルムへ戻るためにはデュアルにリフトを開けてもらう必要がある。

「師匠お願いします」


「リバースサーフェス!」

シュッとリフトが開いた。


ハーベルは、自分の部屋に帰るとさっきのナイフを取り出した。


「これが、属性武器か•••」


武器そのものから炎属性の魔力が放出されている感じだ。


「威嚇」のスキルは武器を握っているときしか発動できないのか•••


何とか「設定」スキルを使って他のスキルをストックする方法はないかな?


スマホか、カメラで、行けそうか?


スマホを取り出すと早速設定を試してみた。


1、まずスマホのカメラまたは自分の目でスキルを確認する。

2、そのスキルをスマホに保存する。

3、スマホのリストにスキルを表示する。

4、スキルを移したい物をカメラで撮影する。

5、同時にスキルリストから設定したいスキルを選択する。

6、スキルがその物に固定される。


「この方法ならリストのスキルを自分に移すことができるかも」


ハーベルは、レッドベアナイフを撮影し「威嚇」スキルをスマホのスキルリストへ保存した。


さらに自撮りで自分を撮影し、スキルリストから「威嚇」を選択した。


「どうかな?威嚇!」

「おお、使えるぞ!」

「待てよ、このままだとこのスマホがあれば誰でもスキル使いたい放題になってしまうから、スマホ自体に魔力認証システムを追加して自分の魔力以外では起動できないように設定しよう」


「設定スキルヤバいかも•••これができるなら何でもありなんじゃ?」


例えば、スマホの地図アプリで設定した場所へ一瞬でワープするとかもできそうな気がする。


1、スマホの地図アプリを開いて行きたい場所を登録できるように設定する。

2、それをリスト化して表示する。

3、直接地図からかリストから選択すると目的地が地図に表示される。

4、目的地へ一瞬で移動するように設定する。


「よし、まず地図を開いてすぐそこの公園を指定してボタンを押すと」

「やっぱり、移動できた•••」

「完全にチートスキルだ•••これ•••」


ハーベルは一瞬で家へ帰ってきた。


でも師匠も無属性だから「設定」スキルを持っているはず、でもみんなにこの事を伝えてないとすればなぜ?


伝えない方がいい事もあるってことかな•••

次回 チートの世界へようこそ!


続きの気になった方は、

ぜひともブックマークをお願いいたします。

最下部の⭐5もつけていただけると幸いです。

頑張って続きを書いちゃいます!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ