リーフィアの世界へようこそ!
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「エヴァリス!」
「リーフィア!」
「これは、ヤバイことになったね」
「そうみたい•••」
「とにかく、この能力について調べなきゃ•••」
「そうね」
リーフィアはエヴァリスの魔法を分析してある仮説にたどり着いた。
「まず、この能力の事を仮に【表裏能力】と名付けましょう」
「なるほど、【白と黒】で【表と裏】ってことか」
「表裏能力を覚醒させるためには、一度死にそうになる必要があるみたいね」
「死にそうにって•••」
「仮死状態にする方法はいくつか思い付くけど致死量ギリギリの毒を使うのが良さそうね」
「毒って•••」
「後は、その夢の中で自分に出会って表裏能力のカギとなる言葉を聞く必要がありそうね。エヴァリスの場合は【白と黒】つまりパール•オニキスと言うことになる」
「この目覚めた力の事を【リバースサーフェス】と名付けたの」
「なるほど、つまり【表裏能力】を手に入れて、【リバースサーフェス】に目覚めることができれば、あの凄まじい力を使うことができると言うことね?」
「おそらく•••」
「ただし、この話からすると誰でもいいと言うわけではなく、転生者で前世の記憶も持っていないといけないようね」
「そっか•••でもなんで前世の死ぬ瞬間だったのかな?」
「おそらく、転生時にひどい死にかたをしているからこそ、この能力を得られるんじゃないかな?」
「そんな条件、そうそう居ないような気もするけど?」
「かもね•••」
「まあ、私はエヴァリスと一緒に死んじゃったから、おそらく大丈夫だと思うけど•••」
「リーフィア、まさか自分でも試す気なの?」
「うん」
「ダメだよ!そんな危ないことさせられない!」
「でも、この力をいい方向に使えば、この魔法の廃れた世界でもまた夢を見ることができる気がするの!」
「でも、ダメだよ!」
「エヴァリス、お願い!」
「私が毒薬は調合するから、見守ってくれればいいから」
「そんな•••」
エヴァリスは頑として聞こうとしなかったが、リーフィアは毒の調合にかかっていた。
「出来た!これならしばらくは死にはしないけど、あまり起きるのに時間が掛かりすぎると、本当に死んでしまう」
「エヴァリス、一応解毒剤も用意してあるからお願い!」
「リーフィア今からでも遅くない、止めて!」
「お願いね!」
リーフィアはそう言って、一気に小瓶を飲み干した。
そのまま、ゆっくり息をしなくなった。
「ええ、息してないよね•••死んでないよね?」
エヴァリスは心配そうに、解毒剤を片手にリーフィアを見守っていた。
••••••
「ああ、これが夢か!」
「あの電車だ!」
「リーフィア、リーフィア!」
「えっ?」
「リーフィア、私だよ!」
「えっと、私?」
「そうだよ!あなたはその電車に退かれてしまうの!」
「ええ?」
「その前に私にあなたの後悔していることを聞かせて!」
「ええ、なに言ってるの?」
「ああ、あの女が来た!」
「ああ、あいつが?真実と虚偽を後悔している」
「なぜ?」
「本当は陰で悪口を言っているのは知っていたけど、皆には嘘を付いて知らない振りをしていたの」
「それで、真実と虚偽か!」
「また、転生したら会いましょう!」
「えっ!」
「キーーーーーー、ギューーーー!」
••••••
リーフィアは涙を流しながらゆっくり目を覚ました。
「ああ、リーフィア!」
エヴァリスが強く抱きしめた。
「こんな心配かけてやること?」
「ああ、ごめんなさい、エヴァリス」
「でも、たぶん成功したと思う」
「本当?」
「私の【表裏能力】は【真実と虚偽】つまり【リバースサーフェス】は【トゥルタラ•イリュージョリア】となるわ!」
リーフィア ♀
真実と虚偽
(Truthara/Illusoria)
「トゥルタラ•イリュージョリア」
魔法属性は、無属性
元の職業は、モデル
「本当に目覚めたんだ!」
「うん」
リーフィアは早速実験の結果をまとめて【表裏の書】を
2冊書き上げた。
エヴァリスに【表裏の書】を手渡すと、リーフィアはしばらく出掛けると言って、姿を消してしまった。
次回 試練の条件へようこそ!
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頑張って続きを書いちゃいます!




