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リバースサーフェス ~この魔法の廃れた世界で 転生薬剤師さんが 魔導王(マグスロード)を目指します!~  作者: 吾妻 八雲
シーズン3 【四神獣伝説編】 

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予防接種へようこそ!

感想やレビューもお待ちしています!


その頃レオンたちはというと、


「リナ!」

「はい?」


「僕は全くお前のこと信じてないから、たぶんスパイなんだろうけど、まあ今はいいや!」

「ええ?」


「ハーベルたちに、少しでも危害を加えることがあると判断したら即殺すからね!」

「殺すって•••」


「ああ、僕は前世はアサシンだから、殺すのとか躊躇しないからね!」

「うう、、、」


「分かった?」

「•••」


「そういえば、僕たちフィギュアを集めてるんだけど持ってる?」


「ええ、いくつか持っていますが?」


「よかったら譲ってくれないかな?」

「いいですよ。パーティーならフィギュアの移動もできるんですよね?」

「ああ」


リナはいくつかのフィギュアをレオンのストレージに移動してくれた。


「ありがとう!」

レオンは淡々としている。


「あれ、アリーナバトルの誘いのメールが来ました•••」

「誰から?」


「ガルシアって言う方からですね」

「ガルシア!」


「その誘い受けて!」

「アリーナバトルは面倒なのですべて断っていたのですが?」


「いいから受けて!」

レオンは凄みを効かせて言った。


「あ、はい•••」

「あ、ありがとう•••」


すると二人は近くのアリーナへと飛ばされた。


「よお、レオン!」

「ガルシア!てめえだけは絶対に許さねえ!」


「まあ、そうカリカリするな!アリーナバトルに来たんだろ?」

「リナ、こいつはエクリプス•エンクレイヴっていう盗賊団の一員なんだ!」


ええ、エクリプス•エンクレイヴってチャンクスが追っていたグループのメンバー?


「ああ、そうなんですか•••」

「レオン!私をパーティーに誘え!」


「はあ?嫌だね!」

「まあ、ことを荒立てるな!」


「そもそも、5人一杯で誘えないし!」

「そうか•••じゃあ、女が抜けてこっちのパーティーに入れ!」


「そう言うことか!闘わずにパーティーに入れて無理やりフィギュアを集めるんだな!」

「まあ、アリーナバトルなんて面倒なことチマチマやってられないからな!」


「いや、真面目に集めろよ!」

「ごめんこうむる!」


「ガルシアさ•••」

そこへハーベルたちもやって来た。


「おお、ハーベル!また強くなったな!」

ガルシアは急に大きな声を出してニヤついた顔つきになった。


「ガルシア!なぜここに?」

「フィギュアを無理やり奪って集めてるんだってさ!」


「無理やり?」

「アリーナバトルでないと奪えないんじゃなかった?」


「パーティーに無理やり入れて奪ってるみたいだ!」

「なんて卑怯な!」


「で、お嬢さんどうする?」

「いや、リナ行かなくていいよ!」


「ここは、僕がきっちり落とし前をつけるから!」

「レオン•••」


「ちなみに、私は君のパパには一切危害を加えていないのだが?」

「うるさい!お前が邪魔さえしなければ父さんは•••」


「とんだトバッチリだな!」

「何でもいい、さあ殺るぞ!」


「まあ、お前も殺るつもりだったからいい機会かな!」


「レオン!」

「ガルシア!ちょっと待ってくれ!この決闘明日まで伸ばしてもらえないか?」


「怖じ気づいたか?」


「ハーベル!止めるな!」


「ちょっと来て!」

ハーベルはレオンを連れて少しはなれた。


「さっき俺と闘ったばかりで魔力が枯渇してるだろ?」

「まだ行ける大丈夫だ!」


「ここで無理しても何もいいことないよ!少し考えもあるんだ!頼むよ!」

ハーベルは頭を下げて頼んだ。


レオンが少し考え込むと、

「ああ、分かったよ•••」


「話しは終わったか?殺るのか殺らないのか?」


「すまない、明日に延期してもらえると助かる!」

「ああ、別に構わんよ!じゃあ、そこの女のフィギュアはもらうからな!」


「すまない、リナ」

レオンは頭を下げた。


「いえ、いいのですよ」

リナはパーティーを抜けて素直にガルシアにフィギュアを渡した。


「チッ、こんな物しかないのか•••」


「まあいい、明日お前を倒したらすべてフィギュアも頂くからな!レオン!」

「返り討ちにしてやる!」


ガルシアは近くのセーフティゾーンへ移動したようだった。


「ああ、ごめん止めにはいって•••」

「いや、確かに魔力が少ないのも事実だ助かったよ」


「そうだ、リナからもらったフィギュアをハーベルの方へ移動しておくね」

「ああ、こんなに?」


「先に移動させといてよかったです」

「リナ、ありがとう」

ハーベルは、リナの手を握って感謝していた。


「俺たちも移動しよう」

「はい!」


セーフティゾーンへ着くと、

「レオン、ちょっといいかな?」

「何、ハーベル!」


「実は、抗体の話しただろ!」

「ああ」

「俺はガルシアと闘ったときにすでに抗体を得ているんだ!」

「うん、それで?」


「それでレオンに免疫を獲得させることができるんだ!」

「予防接種みたいなものか?」

「うん」


「ガルシアのリバースサーフェスは、プシュケ•スタミナって言って、肉体強化と精神への攻撃を得意としているようだった」

「なるほど」


「肉体強化はどうしようもないけど、プシュケの方は抗体ができているからその抗原こうげんと効果を高めるアジュバントを接種しておくよ!」

「ああ、ありがとう」


ハーベルは右手をクルっとひるがえすと手の中に銃のような注射器を出現させた。


「ハーベル、それって?」

「ああ、結構いろんな物を具現化できるようになったよ」


「銃とかもか?」

「そうだね」


プシュー

レオンの右腕に注射した。


「はい、おしまい!」

「明日には抗体ができていると思うよ」


「早すぎないか?」

「時間促進の魔法も付与されているからね!」


「お医者さんか•••」

「いや、薬剤師だよ」


「いや、そう意味じゃなくて•••」

「うん?」


「ああ、ちなみに接種で得た抗体には期限があるから一時的なものだと思ってね」

「そっか、期限つきか•••」


「どのくらい持つの?」

「はっきりは分からないけど1週間くらいかな?」


「分かった、ありがとう」

レオンはハーベルと拳を合わせた。


次回 雪辱戦へようこそ!


続きの気になった方は、

ぜひともブックマークをお願いいたします。

最下部の⭐5もつけていただけると幸いです。

頑張って続きを書いちゃいます!

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