姫の牢獄へようこそ!
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「ただいま!」
リフトから二人が帰ってきた。
「お帰り!」
「お帰りなさい、どうだった?」
「ああ、完敗!ハーベルならテンペストロードぐらい余裕だね!」
「マジか!」
「ハーベル、すごい!」
クラリッサとネルが驚いて喜んだ。
「リナ、僕と一緒に踏破行こう!」
「レオンと?いいですよ」
「じゃあ、テンペストロードは3人に任せるからお願いね!」
「了解!」
「分かりました!」
「ウッス!」
レオンとリナは早速近くのセーフティゾーンへ飛んだ。
「ハーベル、やっぱりすごいね!」
「いや、レオンがすごいんだよ!」
「そりゃレオンもすごいけど?」
ハーベルはレオンとのバトルとアンチボディについても二人に説明した。
「そう言うことか•••」
「ハーベル、無敵じゃん•••」
「魔法攻撃はほぼ効かないってだけで、リバースサーフェスの能力はまだ耐性がないから気を付けないと!」
「だけって•••」
「十分強い気がするけど•••」
ハーベルたちは、【2-19】の例の場所へとやって来た。
「フィエッタ!フィエッタ!」
「ああ、ハーベル!」
「遅くなってごめんね!」
「いいえ、待ってました!」
「早速、テンペストロードに挑むよ」
「はい、くれぐれも気を付けてくださいね」
「うん、ありがとう!」
ハーベルは琥珀を呼び出すと肘をぶつけて拳を合わせた。
「よし、琥珀行くぞ!」
「グヲーーーー!」
「私たちも着いていくけどいいかな?」
「うん、念のためお願い!」
「たぶん要らないと思うけど•••」
「まあ、見学ってことで•••」
「じゃあ、行きます!」
ハーベルは扉を開けた。
【No.77 テンペストロード ZZZR】
「やっとここまで来た!」
「よくここまで来た!」
「うわ、テンペストロードしゃべるのか?」
「驚くことはない!高位の魔物は話すこともできるのだ!」
「そうですか•••じゃあ、サックとフィエッタを返してもらいます!」
「フィエッタは私のものだ。渡すわけには行かん!」
「はあ?嫌がる女の子を閉じ込めるなんて、男の風上にも置けないよ!」
「そこまで言うなら死ぬ覚悟はできているんだろうな!」
「いや、死ぬのはお前だけどね!」
「よく言った!あの世で後悔するがいい!」
「テンペスト•ストライク!」
テンペストロードが呪文を唱えると、物凄く大きな雷撃が一筋、ハーベルの頭上へと落ちた。
「ははは、一撃でおしまいとはあの威勢はどこへ行った!ははは!」
「うん?何かした?」
ハーベルは微動だにせず平然と立っていた。
「なぜだ!直撃したはず!」
「テンペスト•ストライク!ストライク!ストライク!••••」
雷が何度もハーベルを突き刺したが、ハーベルはアクビをしていた。
「ふわーーーあ、もう気が済んだか?」
「お前、化物か?」
「いや、魔物に言われたくないし!」
「じゃあ、おしまいにしますか?」
「はあーーーーーー!」
「グワーーーーー!」
ハーベルと琥珀が構えを決めると、
「黒炎拳!」
二人の息のあった黒炎拳で黒い大きな龍のようにうねりながらテンペストロード目掛けて襲いかかった。
テンペストロードは自分の攻撃が全く効かないことに驚いて、呆けていたところに攻撃を食らって、漆黒の炎に包まれた。
「なぜだーーーーー!」
そのまま灰となって消えてしまった。
「よっしゃ!」
「やりましたね!」
クラリッサとネルも喜んでいる。
【No.77 テンペストロード ZZZR】
のフィギュアを手に入れた。
同時に、
【No.70 フェアリープリンセス UR】
【No.10 フェアリー サーヴァントUR】
のフィギュアも手に入れた。
「ええ、フェアリープリンセスってフィエッタってお姫様なの?」
「そうみたいだね!」
「琥珀、ちょっと戻ってね!」
「グヲー!」
「エマージ•スピリット!No.70!」
「キュピーン!」
そこには可愛らしいフェアリーが現れた。
「かわいいね!」
「フィエッタなの?」
「そうだよ。ハーベルありがとう!」
どうもURのフィギュアは幼生ではなく成体がそのまま召喚されるようだった。
「やっと、自由になれた。ハーベル本当にありがとう!」
フィエッタは喜んでハーベルの周りを楽しそうに飛び回っていた。
「ネル!クラリッサ!
私はフィエッタよ!よろしくね!」
「うん、よろしく!」
「よろしくお願いいたします」
「あれ、呼んでないけどもう一人フェアリーがいるみたいだけど•••」
「お初にお目にかかります。私はフィエッタ様の側付きで、パルと申します。よろしくお願いいたします」
パルは丁寧にお辞儀をした。
「これはご丁寧に•••」
3人も丁寧にお辞儀をした。
「パルは、二人目にならないみたいだね?」
「確かに、二人ペアなのかもね!」
「なるほど」
「フィエッタって、お姫様なんでしょ?」
「はい、そうです」
「妖精の国に戻らなくていいの?」
「大丈夫です。そういう設定ですからね!」
「ええ、設定って•••」
「身も蓋もないね•••」
「まあ、それはいいとしてこれからどうする?」
「レオンたちを追いかけるか?」
「そうだね!」
「はい!」
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