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リバースサーフェス ~この魔法の廃れた世界で 転生薬剤師さんが 魔導王(マグスロード)を目指します!~  作者: 吾妻 八雲
シーズン3 【四神獣伝説編】 

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脱獄の世界へようこそ!

感想やレビューもお待ちしています!


その頃、サーフェスレルムでは大事件が起こっていた。


「おい!」

「申し訳ありません•••」


「謝っている場合か!」

「はい、あのバースト•チルのチャンクスが脱走しました•••」


「早く探しだせ!」

「今、職員総出で捜索にあたっています」


「所長へは私から報告を上げておく、お前たちは一刻も早く奴を捕まえるんだ!」

「了解しました!」


チャンクスは、以前レオンとハーベルたちによって捕らえられ、この特別刑務所【クロノス】へ収監されていた。



【クロノス】は、所長であるカザキの

リバースサーフェスである

瞬間と永遠(時間)

(Moment/Eternity)

「モーメント•エターニティ」

によって管理されていた。


時間による拘束は、並のデュアルでは簡単には破ることはできず、今まで脱獄に成功した者は一人としていなかった。


「カザキ所長、大変申し訳ありません!」

「いや、私の油断が招いたこと•••」


【クロノス】は、周囲が海に囲まれていて30km圏内には何もない孤島にあった。


年に一度の定例会議にカザキが出掛けている時に事件は起こってしまった。


定例会議の予定は、誰にも知らされず職員でさえ把握しているものはいなかった。


なぜチャンクスが、その予定を知り得たかは不明だが、その隙をついてのことだった。


「ハッハー!」

チャンクスは、監獄の壁をドロドロに溶かして穴を空けて外に出ていた。


「ここまでこればこっちのもの!」

「結構、時間が掛かっちまった•••早くレジオンへ戻ってソブリンに報告しないと!」


「リバース!」

シュッ!


チャンクスは素早くリフトへ入った。


「こっちに来れば後は海を渡るだけ」


「グレイシャル•クルーザー•チル!」

チャンクスは、氷のクルーザーを作り上げるとバーストの力で一気に加速した。


「くそ、あのレオンとかいうガキ絶対に殺してやる!」



ここは、銀色ーの風景に囲まれ、夜が支配し、星々が集まる場所。


Moonhaven: (ムーンヘブン)


リバースレルムの王国レジオンの一つである。


ソーサリーエレメント:風属性

王様ソブリンは、メルキド

リバースサーフェス

天と地(自然)

(Heavenlight / Abyssalix)

「ヘブンライト•アビサリクス」

魔法属性は、光、闇、炎属性

元の職業は、科学者


リバースレルムでは、Eclipsara: (エクリプサラ)以外のソブリンの能力は公表されている。


「メルキド様、チャンクスが脱獄したようです」

「分かりました」


「チャンクスなんぞ、放っておいてもよかったのでは?」

「まあ、そう言うな!あれでもそれなりに役には立つ!」


「ははー!」


メルキドは、野心家で自分の領土を増やすためならどんなことでもする王であった。


そのため、ムーンヘブンに属しているデュアルは、粗暴な者や極悪非道な輩が多かった。


ただ、メルキドの「ヘブンライト•アビサリクス」で天国と地獄を見せられた者は、例外なくすべて言いなりになるしか道はなかった。


「ソブリン、今戻りました」

「ご苦労、チャンクス!」


「早速だが、仕事を頼みたい」

「何なりと!」


「実は、お前が捕まっている間にあのエクリプス•エンクレイヴが動き出したのだ」

「で、何をすれば?」


「エクリプス•エンクレイヴは、ある村に伝わる【四神獣伝説】に出てくる宝玉を探しているようだ」

「【四神獣伝説】ですか•••」


「国立博物館から国宝の【白虎】を強奪したそうだ!」

「そいつを奪ってこればいいのですね?」


「いや、一人では無理だ!」

「では、どうしろと?」


「一味の一人が重症を負ったらしいそいつを捕まえてこい!」

「分かりました!任せて下さい!」

「頼んだ!」


メルキドが、チャンクスの肩にそっと手を置くと、チャンクスはすぐさま動いた。


メルキドは、ある条件を満たせばどんな悪党でも思いのままに操ることができるのだった。


「リナ、着いていけ!」

「はっ!」


チャンクスは、エンクレイヴの手がかりを探しに手当たり次第に探し回っていた。


次回 逆恨みの世界へようこそ!


続きの気になった方は、

ぜひともブックマークをお願いいたします。

最下部の⭐5もつけていただけると幸いです。

頑張って続きを書いちゃいます!

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