創薬実験の世界へようこそ!
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「ハーベル待って!」
「ネルこっちだよ!」
ハーベルたちは、琥珀と黒雪と蜜柑を連れてすでに【3-35】までやって来ていた。
第三章 迷宮名
「恐慌山脈」35階
~ “Great Depression” ~
「山ばっかりで移動が大変だね!」
「スカイバイクでも移動はできるけど踏破と修行がメインだからね!」
ここまでにゲットしたフィギュアは、
【No.13 ミッドナイトモス】R
【No.17 ストーンホーンシャモア】
SR
【No.21 ゲイルソングバード】R
だった。
「あんまり強い魔物もいないな!」
「いや、ハーベルが強いだけだから」
ネル ♀
リバースサーフェス
慈愛と厳格(感情)
(Gentilis / Severus)
「ジェンティリス•セヴェルス」
魔法属性は、光、土、風属性
元の職業は、看護師
魔力:57,000
属性数値:(最大値:45)
光 10 土 9 水 4 闇 2 風 10 炎 3
「ハーベル、私のリバースサーフェス見て!」
「やってみて!」
「フォレスト•チャーム•ジェンティリス!」
一面岩だらけの山肌に、一瞬で木々が成長し鬱蒼とした森が現れた。
「なんだそれ!」
「ああ、思ったよりも大きな森になっちゃった•••」
「なっちゃったって•••」
「サンドストーム•セヴェルス!」
今度は森が一瞬で砂漠と化して砂一面になってしまった。
「すご!」
「一瞬で育てたり壊したりできるんだ!」
「うん、でも何に応用できるかまだよく分からないけど•••」
「まあ、おいおい考えればいいよ!」
「うん、ありがとう!」
「あと、これ見て!」
【パナシーア•ポーション】ZZZR
「なにこれ!万能薬ってやつか•••」
「でも、これなら俺にも作れるかも?」
ハーベルはなにやら手をかざしてポーションを作り始めた。
「できた!」
【フェニックスポーション】UR
「ええっと、できてるモノが違うんですけど•••URって•••」
「やべ、これよほどの瀕死でも甦るポーションだ•••」
「やべ、って•••」
ハーベル ♂
リバースサーフェス
療薬と毒薬(存在)
(Remedia / Venomyst)
「レメディア•ヴェノミスト」
魔法属性は、無属性
元の職業は、薬剤師
魔力:325,000
属性数値:(最大値:48)
光 8 土8 水 8 闇 8 風 8 炎 8
スキル:「威嚇(小)」
「死者の生還」
「創薬」
「調剤」
「中和」
「解毒」
「これ、ネルにあげる!」
「あ、ありがとう•••」
二人はいろんな薬やポーションを作って試していった。
ハーベルもネルも医療関係の知識に精通しているためこちらの世界でも人の助けになる仕事に役立てたいと考えていた。
「ハーベル、こちらの世界で病院でも開かない?」
「うーーん、考え中!」
「なぜか、医療だけは魔法の使用が認められていて、薬も回復系のポーションなんかが主流だもんね!」
「そうなんだよね、科学が発達しているのに不思議だよね?」
「このポーション見てよ!」
「なになに?」
ネルは興味深そうに覗き込んだ。
【セファリック•キュアポーション】
UR
「ええ、これって?」
「そう、抗生剤だよ!」
「うわ、すごい!」
「MD試験の時に思い付いたんだ!」
「こちらの世界では、化膿した傷の治りが悪くてイライラしてたのよ!」
「そうなんだよ」
「これで回復魔法も同時に使えば、時間の経った傷でもすぐに治せるね!」
「うん」
「これってハーベルなら錠剤にもできるんじゃない?」
「なるほど、調剤スキルを使えば!」
「できたね!」
「うん、これなら持ち運びも期限も長くなるから使い勝手が格段に上がるな!」
【セファリック•キュアタブレット】
UR
「これでいろんな系統の抗生剤を作れば治療できる怪我や病気がどんどん増えていくね!」
「そうだね!問題は自分しか作れないから大量生産できないのがね•••」
「そっか•••」
「俺たちの表裏能力ってあんまり攻撃向きじゃないね•••」
「そうだね!でも、私はこっちの方がよかったかも!」
「ネルらしいね!」
ハーベルはネルの頭をそっと撫でてあげた。
ネルはとても満足そうな顔をしていた。
「ちょっと攻撃系も練習しておくか!」
【FeatherEagle-HC01】を構えると、
「ヴェノミスト•バイパー!」
魔物に向かって実弾を召喚して攻撃を放った。
魔物は一瞬で黒色に変色して弾けた!
「ズバッシュ!」
「ああ、猛毒過ぎて一瞬で朽ちちゃったみたいだね•••」
「これは、危険すぎる•••」
「とても人間相手では使えないね•••」
「当たり前でしょ!」
「トホホ•••」
「これって、キュア系の魔法も銃で撃てるよね?」
「まあ、撃てるね」
「ネル、パナシーア•キュアを魔法弾で僕に撃って見て!」
「ええ、怖いですよ!」
「大丈夫だから、試しに撃ってみて!」
「はい!」
【WhiteFist-NC7】を構えて、
「パナシーア•キュア!」
魔法の銃弾はハーベルに直撃して消えた。
「大丈夫?」
「うん、ダメージ受けてないから分かりにくいけど効いてるみたいだね!」
「これで遠くからでも回復が可能になったね!」
「銃の腕も上げとかなきゃね!」
「ネル頑張って!」
「じゃあ、二人で【3-40】行ってみようか?」
「お願いします!」
【3-40】のボスは、
【No.32 アイアンセンチネル】 SSR
鉄でできたロボットのようなゴーレムが現れた。
アイアンセンチネルは、念動力のように腕を切り離して自由自在に飛ばして襲ってきた。
「金属か!ちょっと試してみてもいいかな?」
「うん、なにするの?」
ネルが心配そうにうなずいた。
「ちょっと危ないかも知れないから下がって岩で防御しておいて!」
「分かった」
「アース•フォートレス!」
岩でできた要塞の中に身を隠した。
ええっと、硫酸は強力だけどもし人にかかると取り返しがつかないから、塩酸の方がいいかな•••
「ハイドロクロリック•ショット!」
【FeatherEagle-HC01】でセンチネル目掛けて撃ち放った。
銃弾は、アイアンセンチネルの足の付け根と首に命中すると、爆発的な力によって吹っ飛んだ。
飛んでいた腕はそのまま残骸のように床に叩きつけられた。
「塩酸でもかなり強力だな•••」
「ハーベル、何してるの?」
「いや、金属系の魔物だから酸に弱いかなっと思ってやってみた」
「危険すぎるからやめて!周りが大変なことになってるよ!」
アイアンセンチネルはもちろん周りの壁や柱もドロドロに溶けていた。
「は~い•••」
「反省してる?」
ネルが顔を真っ赤にしてハーベルの頭を軽くコツいた。
次回 復讐の世界へようこそ!
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