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リバースサーフェス ~この魔法の廃れた世界で 転生薬剤師さんが 魔導王(マグスロード)を目指します!~  作者: 吾妻 八雲
シーズン2 【リバースサーフェス覚醒編】 

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妖精の世界へようこそ!

感想やレビューもお待ちしています!


どうしてもあの女の子の声が気になったハーベルは【2-19】の例の場所へやって来た。


0時のリフレッシュで土壁はすっかり元通りになっていた。


「この辺で声がしたんだけど気のせいかな?」


琥珀の肩にとまっていた翠が急に飛び出した。


「おお翠飛べるようになったんだ!」


翠が、少しフラフラしながら羽ばたいて前とは違う場所の土壁をツンツンつついていた。


「翠、どうしたの?」

琥珀が、テケテケテケテケと歩いていって、翠を肩に乗せると土壁を軽く殴った。


ポロポロと土壁が剥がれると、小さな扉が現れた。


「ええ、こっちにも扉が?」


それは、扉と言うか牢獄のようだった。


ハーベルはしゃがんで中を覗き込むと、


「ああ、ハーベル来てくれたのね!」

「あっ!あの時の声の女の子?」


「はじめまして、私はフェアリーのフィエッタと言います」

「はじめまして、って喋ってる?」


「まあ、頭に直接話しかけてるのだけどね•••」

「フィエッタ、なんでこんな牢獄みたいなところに?」


【No.70 フェアリー##### ##】


フィエッタの話によると、隣にいるテンペストロードに見初みそめられて、フェアリー王国に住んでいたフィエッタが無理やりここへ連れて来られて、監禁されてしまったそうだ。


フィエッタを助け出すためには、テンペストロードを倒さなければいけないとのことだった。


「でも今の実力では無理なんだ、ごめんね•••」

「いいえ、ありがとう。いつか助けてくれる日を待ってるね•••」

「うん、俺頑張るよ!」


「これを預けておくわ!」

ハーベルの目の前に綺麗なイヤーカフスが光の粒と共にゆっくり降りてきた。


「なにこれ?」

「耳につけておけば、離れていても私と話ができるようになるの」


【スターライトエコー UR】


「ありがとう」

ハーベルは早速耳にはめるとフィエッタと会話できるようになった。


「他の人にここを見つけられないように、まずはここを離れて!」

「分かった」


フィエッタの話では、この場所を見つけたのはハーベルがはじめてだった。


ハーベルたちはレオンたちに会うまでひたすら【2-19】までを行ったり来たりして魔物と戦っていた。


おかげでいくつかのフィギュアも手に入っていた。


【No.18 ジオマンチュラ SR】

【No.6 ナッツクラッシャー R】

【No.25 アイスハート SR】

【No.4 キラーラビットR】


その頃、レオンは自宅でずっと悔やんでいた。

「ああ、どうしよう•••ちょっと言いすぎた•••」

「でも、僕は悪くないし本当のこと言っただけだし•••」

「でも、このままハーベルと会えなくなったらどうしよう•••」


レオンは今までにハーベルほど気が合う仲間がいなかったので、このままハーベルに嫌われてしまったらどうしようと悩んでいた。


同じくクラリッサも悩んでいた。

「ネル、どうしよう!このままハーベルが帰って来なかったら•••」

「だから、一緒に謝りに行こうよ!」


「いや、私たちは何にも悪くないのに、なんでこっちが謝るの?」

「だから•••」


「クラリッサ、ネル、友達は大切にしなさいよ!」


「あああ•••!」


ハーベルは琥珀とレオンに習った格闘を練習していると、

「おお、MDの依頼か!急がないと!」


みんなのもとにもMD依頼のメールが届いていた。


「ここか?」


「コホン•••ハーベル!すまん!」

「おお、レオン久しぶり•••」


「なんでレオンが謝るんだよ!」

「そうなんだが、でも言いすぎた!

だからすまなかった!」


「いや、謝るのは俺の方だよ•••あの時レオンが止めてくれなきゃ、みんな死んでいた可能性が高い、本当に申し訳なかった!」


「あのまま、ハーベルと絶交されたらと思うといても立ってもいられなくって•••ああ、僕なに言ってるんだ•••」

レオンは恥ずかしくなってきて顔を真っ赤にしていた。


「レオン、一生友達だよ!」

ハーベルがレオンの肩に手を回した。

ふたりは清々しい笑顔で笑っていた。


「あの~~~ハーベル、悪かったな!」

「ハーベル、ごめんね!」


「いや、悪いのは俺だ!」

クラリッサとネルがうつ向いている。


「みんな、ありがとう!」

「なんで、ここでお礼なの?」


「なんとなく、お礼言いたくなった」

「変なの•••」


4人は仲直りしてみんな笑顔になっていた。


「おお、MDの皆さんですか?」

「はい、すいません」


「あの魔物たちをどうにかしてください!」

「分かりました」


「あいつらどこから来るんだ?」


ハーベルが辺りを見回していると、

「あれって!」

ネルが指差した。


「う、リフト?」

「マジか•••」


「リフトってあのチャンクスとか言う奴が現れた時の?」

レオンが訪ねる。


「ああ、あれってデュアルのせいなんじゃないのか?」

「そう言えば、師匠が•••たまにデュアルがリフトを閉め忘れることで、魔物がこちらに現れて事件になっているって、1日くらいで自然に閉じるみたいだけど•••」

「この事だったのか•••」


「マジか•••デュアルのせいとは•••」


「まあ、そんなこと言ってもしょうがないから、片付けよう!」


「デュアルじゃない、セノンさんたちに報告するわけにもいかないしな•••」


リフトを通ってくる魔物は、大きさもたかが知れているので大したことはなかった。


「これでしまいかな!」

「了解」


「君たちご苦労様!報酬は口座へ振り込んでおくからね、ありがとう」

担当者はそう言って行ってしまった。


「今日は、ダンジョン行く?」

「うん、久しぶりだから」


「ハーベル【2-20】はクリアしたの?」

「いいや、みんなと行きたくて!」

「そうなんだ!」

レオンは嬉しそうに笑った。


「じゃあ、早速行こうか?」


「ちょっと、聞いていい?」

「なにネル?」


「その素敵なイヤーカフスはどうしたの?」

「ああ、実はテンペストロードと対峙したときに、不思議な女の子の声が聞こえた気がしたんだ」

「女の子•••」


次回 仲間の世界へようこそ!


続きの気になった方は、

ぜひともブックマークをお願いいたします。

最下部の⭐5もつけていただけると幸いです。

頑張って続きを書いちゃいます!

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