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リバースサーフェス ~この魔法の廃れた世界で 転生薬剤師さんが 魔導王(マグスロード)を目指します!~  作者: 吾妻 八雲
シーズン2 【リバースサーフェス覚醒編】 

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クラリッサの過去へようこそ!

感想やレビューもお待ちしています!

クラリッサは、少し考え込んだ様子で、

「すべて集めると【朱雀】が手に入るのか•••」

「クラリッサ、どうしたの?」


「実は、私の村にも【青龍】ていう宝玉があったんだけど、エクリプス•エンクレイヴっていう組織に奪われて、私の村も家族も•••」

クラリッサは急に目に涙を浮かべてなきだしてしまった。


それを柚子が一生懸命慰めてあげていた。


「クラリッサにそんな辛い過去が•••」


「私は、そのエクリプス•エンクレイヴをぶっ潰して、村のみんなのかたきを討つためにMDになったんだ!

絶対に【青龍】を奪い返してやる!」

「そうだったのか•••」


レオンはその話をうつ向いてじっと聞いていた。


「そのためにも強くならなきゃな!」

「ああ!」


レオンがクラリッサの頭を優しく撫でた。


レオンっていい奴だな!やっぱり•••


クラリッサは涙を脱ぐって柚子を抱き上げた。


「キュイ~ん!」


【朱雀】に【青龍】か•••普通に考えたら、

【白虎】と【玄武】もありそうだけど何か関係あるのかな?


ハーベルはこの【四神獣伝説】を巡って大きな戦いの渦に巻き込まれて行くことをこの時はまだ知るよしもなかった。


「とりあえず、第二章の10階まで行こう!」

「はい!」


千年迷宮内の各章と階層によって、MDランクが決まる。

例えば、第二章の10階層踏破なら、

【2-10】となる。


「ここのボスは、ジオマンチュラか」

「蜘蛛って•••」


「くるぞ!」

レオンが指示を出す。


「土属性のようだから、水や氷で攻撃を!」

「はい!」


「土防御では弱いから、クラリッサの水魔法で防御を頼む!」

「任せときな!」


「タイダル•ウォール!」


レオンがすかさず攻撃を繰り出す。

「ブリザード•スピアーズ!」


無数の氷の刃がタイダルウォールをすり抜けてジオマンチュラに突き刺さった。

「グォーーー!」


「水龍拳!」

ハーベルが渾身の一撃を放った。

拳から水の大きな龍がジオマンチュラのドてっ腹に風穴を開けた。


ジオマンチュラはなにもできずに、そのまま消えてしまった。


「よっしゃ!」

「いい感じだな!」


「攻撃が強すぎて、私の出番がない•••」

ネルがすねているが蜜柑が頭を撫でてくれていた。


「今のは属性の相性が悪かっただけだよ!回復魔法頼りにしてるよ!」

「うん」


「アイテム出てるね!」


【ジオフィスト】 SR

土属性のフィスト系武器。

「剛拳」スキルが使えるようになる。


「ハーベル、貰っておいて!」

「サンキュー!」


とりあえずスキルだけリストに入れておいて、あれ?ネザースピリットにも武器が装備できるのか?


ジオフィストを琥珀に装備させておいた。


「カッコいいし、可愛い•••」


「今日はこの辺にしておこう!」

「どのくらいダンジョンに潜るか決めておこうか?」

「そうだね!」


「1週間を目安に一度外へ出ることにしようか!」

「そのくらいがベストだね!」

「たぶん、MDの依頼もくる可能性も高いしね!」

「ああ、依頼もこなさないといけないんだった•••」

「地味に面倒だよね•••」


「そう言えばハーベル、ネザースピリットを出しっぱなしだけど魔力大丈夫なの?」

「今んとこ余裕だね•••」


「相変わらず化物か!」

「化物って•••」


ネザースピリットを呼び出す者を、

【スピリットコーラー】と言うらしい。


ネザースピリットは、召喚中コーラーの魔力を糧に活動しているため、食事などは必要ない。

スピリットのレア度によって必要な魔力量も変わってくる。


「ハーベル!格闘の訓練するぞ!」

「レオン先生、お願いします!」


ハーベルがレオンの訓練を受けていると、横で琥珀が一緒に真似しているのがとても愛らしかった。


「少し休憩しよう!」

「うん、ありがとう!」

「何が?」

「訓練付き合ってくれて!」

「•••」


そう言うとこだぞ•••


「琥珀!試しにそこの木をおもいっきりぶん殴ってみて!」

「キュー!」


琥珀がテクテクテクテクと歩いていって、木の前で右腕をグルグル回しながら木をおもいっきり殴った。


木は、すごい勢いで彼方まで飛んでいってしまった•••


「はあ?なんだそのパワー!」

「スピリットって強いんだな!」


「いつのまに、琥珀!」

琥珀を思いっきり抱き締めてなでなでしてあげた。


「ハーベル、うちのルナと戦ってみようか?」

「おお、レオンも育ててるの?ルナって言う名前なんだ!」


「名前のことはいいだろ•••」

レオンは少し照れていた。


「よし、やってみよう!」


琥珀とルナが互いに構えた。


【The Arena Awaits!】


どこからともなくバトルスタートの掛け声が聞こえると、バトルモードに入った。


ルナはしなやかな構えで攻撃を待っている。

琥珀は、拳に気合いを入れて連打した。

ルナは華麗なステップで交わしながら裏拳を繰り出してきた。


琥珀も素早くしゃがんで避けると、そのままルナのアゴに一発いいのを食らわせた。

ルナの生命力はそのまま0になり消えてしまった。


「うわ、負けた!」

「琥珀!」


【Glory Won! Kohaku!】


またどこからともなく勝利の掛け声が聞こえてバトルモードは終了した。


「琥珀強いな!」

「やったね!」

「ハーベル、ずっと召喚してるのか?」

「そうだね、寝てるときもね!」

「はあ•••」


「ええ、バトルに負けると1日のペナルティがあるみたい•••ステータスにはペナルティはないみたいだね!」

「そうなんだ」


「説明によると、各階層のいろんなところにスピリットアリーナがあって、スマホ上で対戦相手を見つけて申し込むと両者同意のもとで低いランクの方の一番近いアリーナへ飛ばされるみたいだね」

「今のバトルとなにか違うの?」


「アリーナでのバトルはフィギュアを賭けないといけないみたいだね」

「フィギュアを?」


「ああ、スピリットアリーナはフィギュアを奪いあいするための場所みたいだ」

「そういうことか」


「バトル申請時に相手の所有フィギュアの番号を指定できるみたいだよ」

「そうやってコンプリートを目指すってことか!」

「そうみたいだな」


「てことは、誰がどのフィギュアを持っているかは分かるってこと?」

「スマホのアプリですべて検索できるみたいだぞ!」

「そうか•••」


「じゃあ、持ってないフィギュアのゲットの仕方を教えて貰えばいいんじゃない?」

「いや、そう上手くはいかないだろ」


「何で?」

「だって自分がアリーナで奪われたとき上限にいってなければ、また自分でゲットできるだろ?」

「なるほど、無理か•••」


「まあ、交渉次第では教えてくれるかもよ!」

「ええ?」

「例えば交換条件で他のフィギュアの出現条件を教えるとかね」

「ああ、いいね!」


「しかもフィギュアをもし奪われても、ネザースピリットのデータは指輪に保存されているから、他の物でも同じ番号のフィギュアをゲットさえすれば、今まで育てたスピリットは消えないらしいよ」

「それは、助かるね!」


「でも、アリーナで負けた場合のペナルティは1週間もあるんだ•••その間他のスピリットも召喚できないんだって」

「結構厳しいね•••」


「出現条件が分かったらなるべくパーティーで取れるだけ取っておいた方がいいかもね」

「そうだね」


「あとスピリットのレベルは魔物との戦闘で上がるけど、ランクと言うものがあってコーラーとの親密度?によって上がるらしいよ?」

「親密度?」

「それしか書いてないからどんな条件で親密度が上がるかは分からないね」


「スマホで今のネザースピリットのステータスも確認できるみたい」

「どれどれ」


【No.1 ブラッディーベア】 SR(4/30) Ra.3 Lv.15

名前 琥珀こはくKohaku

HP.1500/1500

SP.150/150

武器  ジオフィスト

スキル 豪拳


「へえ、ランク3としか書いてないね親密度は隠しパラメーターなのかもね」

「って、もうランク3なのか?」

「そうみたい•••」

「そりゃ、ルナに勝てるわけないか」


「他のMDの所有フィギュアは、No.

しか分からないみたいだね」


「このSPって何だろう?」

「SPは、スキルポイントで覚えてるスキルや魔法を使うときに消費するみたいだね」

「オッケー」


「ハーベル、フィギュア集めたいんだろ?」

「うん、集めようと思ってる」


「僕もゲットしておくから、あと入手条件が分かったものはパーティー掲示板に書き込んどくね」

「ありがとう!」


「ネザースピリットのことはとりあえずこの辺にして、ネルたちのレベル上げと踏破を進めようか」

「分かった」


次回 完全踏破の世界へようこそ!


続きの気になった方は、

ぜひともブックマークをお願いいたします。

最下部の⭐5もつけていただけると幸いです。

頑張って続きを書いちゃいます!

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