第二章へようこそ!
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【PSW Detective Agency】では、
セノンとルミオが出迎えてくれた。
「わざわざ社長自ら出迎えとは•••」
「おはようございます」
「おはよう、みんな!」
「僕から少し説明とアドバイスを、知っての通り第一章はMD試験専用となっているため、第二章からの挑戦となる」
この人強そうだな•••
こいつ闇属性しか持ってないのにかなり強いな!
「ハーベル、レオン!聞いてるかい?」
「あ、はい•••」
「すいませんでした!」
「ここからは、完全に自己責任となるので十分に注意してくれ。
ただし、緊急時の治療なんかは魔法開発局のスタッフが対応する。
では、検討を祈る!」
イケメンスマイルで言った。
「では、行ってきます!」
「気をつけて!」
セノンが優しく手を振った。
第二章 迷宮名
「暴食の森林」1階
~“Gluttony Forest” ~
「ここが第二章か!」
「森の迷路みたいだね!」
「さて、早速パーティー組もうか」
「はい!」
「アイテム分配はどうする?」
「僕は特に欲しい物もお金も要らないから見つけた人の物でいいんじゃないか?」
「俺もそれでいいよ」
「もし欲しいアイテムがあったら先に言っておいてくれれば移動させるよ?」
「私は回復系の魔法が弱いから、回復アイテムを多めに欲しいんだけど?」
クラリッサがお願いした。
「分かった」
「了解!」
「あと、欲しい武器の系統も決めとこうか?」
「俺は、ナックル系とナイフでよさそうな物があったらよろしく!」
「じゃあ、私はスタッフ系」
クラリッサが言った。
「私は、ロッド系の杖をお願いします」
ネルが恥ずかしそうに言った。
「じゃあ、ワンドは僕が貰うよ!」
「オッケー!」
「じゃあ、早速行くか!」
「ダンジョン内でも転移できるんだよね?」
「うん、でも踏破した部分だけだから行ってないところには転移できないよ!」
「そうなのか•••」
「クラリッサ、説明をちゃんと読んでないだろ!」
「え、バレたか•••」
「ちゃんと読んどけよ!」
「ハ~イ!」
「でも、このテルミットシールって便利だよな!」
「これなら、セーフティゾーンに戻るのも楽だしね!」
「このパーティーなら、前衛はハーベルで僕とクラリッサで攻撃とサポートをネルが防御と回復でちょうどいいね!」
「オッケー!」
「はい!」
「了解だ!」
「まずは、そこのブラッディーベアで試してみるか!」
「よっしゃ!」
ブラッディーベアが、両手をブンブンしながら近付いてくる。
ハーベルが土魔法で防御した腕でガードしながら、ボディーにパンチを繰り出す。
「フロスト•バインド!」
レオンが、ブラッディーベアの足を止めた。
「ヴァイパーチャーム!」
クラリッサが毒の魔法を唱えた。
弱っているところをハーベルが止めを差した。
「結構弱いね!」
「これならソロでも狩れそうだね」
「じゃあ、しばらくソロでやってみようか?」
「分かった」
「一応完全踏破を目指すためにパーティーのままで行こう。これならマップの踏破率は共有されるからね」
「じゃあ、行ってきます!」
「よっしゃ!」
「はい!」
ハーベルはとりあえずその辺のブラッディーベアを相手にいろいろ試してみることにした。
「そうだ、こないだもらったフェニックスクローを使ってみるか!」
ハーベルは早速装備してブラッディーベアと対峙した。
ジリジリと間合いを詰めて一撃を放った。
拳から炎の鳥が放たれ一瞬でブラッディーベアの集団は消え去ってしまった。
「なんだ、このデタラメな強さは•••これじゃ自分の修行にならないや!」
ハーベルは素手に魔力操作と属性操作のみでブラッディーベアをどんどん倒していった。
「なかなかスムーズに操作できるようになってきたな!」
「これで100体目だ!」
ハーベルは、ブラッディーベアの100体抜きをやってのけた。
「フーー!」
「うん?なんかアイテムがドロップしてるみたい?
人形?」
スマホのアイテム鑑定によると、ネザースピリットの
フィギュアでNo.1 ブラッディーベア(1/30)となっていた。
「フィギュア?なんか召喚できるって書いてあるけど?」
「ああ、なんかデカイフィギュアケースと指輪もドロップしてる•••」
どうもネザースピリットと呼ばれるこのフィギュアに封印された魔物?みたいなものがいるようだ。
説明によると、このフィギュアケースに99体のフィギュアをコンプリートすると、No.0のスカーレットフェニックス(朱雀)のフィギュアが手に入るようで、通常のフィギュアは迷宮の外部へは持ち出せないが、朱雀は宝玉に守られていて外部への持ち出しも可能とのこと。
このネザーリングをはめてフィギュアを所持していれば、各ネザースピリットの幼生を召喚できるらしい。
それを連れて育てることができるみたいだった。
「ちょっと面白そうだな!」
ハーベルは指輪を掲げて、
「エマージ•スピリット!No.1」
とカッコよく叫んだ!
すると可愛い子熊が、
「キュピン!」
といって光の粒とともに現れた。
「うほーーー!可愛い!」
子熊が可愛いつぶらな瞳でこちらを見ている。
「なんだこの可愛さは•••」
そっと子熊を抱き上げると、
「キュ~ん」
と可愛い声で鳴いた。
思わず頬擦りしてしまった。
「ヤバい!俺としたことが、こんなに子熊が好きになるとは•••」
「名前を付けないとな!ブラッディーベアの子供なのに色が赤と言うよりはオレンジがかってる感じだな!」
ハーベルは子熊の顔を眺めながら名前を考えた。
子熊がこ首をかしげて目をうるうるさせながら見ている。
「ううん、琥珀だ!」
「キュー、キュー」
琥珀も喜んでいるようだった。
「おーい!ハーベルなにしてるんだ?」
「ああ、レオン!これみてよ!」
「なにこの子熊?」
「俺の召喚獣みたいなもので、ネザースピリットって言うらしい」
「へえー、で何ができるの?」
「さあ、育てれるみたいだけど?」
「そうなんだ•••」
「ハーベル!」
「ああ、ネルとクラリッサも見てよ!」
「なんだ、この可愛い物体は!」
「うう、可愛すぎます•••」
二人は、琥珀をナデナデしながら可愛がっている。
「ブラッディーベアを100体抜きしてたらこのフィギュアがドロップしたんだよ」
「100体抜きって•••」
「普通はそんなことする奴あんまりいないからな•••」
「面白そうだから、みんなも100体抜きしてゲットしておきなよ!」
「ううう、めんどくさい•••」
「でも、今後役にたつ可能性もあるから一応ゲットしておくか!」
「ハ~イ•••」
「はい!」
みんなでブラッディーベアを狩りまくっていった。
「かーーやっと100体目か•••」
「レオンはとっくに済んでるけど•••」
「100体済みました•••はあ、はあ、」
【No.1 ブラッディーベア】SR(4/30)
「あれ?最後の数字が変化してるね」
「ああ、なるほど、おそらく迷宮内でブラッディーベアは30体までしかゲットできないんだ」
「そういうことか!」
「早めにゲットしておいて正解かもね!」
「そうかもね•••」
「早速召喚してみよ!」
「僕は、あまり興味ないからいいや」
ネルとクラリッサは、
「エマージ•スピリット!No.1」
「キュピン!」
「キュピン!」
「うわーーー出た!」
「可愛い!」
「ハーベルの子熊の名前は?」
「琥珀だよ!」
「うわ、いい名前だね」
「私は、蜜柑にしよ!」
「みかんか、じゃあ柚子にしようかな!」
みんなは子熊を抱いて大満足だった。
「みんな、遊んでないでどんどん踏破していくぞ!」
「ハ~イ!」
「すいません•••」
「よっしゃ!」
レオンは少しイラついた感じで先を急いだ。
次回 クラリッサの過去へようこそ!
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