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2025年1月10日(金)~2025年1月29日(水)
平和を取り戻した精霊界は、晴々としていた。
ハーベルは、日々患者様を救う仕事に没頭していた。
ネルもハーベルを支えて暮らしていけることに、喜びと幸福を感じていた。
一方、【ノクターニア】では、ギルド運営に本腰をいれたレオンたちがいた。
ネザロスを倒しても、なぜか魔物の発生は収まることはなかった。
未開拓地や未踏破のダンジョンはまだまだ存在する。
ギルドメンバーもどんどん増えている。
「これから、忙しくなるぞ!」
アレクシアが呟いた。
そんな中、嬉しい知らせが届いた。
「レオンさん、生まれます!」
アーリが走って知らせに来た。
「やっとか!」
レオンは嬉しそうに、イヤーカフスに触れると一瞬で移動した。
••••••••
【ルミナラ】では、てんやわんやになっていた。
「ああ、レオン!」
ハーベルが出迎えた。
「ハーベル、ドキドキしてきた!」
「まあ、落ち着けって!」
ハーベルもドキドキしている様子だった。
二人は今か今かと不安そうに祈っていた。
「オギャアーー、オギャアーーー!」
ハーベルとレオンは顔を見合わせた。
思わず抱き合ってしまった。
「見てください、元気な、男の子と女の子ですよ!」
看護師さんが、レオンのところへ男の子の赤ちゃんを、ハーベルのところへ女の子の赤ちゃんを連れてきてくれた。
「お二人とも、母子共に元気ですよ!」
「やったーーーー!」
二人は、跳び跳ねて喜んだ。
「こら!静かにしてください!」
看護師さんに怒鳴られてしまった。
二人は涙を流して喜んだ。
「ネル、ご苦労様!」
ハーベルが優しく話しかけた。
「クラリッサ、大丈夫か?」
レオンがクラリッサの頭を優しく撫でた。
「うん、赤ちゃんは?」
「男の子だよ!」
「ハーベルの方は?」
「ああ、可愛い女の子さ!」
二人とも既にお母さんの顔になっていた。
「これで、僕たちも親父だな!」
「ああ、レオン、ありがとう!」
「なんだよ、急に!」
「いや、レオンが居なかったら、俺は絶対にここまでこれなかった。これは間違いないことだ!」
「いや、それを言うなら、僕の方こそ!父まで助けてもらったんだ!」
「いや、俺こそ!」
それ以上語ることはなかった。
二人はしばらく肩を抱きあったまま物思いに耽っていた。
レオンたちは、クラリッサが回復後【ノクターニア】へ戻っていった。
ハーベルは大きな美しい満月の見える特大の窓のそばに佇んでいた。
近くのベッドでは、ネルが母親の顔で赤ちゃんを抱いてうたた寝をしている。
「ハーベル、おめでとう!」
「あ、リーフィア師匠!」
ハーベルは少しうつむいた。
「ハーベル、月が綺麗ね!」
「はい•••」
ハーベルが椅子に腰かけたリーフィアの肩に優しく手を置くと、
「お母さん、産んでくれて、ありがとうございます!」
リーフィアの頬に美しい涙が一筋、キラリと流れ落ちた。
終わり
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★5であると幸いです!
残念ながら家庭の事情で続きが書けなくなってしまいました。
落ち着いたら続きを書くかも•••
その時は、またよろしくお願いいたします!




