強奪の世界へようこそ!
感想やレビューもお待ちしています!
「23階層は15時でよろしく!」
「オッケー!」
レオンは、周りを観察していた。
ガルシアは要注意!
ハーベルに接近は注意した方がいいか!
ネルはソロには難あり。
クラリッサはソロでも行けるが回復が必要っと、
タクトはまあいいか•••
アレクシアは目立ちたがりだけど実力は中の下っていったところか、魔法剣を得意としているようだが、魔力操作がハーベルと比べてもかなり劣る。
カスラは忍術使いか、すばやい行動や体術は基礎から訓練されているようだ。忍術に見立てた魔法もまあまあ使えそうだ。
アーリは僕と同じ魔法使いで、属性は珍しい炎、風、水、土の4属性か、光か闇がないのは結構痛いが、魔力操作は上の下といったところ、属性操作も滑らかでいい魔法を使うな。
グリスは子供だけど•••
あれはネクロマンサーか、召喚系の魔法が得意なようだ。あの年にしてはなかなかの魔力操作だし魔力も相当ありそうだ。
「よっ、レオン!」
「おお、ハーベル!」
拳同士を軽くぶつけ合った。
「何してるんだ?」
「他の奴らのステータスを確認してたんだよ」
「どうだった?」
「カスラ、アーリ、グリスはかなり優秀なようだ。パーティーを組むならこの3人の方が有用性は高い」
「いや、有用性よりも友情を大切にしたいんだ」
こう言うところだ•••無性に•••
「まあまあ、一度見てみろよ!」
「分かった」
グリスはネクロマンサーか、死体を操ったり魔法陣で魔物を召喚して戦わせたりできるのか!
カスラは忍者か、魔法を忍術に見立てて操ってるのか面白いな!
アーリは普通の魔法を使うようだが、4属性ってこともあって基本がしっかりしているようだ、あの属性操作は参考になる!
「うん、みんなスゴいね!」
「だろ?」
「でも今の5人で行きたい!」
「分かったよ•••」
「おい!よこせ!」
「ふざけんな!」
「力もねえのにそんないい武器持っててもしょうがないだろ?」
「いいからこっちに渡しな!」
「取れるもんなら取って見ろ!俺たちだってここまで来たんだ!相手してやる!」
「っは、おもしれえ!」
「レオンあれ見て!」
「後発組が来たらしい、早速強奪しているようだな!ほっとくぞ!」
「嫌だ!」
「はあ?何言ってるんだよ!あいつらを助けたって何の特にもならないぞ?」
「損得の問題じゃない!」
「もう、勝手にしろよ!僕は知らないぞ!」
「うん、ひとりでも行く!」
ハーベルは、揉めてる二チームのところへズカズカ入っていった。
「強奪なんかやめろ!」
「はあ?なんだお前?」
「おい!今のうちに逃げるぞ!」
「ああ、分かった!」
話をしているうちに、襲われてたチームは逃げてしまった。
「お前のせいで逃げられただろ!」
「ああ、」
「ああ、じゃねえよ!殺すぞ!」
「嫌だ!」
「こいつ、バカじゃねえのか?頭おかしいぞ!」
「こんなイカれた奴相手にしてられねえ行くぞ!」
「ふーっ」
「ハーベル•••ふーっじゃないだろ!」
「でもケンカは止められた!」
「はああ•••」
こう言うところが、僕には真似できない•••なんか•••なんか•••ころ•••
「レオン!どうしたの?行くよ!」
「ああ•••」
「ちょっと僕、用事があるからハーベル先に行っといて!」
「了解!」
レオンは別行動で先ほど強奪をしようとしていた方のチームを見つけ出した。
「よお!あんたたちには恨みはないけど、余計なことしないでくれるかな?」
レオンは冷たい氷のような顔をしてそいつらの足を氷付けにしてしまった。
「おい!なんだよ助けてくれ!」
「しばらくそこで休んでな!」
冷たい目で睨んだ!
「さあ、30階のボスは?」
「ジャックポット?」
「ジャックポットってカジノとかにあるあれか?」
「じゃあ、お金が貯まってたりして」
「そんなわけないし•••」
「俺はジャックポット!只今のキャリオーバーは、1億3200万ギンです。
俺を倒せたら一人占めだぜ!ただし、ゲットできるのは最後の止めを指した一人だけだから注意してね!では、バトルスタート!」
「へえ、面白いこと考えるね!」
「お金で仲間割れを誘おうってことね」
「バカね!金なんかで裏切るわけないのに•••」
「いや、若干一名そうじゃない奴がいるみたいだけど!」
「ああ•••」
タクトだけが、最後の一撃を入れてやろうとヤル気満々のようだった。
「こんなのみんなで倒して最後に貰った人が人数分で分ければいいだけでしょ?」
ハーベルが当たり前のように言った。
「ハハハ!普通はそれが惜しくなってできないからワナなんだろ!」
「全くだ!」
「まあ、ハーベルならそう言うと思ったけど!」
「一位通過の賞金よりも高く設定してるところがイヤらしいわね•••」
まずは、アーリが風魔法で領域を作りジャックポットの動きを封じ込めた。
そこへカスラは忍術、クラリッサは闇魔法、アレクシアは魔法剣で同時に攻撃を放った。
「あとは俺に任せて!」
ハーベルはみんなが攻撃を仕掛けている間に、手を身体の前でクロスして魔力を集中して手の方へ流し込んで闇と炎の魔力を混ぜ混んでいた。
「黒炎拳!」
「はっ、はっ、はっ、はっ、はっ!」
凄まじい勢いでパンチを何発も放った。
黒い炎が人魂のようにジャックポットにスゴい衝撃でぶつかったかと思うと、一気に黒い炎が燃え上がり一瞬で炭になってしまった。
「ほほう、やるじゃないか!」
「ハーベルすげえ!」
「ファイア!」
タクトが最後にファイアを放つと炭となったジャックポットに当たって砕け散った!
「やった!俺が止めだぜ!」
タクトはひとりで大はしゃぎして喜んでいたが、全員が冷たい視線で彼を眺めていた。
「ハハハ、分かってるよちゃんと分配するよ•••」
タクトはとても口惜しそうにしながら、アプリの分配ボタンを押しそうで押せないでいた。
「ほいっと」
あっさりハーベルが後ろから押してしまった。
「ああーーーー!」
「簡単でしょ?」
「くううう、俺の1億3200万ギンが•••」
タクトは悔しそうに涙目になっていた。
「いや、お前のじゃねえし!」
「ハハハ!」
ハーベルたちは30階層でしばらく休むことになった。
「ハーベル、さっきの技どこで覚えたんだ?」
「ガルシアさんに教えて貰ったんだよ!」
「ええ、あのガルシア?」
「無口で何考えてるか分からないのに•••」
「そんなことないよ、他にも技を見せてくれたしね!」
「へえ、そうなんだ!」
アイツ!
ハーベルに唾つけやがったな!
僕もその気持ちは少し分かるけど•••
「ガルシアは危険だ、あまり近づかない方がいいって言っただろ!」
「ああ、ごめんなさい•••」
ガルシアへの警戒を強化するか•••
今のうちに格闘とナイフの扱いをしっかり教え込まないと•••
「ハーベル、30階層にいる間に格闘とナイフの訓練を続けるぞ!」
「うん」
次回 ゾンビの世界へようこそ!
続きの気になった方は、
ぜひともブックマークをお願いいたします。
最下部の⭐5もつけていただけると幸いです。
頑張って続きを書いちゃいます!




