悪夢の再来へようこそ!
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「ダリちゃん、とりあえず【ルミナラ】に一番乗りしない?」
「いいね、それ!」
二人のイタズラはエスカレートする一方だった。
「ダリちゃん、背中に乗って!」
「よし、来た!」
ダリアンが背中に飛び乗ると、瞬く間に【ルミナラ】付近まで移動した。
「マジで城壁ないんだ!」
「ここの王はバカだな!」
二人が馬鹿にしながら話していると、
「誰がバカだって?」
強大な二つの魔力に気がついたハーベルが直ぐ様飛んできた。
「あ、粗大ゴミ!」
「本当だ粗大ゴミ!」
「誰が粗大ゴミだよ!」
ハーベルは思わずツッコミを入れてしまった。
「どっちからいく?」
「よっしゃ、ここはジャンケンだ!」
ホイ、ホイ、ホイ、ホイ•••
「くそ、負けた!」
「じゃあ、ウチからね!」
ジャンケンに勝ったニキサーが前へ出てきた。
「お前が、ガクとメイの父親、カーラムを殺した奴だな!」
「それがどうしたの?」
ニキサーは全く気にしてない様子で言った。
ハーベルが【Ethereal Ember SR99】を構えると空中に6発の魔法の弾丸を撃ち出した。
空中に魔方陣が現れ、地面まで水平に降りていくと、中から冥竜が現れた。
「メイ!こいつだろ?お父さんの仇の龍って!」
「そうだよ!やっと復讐できる時が来た!」
「はあ?復讐だって!お前みたいなヒヨっこに、ウチを倒せるわけないだろ!」
「うるさい!ハーベルが倒してくれるもん!」
メイは泣きそうになりながら言った。
「はあ?こんな粗大ゴミに、ウチが殺られるわけないし!」
ニキサーは興奮気味に言った。
ハーベルがその間にイヤーカフスに手を添えると、
「性懲りもなく、また来たのか!」
レオンがガクを連れて一瞬で現れた。
「ああ、粗大ゴミが増えた!」
ダリアンが大声で叫んだ!
「お前らの方がゴミだろ!」
レオンはキレていた。
「ガク、メイ、お前たちの仇だアイツと闘ってみるか?」
レオンが優しい顔で尋ねた。
「うん、お兄ちゃんが居るなら私やってみる!」
「もちろん、やるよ!」
二人も俄然やる気のようだ。
ニキサー ♀
魔神龍
人型にもなれる、見た目は女の子。
神龍であるカーラムを1000年以上前に殺した。
カーラムは、双竜である臥竜と冥竜の父親でもある。
ニキサーの周りに真っ黒な雲が立ち込めると、中から巨大な漆黒の龍が現れた。
「ウチに喰われたいのか!」
ニキサーは咆哮した。
ガクとメイも双竜へと姿を変えた。
「このヒヨっこどもが!ウチに楯突いたら死ぬよ!」
また、耳が割れんばかりの咆哮で辺りを恐怖で包み込んだ。
ガクとメイもそれに負けじと凄まじい咆哮を見せた。
魔神龍 VS 双竜
「闇のドラゴン同士の対決か!」
レオンはワクワクしている様子で少し離れて見いっていた。
その間もハーベルはダリアンへの警戒を怠ってはいなかった。
魔神龍が大空へ舞い上がると、青空が一瞬で真っ黒な雲で塗り替えられた。
大きな翼で羽ばたくと、巨大な稲妻が嵐と共に双竜に襲いかかった。
臥竜と冥竜は、雷の合間を縫って急上昇し、真っ黒な雲を突き抜けた。
一気に光が戻り、一面真っ白な雲で覆われていた。
ひと呼吸おくと、急降下で魔神龍の両方の翼を目掛けて、死神の鎌のように鋭い爪で襲いかかった。
魔神龍は、身体を反転させて、間一髪のところで攻撃を交わすと、口からどす黒い毒の息を吐き出した。
辺り一面が毒に侵されたが、臥竜と冥竜にはあまり効果はないようだった。
魔神龍が大きく咆哮すると、真っ黒な空から自分目掛けて一筋の雷光が落ちてきた。
魔神龍の身体は電気を帯びた状態となり、素早さと攻撃力をさらに上昇させた。
その間も常に雷鳴が響き渡って、臥竜と冥竜に襲いかかっている。
二人は避けるのがやっとで攻撃に転じる隙がなかった。
それを見逃さなかった魔神龍が、一瞬で間合いを詰めて臥竜に鋭い牙で噛みついてきた。
それに気がついた冥竜が、何とか体当たりで攻撃を回避した。
二人が肩で息を切らせながら、レオンの方に目をやった。
レオンが優しい顔で頷いた。
臥竜が気を許してレオンに話しかけようとした瞬間、冥竜の目の前を何かが横切った。
「ああ!」
冥竜が気がつくのと同時に、
「ウチの勝ちやーーー!」
魔神龍の鋭い悪魔のような爪が、レオンの方を振り返った臥竜の背中に•••
次回 刻を操る者たちへようこそ!
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頑張って続きを書いちゃいます!




